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2006年首都圏中学入試動向(11)
頌栄普連土の志望理由の微妙な違い
2005年8月22日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)

◆ 頌栄女学院(以降「頌栄」)と普連土学園(以降「普連土」)は、2月1日の1回目の入試時点では、偏差値に違いはない。そして学校の雰囲気はどうやら学校選択者側には似たところが多いというイメージがあるのか、2回目以降は相互に併願する受験生が多い。「2005年夏 志望校調査集計レポート(編集:全国中学入試センター模擬試験)」のデータに基づいて、学校選択の志望理由を比較するグラフを作ってみる(複数回受験のデータが出ているので、すべて合算して、各カテゴリーに集中している割合を出したもの)と、【グラフ(11)−1】のように、なるほど似た傾向を示している。

【グラフ(11)−1】

◆ ただ、普連土は頌栄に比べ、学校文化に志望理由がより集中している。これは同じキリスト教的なコンセプトで教育が実践されていても、頌栄がキリスト教主義の学校であるのに対し、普連土はキリスト教の学校であるという小さいけれど大きな違いがあるためであろう。特に普連土は、日本では唯一のクエーカー教の私立中高一貫校である。

◆ それだけに普連土は、かなり強いファン層が集まる傾向にあるということを示唆している。同じキリストの光でも、頌栄のキリスト教主義は、世俗主義的な明朗な明るさであるのに対し、普連土の光は、闇を照らすストイックな光である。

◆ 21世紀の平和をヨハン・ガルトゥング的な「平和的手段による紛争転換」モデルでいくとすると、どうしてもストイックにならざるを得ないが、そこまで考えてはいなくても何か心にひっかかるものがある場合は普連土を選択するという傾向があるのかもしれない。もちろん、【グラフ(11)−1】からはそんなことは全くわからないが。



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