私立中高一貫校研究 私学Bracketing 学校選択を考える 入試について 学力を考える 学びを考える
教育と経済 フランク・ロイド・ライトとの対話 これからの教材 企業と経済研究 入試に役立つ読書 未来を創る学校




子育ての最適の方法は自分で考えるしかない?

2005年3月31日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)


子どもが育つ魔法の言葉

 2004年4月19日 第1刷発行
 著者 ドロシー・ロー・ノルト
 発行所 PHP研究所

定価:本体476円+税

◆ 子どもを育てるというのは難しいようで自然にうまくいくものだ。しかし、そう思ったとたん予測していなかったことが起こる。実にうまくいかないのだ。そんなときこの本を目にしたら飛びつきたくなる。

◆ 「子どもの心/それは目に見えないけれど/大切なもの/その子の命が宿っているところ/その子の光を輝かせたい」その通り。そうしたい。そのためにどうすればよいのか。「わかりやすい言葉で/素直に話してください/先回りしないで/子どもにやらせてください」なるほど。

◆ 「気づいてください/子どもたち一人ひとりの違いに/大切にしてください/その子だけが持っているものを」納得。「駄目よという前に」ああ、確かについつい駄目という言葉が先に出るなあ。

◆ しかし、これは自分の息子・娘にはできないということがすぐにわかる。この本に書いてあることは、悟りの境地である。このような境地は自分や自分の家族に当てはめることはどうやら無理である。限られた時間内、他者の子どもには可能である。ロールプレイですから。でも自分や自分の子どもに向かって、そんな悟りの地点に立って言葉を発することはできない。ドラマや物語ならともかく、実生活でやったら、娘に「パパどうしちゃったの?」と笑われてしまう。

◆ 家族では外では見せられない嫌なところを互いに受け入れ、ため息をつきながら、なんとかしなきゃと不安を共有するのが関の山。「まあ。パパ、レモネード作ったよ」と励まされるときの方が多いのではないだろうか。この本は、むしろ子どもといっしょに読んで、どうこんな子どもと親の関係は理想的かい?と話し合うきっかけ作りとしては最適かもしれない。たぶん「ごくせんが本当にいたら変だよ。それぐらいの内容だね」とにっこり笑われるのがオチだろうが。人生に特効薬はないものである。



入試に役立つ読書 目次へ