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| パワービルダーの成長≪週刊東洋経済10/23号より要約≫ |
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2004年11月4日 |
| ■ いま首都圏の住宅事情に変化が起きている。マンションブームが一段落し、代わりに分譲一戸建て住宅が人気を集めている。国土交通省によると、2003年度の首都圏新設住宅着工数は、42万2750戸(前年度比7.5%増)と3年ぶりの増加となった。牽引役の分譲一戸建て住宅は6万5137戸(前年度比10.8%増)という伸びを見せている。
■ こういった背景にはいくつか理由がある。そもそも同じ値段であるならばマンションよりも戸建てに住みたいと考える消費者は多い。戸建ての価格を下げている昨今の地価下落は大きな一因であろう。そしてもう一つの大きな要因が、激安住宅を大量供給している飯田産業などの地場ハウスビルダーの存在だ。なかでもパワービルダーと呼ばれる飯田産業や東栄住宅などは、販売戸数成長が著しく良好。特にここ数年の伸びは目を見張るもので、下のランキング推移を見てもパワービルダーの躍進は一目瞭然だ。 <首都圏戸建て住宅供給ランキングの比較>
■ 飯田産業や東栄住宅は大手が手掛けない小型物件を積極的に供給するのが特徴。強さの秘密は圧倒的な安さだ。特許に裏付けられた独自技術と工法により、材料資材費と労務費が少なくて済む。注文住宅のスタイルを取っていないため規格化された住宅を提案でき、資材発注でもスケールメリットを出すことができる。 ■ 速さも売りの一つだ。工期の短縮は労務費の削減にも効果がある。一般的な注文住宅大手が3〜4ヶ月かかる工期を、飯田産業では独自のノウハウを用いる事により最短約49日で終わらせることが可能だ。また仕入れの期間や、仕入れから引渡しの期間など大手ハウスメーカーとは比にならないほど早い。こうしてパワービルダー各社は住宅原価を極端に安く抑えることができ、結果、住宅本体の価格が大手注文住宅メーカーの半値以下という価格設定を実現させているのである。 ■ こうしたパワービルダーの低価格戦略に対し、積水ハウスなど注文大手は価格勝負にはこだわらず品質・保証の面で勝負する方針だ。耐震性と資産性を兼ね備えた高付加価値戦略を展開していく。しかしパワービルダーの住宅もただ安いだけではない。事実、飯田産業などはアフターサービスを20年にまで延ばしているし、東栄住宅の品質管理には定評がある。 ■ 今後の業界展望はどうなっていくのであろうか。飯田グループと呼ばれる上表の水色背景のパワービルダーグループはここ数年で特に急成長を遂げ業界を席巻しつつある。大手デベロッパーも傍観してはいられない。積水ハウスもここにきてパワービルダー事業への参入を決めた。積水の高級ブランドを損なわないため別ブランドでの参入となるが、成長余地のある市場を黙って見ていられなかったのであろう。積水に追随する大手ハウスメーカーが出てくる可能性は高い。数年後どうなっているのかが大変興味深い業界である。 |
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