私立中高一貫校研究 私学Bracketing 学校選択を考える 入試について 学力を考える 学びを考える
教育と経済 フランク・ロイド・ライトとの対話 これからの教材 企業と経済研究 入試に役立つ読書 未来を創る学校





2006年首都圏中学入試動向(5)
〜御三家・・フェリスの志望理由比較
2005年8月9日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)
◆ 「2005年夏 志望校調査集計レポート(編集:全国中学入試センター模擬試験)」のデータでは、各学校の志望理由を上位5項目に絞って取り上げている。この5項目の分布の割合を出して、いくつかの学校を比べてみると、各学校の選択者の傾向がはっきりわかる。桜蔭、女子学院、雙葉、、フェリス女学院の比較はある傾向の違いがはっきり出るケースなので、参考のために見てみたい。

◆ 本来は帯グラフにしたほうがよいのだが、それぞれの学校選択者がどの項目に志向性の反応を高めるのか、心電図のように見てみたいので、折れ線グラフにしてみた。それが【グラフ(5)−1】である。志望理由は29項目の多肢にわたり、比較しづらいため、前回のように7項目のカテゴリーにまとめた。

◆ 女子学院、雙葉、フェリス女学院の志望理由は、校風や教育理念、家族が推薦したなどの「学校文化」に極端に集中する。桜蔭との志望理由は「学校文化」と「進学」の2つの項目にバランスよく集まる。

◆ もう1つの非常におもしろい特徴は、雙葉は「学習」という教育の仕掛けに志望理由がかなり集まっているのに対し、と桜蔭、女子学院は「教師力」に志望の理由が集まっている。そしてフェリス女学院はどちらにも志望理由は固まらない。これは偶然かもしれないが、教師が生徒と距離をどのようにとるか(あるいはその逆)そのスタイルの違いがはっきり表れている。教師と生徒の間に学習環境というメディアを挿入するスタイル。教師と生徒は直接的な関係。この関係はさらに垂直的な場合とフラットな場合に分かれるが、それはこの調査ではわからない。それから教師と生徒の関係は互いに放任という極端な信頼関係に委ねられるスタイル。

◆ またいわゆる御三家の場合は、交通の便というものは関係ないというのは、ある意味ブランドとしての磐石の基盤を築いているということだろう。これは男子御三家とは違う女性の志向性なのであろうか。男子御三家については次回見ていくことにする。



入試について 目次へ