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2005年6月2日 by 本間勇人(honma@netty.ne.jp) |
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§4 男子生徒が形成する数値的論理〜分野の分布から見えること ◆ 算数のデータが3年分揃っている男子が受験する学校94校のデータを抽出して【表−§4】を作成した。§2のときと同様に、R4偏差値(日能研が作成している合格可能性80%を示す指標)で60以上の学校と55から59の学校、86校全体という学校群で分け、それぞれどの分野の問題を出題しているのかを見る表である。
◆ 国語と同じように、どの分野が出題されやすいかというのは、学校群によってあまり違いはないが、R4が60以上の学校群になると、「場合の数と推論」「平面図形」「速さ」の分野が他に比べ多く出題され、「計算と逆算」「規則性」「割合(濃度・売買)」「文章題」は少ない傾向にある。 ◆ 「場合の数と推論」「平面図形」「速さ」の問題は、条件や基準、ルールが複雑・複合的であったり、ルールについては新しく発見したりする論理構成が要求されるが、「計算と逆算」「規則性」「割合(濃度・売買)」「文章題」といった問題は、既存のルールの適応で対応できるものがほとんどだろうから、新しいルールを発見してから、それをその場で適応していくという思考過程が回転する問題をR4が60以上の学校群になればなるほど重視するということが予想できる。 §5 男子生徒が形成する数値的論理〜分野をカテゴライズすることによって見えること ◆11の分野を【表−§5】のように5つに大きく分類しなおしてみる。
◆ 「計算論理」は、「計算と逆算」をそのままカテゴライズした。「比較論理」は2つの割合を合算した。「時間論理」は、「速さ」をそのままカテゴライズした。「空間論理」は「立体図形」と2つの「平面図形」を合算した。「論理発見」は「場合の数と推理」「数の性質」「規則性」を合算した。 ◆ このようにカテゴライズして見てみると、どの学校群も「空間論理」と「論理発見」はあわせて50%を越えている。特に60以上の学校群は60%を越える。この2つのカテゴリーの特徴は、イマジネーションと直観がポイントだろう。また「時間論理」の問題が「空間論理」に比べ少ないのは、数学ではなく、算数であるからという1つの限界を示唆している可能性がある。したがって、数学や物理という世界でこそ重要なカテゴリーということと同時に、算数から数学に移行するときに大切なのは「時間論理」というものの見方を養う仕掛けをどう作っていくかが鍵なのかもしれない。 |
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