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2005年8月16日 by 本間勇人(honma@netty.ne.jp) |
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◆ 女子御三家の国語の入試問題(2003年から2005年の試験3年分)について、この一連のシリーズの算出方法にしたがって、5つのカテゴリー表を作成して考えてみよう。
◆ まずは出題素材については、【表(5)−1】からわかる通り、三者ともはっきりと特徴がある。桜蔭は説明文は出題していない。事実を整理するだけの視点は桜蔭を受験する生徒は、すでにあるというのが前提になっているのだろう。女子学院は物語、説明文は出題していない。これは他の2校と比べ、文章の長さが短いためだろう。雙葉は逆に随筆は出題していない。読解の基礎をみるには随筆は妥当ではないし、大人の視点ではなく、あくまでも子どもらしさの視点にこだわっているからである。 ◆ 雙葉は必ず詩を出題する。子どもらしいイマジネーションを大切にしているからである。もっともこの子どもらしさは、背景にクリスチャニティが見え隠れするから、大変高度な無邪気さなのであって、子どもらしさという表現は適切ではないかもしれない。むしろ純粋さという表現のほうがよいかもしれない。 ◆ それと意外に漢字などの基礎知識を大量に出題する点は忘れてはならない。【表(5)−2】でみてわかるように、記述も出すし、全体読解の問題も多めに出題するのに、これだけ基礎基本を問いかけるということは、相当スピードが要されるということである。 ◆ ともあれ、桜蔭では高い社会的問題意識がなければ読みにくい素材が出題され、女子学院では平均的な6年生に求められる以上の文学的素養が必要な素材―簡単に言えば、少し大人の視点が必要ということか―が出題され、雙葉では目に見えないイマジネーションを喚起する素材が出題されるということになるだろうか。 ◆ さて、それぞれの学校がその素材を読んで理解するにあたり、どのような読解リテラシーを要求してくるのか。【表(5)−2】によると、桜蔭はとにかく骨太の読解リテラシーが必要だ。一読して全体を鳥瞰する視点とキーフレーズと根拠を情報圧縮する力を求めている。女子学院は、全体的な視点というより、細部のニュアンスにまで気づく言語感覚が必要だ。記述もキーワード、キーフレーズでフォーカスしていく力を求められる。論理よりも瞬発力が必要なのかもしれない。雙葉は桜蔭と女子学院の両方の力、つまり言語論理と言語感覚のバランスが肝要ということだろうか。
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