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2005年10月17日 |
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◆ 栄光学園、聖光学院、慶應義塾普通部、浅野、サレジオ学院、鎌倉学園、逗子開成の国語の入試問題(2003年から2005年の試験3年分かつ一回目の入試)をもとに、この一連のシリーズの算出方法にしたがって、素材カテゴリー表【表(13)−1】と思考の深さや想像力の広さのカテゴリー表【表(13)−2】を作成。ただし、今回は記述の項目に関しては割合ではなく、出題数を表記した。というのは栄光学園の読解リテラシーを問う問題がほとんど記述式で、他校と割合で比較すると同学園が表現力をいかに重視しているかという点が見えなくなるからである。
◆ 【表(13)−1】によると、神奈川県の私立男子7校のうち、逗子開成以外の学校は、漢字や語句などの知識を確認する問題の多寡はあるものの、出題分野に関してはそれほど違いがなく、論理的な言語力や想像力を問う問題がバランスよく出題されている。しかしながら栄光学園の場合、【表(13)−2】も合わせて、複眼的角度から見ると、漢字という基礎的な言葉力と記述式という表現力つき読解リテラシーに集中して問題が構成されているのがわかる。これは他校と大きく違うところだ。 ◆ また、逗子開成も大いに違う。論理に徹して問いを構成しているし、【表(13)−2】に視線を移すと、全体を把握するスーパー論理力と他校に比べたっぷり書く行為が要求されている。素材文では一見想像力を問う問題がなさそうに思うが、論理の中に論理を超える想像力をみる問いの構造が仕掛けられているのがわかる。問いのデノテーションとコノテーションの入れ子構造は、アーティスティックな視点だが、これについては少し難しい話しなので、どこかで語ることにしよう。 ◆ とにかく、この神奈川男子校7校の国語の問題は、首都圏全体の男子校・共学校に比較すると大変意欲的な大局観と論理を問う問題構成にチャレンジしているといえよう。浅野の国語の問題が良質な難問だと評価が高いのも、全体読解という大局観を問う問題が非常に多く仕掛けられているからだ。要素還元主義ではなく、関係総体を見抜く力は、21世紀型リーダーに必要な条件。 ◆ これはホンマノオト(2005年8月19日)を参照していただければ、明らかだが、駒場東邦や桐朋と大きく違う点なのである。東京の場合、開成・麻布というグループと駒場東邦・桐朋グループとでは、言語力に迫る問いの構造が全く違う。21世紀型リーダーの条件と20世紀型リーダーの条件というほどのギャップがあるのに驚かされるが、神奈川エリアでは、その差が東京のようにない。 ◆ 21世紀型であるかどうかで見ていくと、実は併願戦略は神奈川の居住者が有為である。なぜなら2月1日に東京の開成や麻布を受け、2日以降は上記の7校のうちからいずれかを選択すればよい。偏差値や合格実績も申し分ないし、クオリティも高いところが多い。こういう入試問題の問いの構造まで考える学校選択リテラシーは相当高度であるが、そういうことを実際検討するファミリーがあるのも一方で事実である。浅野、聖光は千葉からでも通っているのだ。それが証しである。 |
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