私立中高一貫校研究 私学Bracketing 学校選択を考える 入試について 学力を考える 学びを考える
教育と経済 フランク・ロイド・ライトとの対話 これからの教材 企業と経済研究 入試に役立つ読書 未来を創る学校





2007年首都圏私立中高一貫校入試動向(6)
2007年1月9日
by 本間勇人
◆ 函嶺白百合の魅力が評価されつつある。強羅の山の上という地理的には決して通いやすい場所ではないが、寮もあり、豊かな自然環境、ロケーションの地にあり、ひとつの理想的な中等教育時代を送ることができる。自分を見つめ、他者を受け入れる学びの環境として最適。国際舞台で活躍する準備も整っている。発見ノートなどを通して、教師と生徒のコミュニケーションも充実している。

◆ 北鎌倉女子はその真価が正しく認知されていないのではないか。芸術的教養が教科学習と有機的に結合している総合プログラムを構築している学校。地政学的には教科学習を充実して進学実績を上げればよいと考えている層は少ないと思うのだが、いつの間にか鎌倉の地の生活者の意識が経済優先主義にシフトしているというのだろうか。ある意味吉祥女子と同じような教育の質を有している。

◆ 北豊島は首都圏では注目されている。国際教育やIT教育など21世紀を生き抜く女性のための教育環境が整っている。新しい教育にチャレンジしつつも、小泉八雲が失われつつある日本の文化の質をなんとか保守しようとした精神をどこかで継承している学校。日本の文化を知った上で、国際的視野を持つベースがある。

◆ 2007年から吉祥女子は、完全中高一貫校にシフトし、高校からの募集がなくなる。芸術コースが中高一貫カリキュラムの中に溶け込むのがよい。リベラルアーツのプログラムが明確に存在する学校。人気は堅調。

◆ 2006年120周年を迎える共立女子は、今までの6年間一貫教育を、完全一貫教育体制での6年間の教育として新たにスタートをきった。新しいシラバスの構築と新校舎建設により、生徒1人ひとりの無限の可能性を開く教育がより充実。自分を見つめ、自分の殻を破って、大きく成長するためのプログラムが用意されている。志望者は大幅に増えている。

◆ 共立女子第二は、2011年までに北多摩、南多摩、三鷹にできる公立中高一貫校が隣接するために、さらに魅力ある教育を充実している。特にカウンセリングベースの授業の展開は、教師と生徒の豊かな対話を実現し、効果を上げている。

◆ 今年も麹町学園女子は人気がある。授業にかける情熱、キャリアデザイン教育のための「みらい科」の実現、新校舎デザインなど、明確なビジョンを独自の路線で創意工夫しているところが注目されている。政治、経済、歴史、交通など地政学的にも生徒の知的好奇心を刺激する場所にある。



入試について 目次へ