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| 2007年首都圏私立中高一貫校入試動向(3) |
| 2006年12月26日 by 本間勇人 |
| ◆ 来春の聖光学院の受験生は増加するだろう。栄光、巣鴨、攻玉社からのシフトの可能性がある。しかし何より、教科を超える幅広い知見を養うプログラムの構築、芸術性を高めるプログラムの構築、多くの帰国生流入のチャンスを構築しているのが特徴。クリエイティブ・スクールとして、大学進学実績も出る環境を整え、なおかつ充実したリベラルアーツのプログラムも実施している。教育力の輪郭が明確に表現されている学校である。
◆ 成城中の人気は来春も続くだろう。大江戸線開通後アクセスがよくなったということもあるが、いわゆる難関大学の実績は昨今目覚ましい。そこが大きな魅力。もっとも118年もの歴史があるのだから、他に別の魅力があるはずである。 ◆ 世田谷学園も受験生の数が増える可能性大。禅の精神が文武両道に染み渡っている男子校。教養主義教育とはまた違った、世界性を引き受ける人材教育が特徴。75分の授業も充実してきたと聞き及ぶ。同学園の教育の結果としての大学進学実績が良いのは言うまでもない。 ◆ 高輪中も増加。複数回受験全体で応募者は前年対比120%を超えるのではないだろうか。卒業生自身が「物事の本質を見極められるよう自分で考え、自らの意志で判断し、行動に責任が持てる人間を育成しようという内容の濃い教育がなされています」と語るほど、同校の教育の質の高さは評価されている。 ◆ 桐蔭(男子)、桐蔭中等教育学校も若干増えるだろう。ハードもソフトもとにかくトータルな教育力は驚くべきほど完備されている。国公立難関私大、すべてに多くの卒業生が進学していることは、今や周知の事実である。 ◆ 桐光学園男子は大人気。知性、身体性、感性を統合した教育力と男子と女子の学び方の違いを、学内のアンケート調査を綿密に分析しながら探究し、それぞれに合った教育法を開発している。大胆な教育活動かつ細心の目配りある教育力が高い評価を受けているといえる。 ◆ 桐朋は微減かもしれない。毎夏の科学論文作成や自然科学への探究心を育てる授業は本格的。本物志向の教育の実践は評価されているはずであるが、多摩地区の新しい教育の建設ラッシュが、学校選択者の多様な決断を誘っているのかもしれない。 ◆ 藤嶺藤沢は人気上昇。来年以降はもっと人気が出るのではないだろうか。剣道と茶道の動と静のプログラムによって、生徒たちは集中力と先を見通す力と視野を広げる力を養う。大局観を身につけると、学問の道も自分の歩む道も、見えてくるものである。岡倉天心の「茶の本」や新渡戸稲造の「武士道」が世界の多くの見識者の心を揺さぶった魅力と同質の才能を身につけられる進学校である。 ◆ 獨協中も若干増えるだろう。何といっても、図書室などのメディア教育が充実している。学問の基礎を整えている学校である。また、森永ブランド効果もあるだろう。獨協大学の経済学部の教授に森永卓郎さんがいて、もともとあった獨協ブランドがメディアで再び広まった可能性もある。2007年大学全入時代を迎え、大学附属の中高は、大学とのブランディング戦略をうまく結びつける方法を開発していくことが重要ポイントとなるだろう。 |
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