|
■
いよいよ最終日です。朝食を終えた生徒たちがホールへと集まってきました。誰に言われるでもなく、チームで相談しながら、編集の続きに入っています。チームとして自立して動けるようになったことは一つの大きな変化です。
■
プレゼンテーションまでに残された時間はおよそ80分。どのチームもまだ完成していない部分があるようで、リハーサルに入る前に最後の作り込みをしています。
■
【チームまとまる君】は、一人ひとりが考えた「未来の乗り物」についてどのように表現をすれば伝わるのかを考えた結果、パワーポイントに情報をまとめていく方法をとったようです。手が空いたときは原稿をつくり、自分が考えた乗り物をわかりやすく表現しようと工夫をしています。
■
【YOKOHAMA7】と【絆】はパワーポイントだけでなく、自分たちが考えた乗り物を模造紙に大きく描く方法を選んだようです。原稿を書くグループと、絵を描くグループに分けて作業を進めていました。
■
準備が整ったチームからリハーサルに入っていきます。チーム全員で立ち位置や分担などを確認し、声の大きさやスピードなどをチェックしていきます。2泊3日、チームで過ごしてきた体験を、聴衆に伝わる表現としていくために、チームの試行錯誤が続きます。
■ 会場を移り、抽選で順番を決めると、いよいよプレゼンテーションの始まりです。最初のチームは【YOKOHAMA7】そして【絆】、【チームまとまる君】と続きます。
■
【YOKOHAMA7】はまず家族で使えるキャンピングカーについて説明しました。安全性、環境性、快適性の3つの切り口から、模造紙に描かれた絵を使って説明し、誰もが簡単に遠くまでいけるようになる未来を提示しています。とはいえ、キャンピングカーは現代にも存在しています。そこで【YOKOHAMA7】は100年後の未来を想定し、キャンピングカーの性能を進化させた巨大ロボット型の乗り物を提案しました。宇宙で生活することを想定し、ワープ機能などを搭載した乗り物はとても大きなインパクトを与えたようで、発表後の質疑応答もこの巨大ロボットに集中しました。「どうやってワープするの?」「大きさはどのくらい?」「燃料電池で、ロボットを浮かせる程のエネルギーを用意できるのですか?」など、機能や仕組みに関する質問が沢山出ていました。SVからも「ロボットの中で長い時間ともに過ごしていくときに、家族というのは最適な単位なのかな?」と質問が投げかけられます。【YOKOHAMA7】のインパクトのあるプレゼンは社会そのものの在り方を考えるきっかけともなったようです。
■
【絆】は「浮くことは人類の夢である」という想いから、現在の乗用車を15cm程浮かせることで、渋滞や交通事故といた問題を解決することを提案しました。どのようなメカニズムで動かすかについては、チーム内で議論があったようですが、最終的にはリニアモーターカーのように磁力を使った仕組みを利用しています。車体の素材やゲーム機のコントローラーの様な捜査方法など、乗り物全体について詳細なデザイン案を説明していきます。質疑応答では、デザインに関する質問の他に、「車が複数台あると、お互いの磁力で思わぬ事故が起こるのではないか」「道端の空き缶などがくっついてしまったらどうするのか」など、新たに生まれる課題を意識した質問も出ていました。SVからは「逆に、その磁力を活かして道路に落ちている鉄のゴミなどを集める機能などがあれば、別の課題解決にもつながるかもしれないね」とコメントがありました。【絆】が紡ぎ出した新しいアイデアは、全く別の分野の課題解決にも繋がっていきます。
■
【チームまとまる君】は一人ひとりが考えたアイデアを大切にするというチームの方針から、様々な種類の乗り物を提案しました。「地球(Earth)と人(Human)にやさしい(Kind)車というコンセプトの『EHK』を提案します」「全ての人が平等である世界を目指して、バリアフリーを最重要視した車を提案します」など、個性的な乗り物が続々と提案されていきます。どの乗り物も1Lあたりの走行距離について言及するなど、「エコの時代」に対する意識を強く持っていたようです。質疑応答ではSVから「エコの時代の次はどんな時代になるのかな」という質問に対して「エコの時代はずっと続くのではないでしょうか」という答えが出ていました。新しい乗り物のアイデアは時代という普遍的なテーマにも繋がっていきます。
|