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3.30「教育の挑戦」支援セミナーに寄せて(3)
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2004年3月15日 |
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◆ 2002年、2003年のセミナーは、私学における「教育の論理」と「経営の倫理」の循環あるいは統合という考え方がベースとなって進行された。そして懇親会では「私学の授業」を支えるIT空間や施設を中心とする教育空間に建学の精神が染み渡っているということをいかに受験生や保護者に伝わるように表現するかが議論されたと記憶している。
◆ そのような私学の先生方の熱心に議論する姿を拝見していると、やはり日本の中等教育は、私学が導く以外にないなと思えてくる。というのも日本の公立学校では、国や自治体によって、「学力低下問題」を解決するために、学力調査テストなどの実態調査が始められたが、その営みは、返って公立学校の教育力の危うさを浮き彫りにしたからである。 ◆ もちろん、実態が明らかになることは重要だが、それを解決する処方箋はとなると、成す術が見つからない。「授業」の改革が肝であるのに、今の状況を作ってしまった「授業」方法論以外に何をしたらよいのか、現場ではすぐに対応できない辛い状況ができあがっているからである。 ◆ 一方で、できあがったこの状況をリセットして新しい学校を作らざるを得ないと考えているのだろうかと推測したくなるような政策を国や自治体は矢継ぎ早に実行している。その象徴的な政策の1つが、急激な公立中高一貫校の設置の増加である。 ◆ ある公立中高一貫校の「育てたい生徒像」では、高い知性を有したリーダーとか高い志をもって進路希望を実現する人材とか国際社会で活躍する人材という趣旨が謳われている。そのような人材の可能性を見極めるために、学力検査ではなく適性検査がされるようだが、その問題例を見ると、興味深いがかなり難しい論述型の問題になっている。この公立中高一貫校の公共的・政治的な位置付けについては議論百出だろう。しかし、日本の中等教育において今何が最重要事項なのかは十分に伝わってくる。 ◆ マスコミの取材も、一部ではあるかもしれないが、質的に変化してきている。今までは問題は何か、ビジョンは何かという観点からの取材が多かったが、問題点の整理とビジョンはわかった、何をやるのかを知りたいという思いで取材に来るようになった。もっとその詳細を教えて欲しい、実際はどのように行われているのか、本当にそのやり方で問題点を克服できるのか、ビジョンを達成できるのかと教育の中身を取材したいという編集者が増えてきたのである。 ◆ そこで2004年3月30日のセミナーでは、日本の中等教育が求める授業そのものという教育の中身について情報共有する場を生み出したい、そういう場の設定を支援させて頂きたいという企画がNTSスタッフたちから提案された。日本だけではなく世界中の多くの問題を解決できる人材が輩出される場である私立中高一貫校の授業。これがやはり肝要なのだと。3.30セミナーは「教育の論理」と「経営の倫理」がさらに「教育の倫理」に進む3つ目のセミナーの転機になるかもしれない。 |
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