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2006年首都圏中学入試動向(3) 〜男女の学校選択視点の違い
2005年7月7日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)
◆ 7月4日に実施された公開模試は、同時に志望校調査も行っている。7月の末には、その「集計レポート」がまとまるだろう。おそらく全体的な傾向としてはあまり変化はないだろうが、個別的には様子は大きく変わっているところもあるだろう。レポートが出た段階で、分析していくことにするが、今回は、昨年のレポートを分析した全体的な傾向を確認しておこう。

◆ 本調査の志望理由は全体で29項目ある。たとえば、「交通の便が良いから」「過去から継承している教育理念・校風」「未来への期待・学校の熱意」「交通の便が良くなったから・・・」といった具合である。この詳細分類はたいへんわかりやすいが、傾向を見るにはもう少しまとめて分類する必要があるので、7項目にまとめ、中分類を仮に設定してみた。

◆ そしてそれぞれの偏りを割合で出してみたのが【表−1】である。「現在の校風」、「過去から継承している教育理念・校風」、「家族・知人に薦められたり、家族の人が卒業生だから」といった小分類を包含する中分類「学校文化」が一番比率が高いのは当然だろう。そして、やはり「進学実績」や「進路指導の充実」という小分類を包含する中分類「進学」も志望理由に大きな影響を与えているのは否めない。しかしながら、「募集関連」という中分類項目も比率は高く、学校がどのようなプレゼンテーションをしているのかも学校選択には影響が大だということもよくわかるし、「教師力」「学習」「教育空間」という中分類項目も合算して「教育力」とすると実は、やはり「学校文化」と「教育力」の結果としての「進学」という選択志向というものが見えてくる。ただ、あまりまとめすぎても傾向が見えにくいので、この程度の中分類で確認しておくことが妥当だろう。

【表−1】 男子 女子 比率の多い方
募集関連 15.0% 14.5% 男子
交通の便 12.4% 12.9% 女子
教育空間 3.5% 4.4% 女子
学校文化 27.3% 32.6% 女子
教師力 10.1% 9.3% 男子
学習 8.3% 9.0% 女子
進学 23.5% 17.3% 男子

◆ さて、【表−1】で、各項目ごとに男子と女子のどちらの比率が多いのか見てみると、男子は「募集関連」「教師力」「進学」という項目で女子よりも比率が高い。それ以外は女子の比率が高いのであるが、男子は「人材力」に、女子は「システム力」に興味と関心があるのかもしれない。これはやはり男性原理の世界観を日本社会は払拭しきれていないということを示唆しているのかもしれない。



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