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| 2007年首都圏私立中高一貫校入試動向(12) |
| 2007年1月12日 by 本間勇人 |
| ◆ 雙葉の人気は堅調。地政学的に有利な場にある。学問と宗教の拠点であり、豊かな国際人が集っている場所であり、なんといっても平和を想起できる学校である。旧校舎の聖堂の設計は、あのヒロシマ原爆ドームの設計者イヤン・レツル。新校舎においてもその面影を残している。
◆ 普連土も高人気。新渡戸稲造の精神を教職員はきっちり継承している。クエーカーの拠点でもある。礼拝は愛と知の拠点。世界の痛みを教師も生徒もロゴス化する。共感と言語知の融合。ユニークな英語教育やインターネットの活用もおもしろい。伝統と新しさの合一の環境がある。 ◆ 文華女子はやや苦戦。総合学習、芸術、寮体験、論文作成など相当トータルな教養を身につける独特のリベラルアーツのプログラムがある。文華祭、芸術祭などインプットして編集したものをアウトプットする機会も多い。もっと注目されて良い学校である。 ◆ 文化大杉並は昨年に引き続き人気上昇。感動空間が学内にあふれ、国語と英語の言語力、思考力の重視というビジョンが明解に見える。特別進学コースも設置し、やることはやるということをわかりやすく発信している。 ◆ 文京学院大も堅調。きわめてわかりやすい体験型プログラムベースの教育環境。大学進学至上主義、偏差値重視主義とはまったく反対のめちゃくちゃ明るい教育を実践しているように見える。さらりと“Think globally, Act locally”というキーフレーズを使っているが、背景にはIB的発想があるということか。おもしろいプログラムをやろうじゃないかという知恵者がいるに違いない。 ◆ 聖園女学院は高人気。何が正しいのかを見極める基準作りができる力を身につけられる教育力が評価されているのだろう。シラバスを見ても、学習の目標、学習内容とねらい、学習方法、評価方法が明確に表明されていて、生徒たちの学びのチャートになっている。言語教育、つまりロゴスの教育も木目細かいし、そのプログラムと二重奏を奏でているかのごとく美術のシラバスが構築されている。ロゴスとパトスとペルソナと、わかりやすい教育力の背景の奥行きはあまりにも深い。 ◆ 三輪田学園の人気も上昇。特に一回目の入試は高人気。今年創立以来110年を迎える。社会認識を前提とした内面の教育としての隠れたカリキュラムを作り上げてきた。2009年には、新校舎が完成する。多様な選択と部分的コース制になるようにアカデミックカリキュラムを変更する予定だが、そのためには柔軟に活用できる教育空間が必要ということ。キャリアデザインと道徳教育と教育空間が融合する。2012年には125周年を迎える。西校長先生は、「生徒一人ひとりが所有的個人主義を乗り越える倫理観と学力をいかに身につけるかがポイントである」という明解なビジョンをかかげている。 |
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