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東京都私立中高一貫校入試の募集始まる
2006年1月23日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)
◆ 2006年1月20日、東京都私立中高一貫校入試の応募が始まった。まだ集計中のところもあり、全貌は見えないが、男子校と女子校でわかる範囲で簡単に傾向を見てみよう。共学校は集計中の学校が多すぎるので、データが整った時点で見ることにする。

◆ データを作成する条件は、(1)2月1日の第1回目の入試。(2)午前か午後(P)かは問わない。(3)1月20日現在で倍率が1.5倍以上。(4)倍率順に並べる。東京都の私立中高一貫校の入試は2月1日から始まるので、応募初日の倍率が、純粋に第1志望である確率が高い。学校選択の傾向がわかりやすいというわけだ。

【男子校】
 
学校名
入試区分
試験日
倍率
1
武蔵工業大学付属 1回 2/1P
11.8
2
攻玉社 1回 2月1日
3.6
3
1回 2月1日
3.2
4
世田谷学園 1次 2月1日
3.2
5
桐朋   2月1日
3.0
6
佼成学園 特別奨学生 2/1P
2.8
7
開成   2月1日
2.7
8
芝浦工業大学 第1回 2月1日
2.7
9
郁文館 特奨1回 2/1P
2.7
10
高輪 2月1日
2.6
11
武蔵   2月1日
2.4
12
成城 1回 2月1日
2.3
13
麻布   2月1日
2.3
14
駒場東邦   2月1日
2.2
15
法政大学第一 1回 2月1日
2.0
16
目黒学院 1回B 2/1P
2.0
17
海城 1回 2月1日
1.8
18
城北 1回 2月1日
1.7
19
巣鴨 1期 2月1日
1.7
20
獨協 第1回 2月1日
1.5

【女子校】
 
学校名
入試区分
試験日
倍率
1
八雲学園 1回特別 2/1P
9.1
2
中村 1回特待後 2/1P
7.0
3
共立女子第二 1回PM 2/1P
4.3
4
トキワ松学園 A午後 2/1P
4.0
5
実践女子学園 1回 2月1日
3.3
6
雙葉   2月1日
3.3
7
香蘭女学校   2月1日
3.2
8
吉祥女子 1回 2月1日
3.1
9
女子学院   2月1日
3.0
10
麹町学園女子 1回午後 2/1P
3.0
11
昭和女子大昭和 1回 2月1日
2.9
12
東洋英和女学院 A日程 2月1日
2.8
13
東京女子学園 1回午後 2/1P
2.6
14
江戸川女子 1回 2月1日
2.5
15
田園調布学園 1回 2月1日
2.4
16
東京家政学院 1回午後 2/1P
2.4
17
共立女子 2月1日
2.3
18
桜蔭   2月1日
2.3
19
頌栄女子学院 1回 2月1日
2.3
20
恵泉女学園 1回 2月1日
2.2
21
東京純心女子 1次 2月1日
2.2
22
品川女子学院 1回 2月1日
2.2
23
東京女学館 1回 2月1日
2.1
24
普連土学園 1次 2月1日
2.1
25
女子聖学院 1回 2月1日
2.0
26
三輪田学園 1回 2月1日
1.9
27
学習院女子中等科 A 2月1日
1.8
28
トキワ松学園 A午前 2月1日
1.7
29
桐朋女子   2月1日
1.7
30
山脇学園 2月1日
1.7
31
東京女子学園 1回午前 2月1日
1.7
32
文化女子大杉並 1回 2月1日
1.7
33
駒沢学園女子 A午後 2/1P
1.5

◆ 男子校で注目すべきは、芝浦工業大学が午後入試をせずに、午前入試で人気が認められていることである。大学進学実績だけではなく、科学や技術に対する広い視野と発展的思考力を育成する学びのプログラムを制作している男子校はそう多くはない。上記の表には芝浦工業大学を含む8校が、この創造性と大学進学指導の統合にチャレンジしている学校である。男子校はやはりまだまだ大学進学実績がものを言うようだが、学校選択者の目はなかなか鋭くなってきている。来年以降は大学進学実績型よりも創造性と大学進学実績を統合する創造統合型の学校がもっと選択される傾向になることを期待したい。21世紀は創造統合型の教育が鍵だからだ。

◆ 女子校は、やはり創造性を育成することを重視する学校が圧倒的に多い。上記の表では33件中26件(午前も午後も表に載っている学校があるため件数で表現)が創造統合型だ。

◆ 八雲学園、中村学園は学校説明会の時点でかなり参加者が集まっていたので、その通りになったわけだが、両校のような創造統合型の学校が選択されるのが女子校の決定的な特徴のようだ。鴎友学園女子、聖心、立教女学院はまだ集計中だが、公表された時には、上記の表に参入してくることは間違いないだろう。(男子校も早稲田が集計中。同校も公表された時点で、上記の表に入ることはまず間違いない。)

◆ 午前入試だけに絞ってみると、昭和女子大昭和の人気は完全に復活したといえる。完全中高一貫校になった共立女子は、相当期待されている結果になっている。学校選択者の目は確かだ。江戸川女子、田園調布学園のようにあらゆる学習環境を整備している学校の真価についての理解も随分と広まったようだ。東京純心女子と女子聖学院も良質教育が認知され始めている。これらの学校に共通していることは、とにかく生徒たちが探究心旺盛で、表現することに人並みならぬ興味と関心を持っていることだ。

◆ 女子校の学校選択傾向は、生徒と共にまだまだ伸びていく学校を選択しているといえそうだ。男子校も芝浦工業大学や麻布学園はそういう傾向の学校。もともとそのようなタイプの学校は男子校においては少ないので、目立たないが、そのことを考慮すれば男子20校のうち8校が創造統合型の学校であるというのは、女子も男子も、学校選択志向が着実に変化していると考えても良いのかもしれない。募集活動は始まったばかりなので、ここ1ヶ月動向を見届けて、傾向を探っていくことにする。大学進学実績型か創造統合型か、それが問題である。


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