| ■ ホンダはガソリンエンジンと電気モーターを併用して走るハイブリット車に、三洋電機製のニッケル水素電池を初搭載する。年内に北米市場で発売予定の主力乗用車「アコード」のハイブリット型に採用する。ホンダはこれまで、ハイブリット車用ニッケル水素電池の全量を松下電器産業系メーカーから購入してきた。三洋製との並行調達に切り替え、コスト低減や性能向上につなげるためである。
■ ホンダのハイブリット車はエンジン負荷が大きい加速時などにモーターを併用、燃料消費を抑える。メーターを動かす電池は瞬間的に高出力を供給したり、減速時に発生する電気エネルギーを回収・再利用し、総合効率を高める役割がある。アコード・ハイブリットの電池は電極構造の改良などで出力を向上し、長期間駐車後の電気容量の目盛りも改善した。エンジンは排気量3,000CC級だが、ハイブリット化で、より小型・軽量な「シビック」と同等の燃費性能を実現する。
自動車大手のハイブリット車と搭載電池
| |
車名
|
搭載電池メーカー |
| トヨタ
|
プリウス
|
PEVE |
| エスティマ |
| クラウン |
| アルファード |
| カムリ(予定) |
| ホンダ |
インサイト |
| シビック |
| アコード(予定) |
三洋 |
| フォード |
エスケープ(予定) |
三洋 |
| 日産 |
未定 |
PEVE |
■ ホンダは既存2車種の電池は松下グループとトヨタの共同出資会社、パナソニックEVエナジーから購入してきた。ただ、自動車メーカーは通常安定供給の確保や、価格や性能を競わせる狙いで、同じ部品を複数社から購入することが多い。このためにホンダは、2002年に三洋と提携し、ニッケル水素電池を共同開発してきた。
■ 三洋はデジタルカメラなどの電子機器用の小型ニッケル水素電池では世界最大手。ホンダ向けの他、米フォードモーターズが夏発売予定のハイブリット車「エスケープ」向けにも全面供給することが既に決まっている。現状でハイブリット車用電池の供給をほぼ独占しているPEVEを追い上げている。
|