芝浦工業大学中学校「S.I.T in Twinring'10」
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 【リ ハ ー サ ル】

■ いよいよ最終日です。少し早めに朝食を終え、活動に入るチームが多く見られます。残された時間は限られていますが、使い方を工夫すればまだまだチームの議論を深めることができます。

■ ほとんど完成したと感じているチームもあるようですが、多くのチームはまだ完成していない部分があるようで、リハーサルに入る前に最後の作り込みをしています。

■ 完成ていなくても、ある程度まとまったと感じた所でリハーサルに入っていくチームが見られます。足りない部分はどこか、チーム全体で共有するために、とても効果的な方法です。プレゼンテーションでは、各チームに5分の時間が与えられます。5分を超えてしまい、自分たちにとって大切なポイントはどこか練り直す姿も見られます。

■ 足りないポイントを洗い出し、作り直した後は本番に向けた練習です。読んでいく順番、パワーポイントのスライドを移すタイミング、並び方、立ち位置の確認など自分たちの考えを伝えるためにできることはたくさんあります。



 【発 表】

■ 24のチームを2会場に分け、プレゼンテーションが行われました。各チーム5分間の発表時間と、2分間の質疑応答の時間が与えられています。抽選で順番が決まり、少しずつ緊張感も高まってきます。

■ 「未来の共生」というテーマに対して、「何と何が共生するのか」という観点からプレゼンテーションづくりを進めたチームが多かったようです。「人間と技術と環境」というテーマから昔の自動車と最新の自動車を比較し、その環境への配慮の変化から未来の自動車「リーフカー」を提案するチームがあります。「人工物と自然」というテーマから「これからは人の作りだしたものが自然を守るのではないか」と提案するチームもあります。テーマの設定の仕方は似ていても、各チームの持った視点は幅広く現れています。

■ 温暖化などの環境問題から「植林ロボット」を提案するチームや、ニートやフリーターなどの社会問題にも注目して「東京の若者を農業へ」という観点から農業用ロボット「農タンク」を提案するチームもあり、関心の幅広さが感じられます。「都内の学校の課外活動として植林を行う」という提案をしたチームもあり「3年間は宣伝期間として、2013年から実施します」など具体的なプランを提示していました。東京都への提案という設定を出発点に「東京に綺麗な空気を!」をテーマとして設定し、現状の課題把握から、都内に人の手が加わった森のモデルケースを創る提案をしたチームもあります。

■ 各チームの幅広い視点に対して質疑応答も活発に行われました。熱心にとっていたメモを参考にしながら、「皆さんの提案したエコカーはどのくらいのコストなのですか」「植林ロボットに人工知能は必要なのですか」「実現するための電力はどこから確保するのですか」など、発表したチームとは別の視点から課題に迫ってきます。

■ 全てのチームのプレゼンが終わり、投票が行われました。3日間の自分自身の活動を振り返った後、閉会式へと入っていきます。

 
 【評 価】

■ いよいよ芝浦工業大学中学校の「S.I.T in Twinring’10」も閉会式を迎えました。はじめに投票結果の発表とASIMOからの応援メッセージがありました。続いて各会場で1位になったチームが全体の前で再びプレゼンテーションを行います。一度経験したことが自信になったのでしょう。どちらのチームもより堂々とした発表を見せてくれました。

■ 続いて2泊3日の活動でずっとチームに寄り添ってきたLAから「LA賞」が贈られました。「トーク&ハートフル賞」「ギリギリのギリまでねばったで賞」「最後までこだわったで賞」といった、各チームの活動の過程を振り返った賞を生徒たちも喜んでいます。各チームに分かれて、LAと簡単に3日間を振り返っていきます。


■ LAとの振り返りを終え、斎藤先生から講評がありました。「3日間どうでしたか。早かったですか、それとも心残りがありますか。この3日間の中で、できたこと、できなかったことを考えてください。時間を守ること、部屋での過ごしかたなど、たくさんのルールの中で活動してきましたが、それらを守ることはできましたか?チームの中で相手に自分の考えを伝えられましたか?しっかりとテーマを持ってリサーチができましたか?協力し合って自分の役割を果たせましたか?できたこと、できなかったことは様々あるでしょうが、ここで気付いたことをこれからの生活でどう活かせるのかが課題です。できたことは自信に変えて、次のステップにつなげていきましょう。今回の行事は様々なことにつながっています。積み重ねの中でどんどん成長し、仲間とのつながりの中でより大きく成長していく。そのことを大事に生活をしてください。」

■ 続いて生徒代表の挨拶です。「ホテルのみなさん、作業しやすいように環境を作っていただいてありがとうございました。LAのみなさん、サポートありがとうございました。各施設のスタッフのみなさん、ありがとうございました。引率してくれた先生方、ありがとうございました。色々な人たちに支えられて3日間を過ごせました。調べたこと、注意されたこと、アドバイスをもらったことを活かして頑張っていきます。」

■ 最後に山川教頭先生から閉会の挨拶がありました。「おとといの開会式で、『最後まで取り組めば、このプログラムの意味がわかるだろう』という話をしましたね。人それぞれ、3日間過ごしてみて、今感じている事は違うと思います。一人ひとりで考えてみてくださいね。話は変わりますが、少し私の研究に関連する話をします。我々に身近な生物だったカタツムリですが、最近は東京からいなくなりましたよね。それは今までカタツムリが生息していた公園などを綺麗にしすぎたからなんです。具体的には草を刈ってしまったり、蚊などの駆除のために消毒をしたりしたことが原因なのです。そうやって、人の影響というのはいろんなところにあらわれています。他にも、タンチョウヅルという鳥がいますね。あれはもともと東京にも生息していたのです。でも今は北海道でしか見られません。その原因は実は『棚田』にあるのです。タンチョウヅルは棚田の周囲にある豊かな環境がないと生きていけない鳥なのです。また、私たち日本人に最も身近な鳥であるスズメは、家の軒先で生活をしています。スズメは人がいる環境でなければ、生きていけない生物なのです。今回のテーマであった『共生』の例は、私たちの身近なところに目を向けてみるとたくさん見つかります。3日間で学んだことや考えたこと、そしてチームの中でできたことやできなかったことを、断片的にならずにこれからの生活につなげていってください。」

■ ツインリンクもてぎでの活動はおわりました。生徒は3日間の活動を通して、様々な課題に直面しました。課題もその解決策も、誰かに与えられるものではなく、自分たちで発見していかなければなりません。3日間の活動がどう生きていくのか生徒たちの未来がとても楽しみです。