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● ネットワークを考える

序章 ネットワークとは

by飯田 耕平
■ 人間はあらゆるものと関係することで生きている。その関係は人と人との社会的なつながりに限らず、自然との生活的なつながりもあるだろう。もっと言えば、我々の体を構成する細胞一つ一つも単独で活動しているものではない。こう考えるとこの世のすべてのものは一つにつながっているようにも思えてくる。我々はあらゆるネットワークに支配されているのだ。

■ グローバル化やインターネットの普及は、ネットワークの爆発的な拡大をもたらした。ネットワークの拡大は、人と人との距離の縮小を意味する。政治・経済・文化など様々な交流を可能にし、この世界を「小さな世界」へと変貌させるのだ。

■ そんな中、「ネットワークとは一体どんなものなのか」と考えるようになった。これまであまり考える機会の少なかったネットワークについて学ぶ事が出来れば、それは非常に有益なことではないだろうか。これだけ影響力を持ち、また益々広がり続けるネットワークについて、その発生メカニズムを探ることができれば、逆にそれを利用したネットワークを構築することも可能なはずである。

■ 例えば、企業においてはコーポレートガバナンスにおける人的資源の最善活用を目指した社内組織の構築が可能となるかもしれない。また人的ネットワークの拡がり方を利用できれば、政治においても経済においても最も効果的な宣伝活動を行うことが出来るだろう。つまりネットワークの構造・トポロジーを理解することは、単に知的好奇心を満たすだけでなく、現実社会にも有効な知識となるのだ。よって次章からネットワークについて考えていきたい。

参考文献
「新ネットワーク思考」(2002年 NHK出版)著 アルバート=ラズロ・バラバシ

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