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2005年8月8日 by 本間勇人(honma@netty.ne.jp) |
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◆ 共立と大妻の算数の入試問題(1回目の試験3年分)について、開成と麻布が求める数値論理力を分析したとき同様、5つのカテゴリー表を作成して考えてみよう。
◆ 【表(4)−1】からわかる通り、言語力のときとは違って、両校の違いがはっきり表れている。大妻では基礎基本の問題が出題されるのに対して、共立はR460以上の15校の傾向に合っている。基礎基本と言うより、イマジネーションや論理の発見という創造的な数値論理力を要求している。 ◆ 共立は、言語力でも、割合的にはそれほど目立たないが、毎年詩を出題するのは、やはり現実を超えるあるいは現実を再構築する強烈なイマジネーションを要求しているわけだが、数値的論理力でも共通している。 ◆ もともと共立の場合、学術的かつ学際的で、大学受験を超えた学力を念頭に置きながら、カリキュラムやシラバスを編集する教師が多い。読書指導や論文編集指導、英語などの言語能力指導も、6年間でかなりきめ細かく行われる。また違う教科を横断して何かをやろうという発想を持った教師が多い。数学でコミュニケーション。英語で枕草子・・・。 ◆ おそらく美術などの芸術教科が、単純に芸術教科のためのプログラムというより、自己実現プログラムにもなっていたり、国語や数学などの教科とも発想力という点で相互に影響を与え合ったりということが日常的に起きているのだろう。アインシュタインの相対性理論とピカソの絵にはある共通点があるとは、いろいろな科学者や識者が語っていることだが、それと同じなのだ。その共通点とは多様な視点の存在。サイエンスライターの竹内薫氏(「アバウトアインシュタイン」秀和システム2005年)によると、アインシュタイン自身「科学と芸術とはそれ程異なっているけれど、それらが生まれ出る、同じたましいの力を通じて密接に関連しています」(「アインシュタイン講演録」東京図書)と語っているそうだ。 ◆ こういう多様な視点の統合理論的な発想が、共立の中学入試にはあるし、まさに6年間一貫のカリキュラムにもそういう雰囲気がある。一方大妻は、統合理論ではなく、1つひとつの要素を確実に思考し定着させていく学習観が表現されているといえよう。どちらがよいかどうかは、これは神のみぞ知る話である。実はこれは中世以来、近大の学問に向かって、議論されつづけてきた今も解決のつかない普遍論争のバリエーションである。中学入試は奥が深い。 |
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