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三共・第一製薬統合で国内2位に≪日本経済新聞2/19号より要約≫

2005年3月25日
by 飯田 耕平

■ 国内製薬2位の三共と6位の第一製薬が10月に持ち株会社を設立し経営統合する。これにより売上高は合計で9000億円を超え、4月に山之内製薬と藤沢薬品が合併して国内2位に浮上するアステラス製薬を逆転する。以下の表のように、日本の製薬業界は武田薬品工業、三共・第一製薬連合、アステラスの3強時代に突入する。しかし薬価の引き下げや外資による猛攻は日増しに強くなっており、他の上位企業にも大型再編の波が押し寄せる可能性は十分に考えられる。

国内製薬会社 連結売上高ランキング

1  武田薬品工業 11,500
 三共・第一製薬連合 9,110
 アステラス製薬 8,200
2  三共 5,880
3  エーザイ 5,200
4  山之内製薬 4,400
5  藤沢薬品工業 4,090
6  第一製薬 3,230
   大日本製薬・住友製薬連合 3,090
7  中外製薬 2,947
8  大正製薬 2,835
9  三菱ウェルファーマ 2,330
10  塩野義製薬 2,000
12  大日本製薬 1,710
15  住友製薬 1,380

(数値は日本経済新聞より) 単位は億円 05年3月期見通し

■今回の三共と第一製薬の統合によるシナジー効果は非常に大きいと期待されている。というのも三共は循環器系に強く、第一は感染症系に強いというように、両社の得意分野が重複していないからだ。また新薬市場として鍵を握る米国での販売に関しても、拠点を有していなかった第一は三共との統合により販売網を持つことができる。

■三共は主力の高脂血症剤「メバロチン」の国内特許が2002年に切れたことにより薬価が大きく引き下げられていた。またこの特許は米国でも2006年に切れるため、収益に与える影響が懸念されていた。加えて昨今の研究開発費の増大はピークを極めており、コスト増による負担は深刻なものとなっていた。

■一方の第一製薬も2002年以降、開発中の大型新薬候補の5品が副作用問題などで中止に追い込まれていた。こうした影響もあり、進行中の経営計画は大幅に下方修正せざるを得ないなど、同社は経営の抜本的な見直しが迫られていた。

■こうして実現した今回の統合であるが、それにはもちろんアステラス製薬の誕生が決断を後押ししたことは容易に想像できる。また外資による買収に対抗するために株式時価総額を高めることで企業防衛を行うという意図もあるだろう。ファイザーやグラクソ・スミスクラインなど海外大手にまだまだ大きく見劣りする国内製薬会社。国内大手製薬の再編劇は今後ますます広がると考えられる。



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