桜丘中学校「もてぎ宿泊研修」
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 【リ ハ ー サ ル】

■ 桜丘中学校「もてぎ宿泊研修」の最終日を迎えました。満足のいくプレゼンテーションを行いたいという思いに駆り立てられた生徒たちは、昨日の夜、朝食前にも準備をしたいと先生方に交渉したようです。30分前から集まり、編集作業に取り掛かっています。




■ プレゼンテーション開始まで、残り70分。さっそく本番会場に移動してリハーサルを開始したチームがあります。何名かの生徒が観客席に座り、パワーポイントを動かすスピードや、原稿を読む人の声などをチェックしています。「○○君、原稿読むのうまいじゃん」、「原稿とパワーポイントがあってないよ」といった声が聞こえてきます。良いところも、上手くいっていないところも生徒同士が指摘し合えるような信頼関係がこの3日間を通して育まれてきたようです。


■ 男女別々のパワーポイントを制作していたところに、LAが「チームとしての発表ができる状態になれているかな」と声をかけます。どうしても恥ずかしさが先にたち、声をかけあうことができなかったようです。そのメンバーたちが、腰をあげてお互いのパワーポイントを確認します。「これだけだと、HWで聞いたことがただ書いてある発表になってしまうのではないか」と声をふりしぼってコメントする生徒がいます。限られた時間ではありますが、課題を明確にし、そこからお互いに歩み寄ろうとする姿勢こそ、このチームが大きな一歩を踏み出した証です。


■ 本番会場の前では、リハーサルの順番を待っているチームがいくつかあります。プレゼンテーションに向けて、どのチームも原稿チェックや準備に余念がありません。





 【発 表】

■ いよいよプレゼンテーションが始まりました。発表の順番はくじ引きで決められます。順番が読み上げられるたびに、一喜一憂する声が聞こえてきます。プレゼンテーションの持ち時間は各チーム5分。質疑応答は2分です。


■ 森を再生する「循環の輪」をテーマにしたチームは、定期的に伐採することで雑木林を維持し、それによって様々な植物が住める環境が整うなどの事例をあげ、結論として「将来自分達が大人になっても、たくさんの緑があってほしいと思います。そのために、私たちもアイディアを出し合いました。『太陽のカケラ』を利用して、エネルギーとして利用するものです。森にもエネルギーをあげ、渡したちもたくさんのエネルギーを森からもらい、より良い生活を送りたいです」と発表してくれました。その後の質疑応答で、太陽のカケラについて聞かれると「まだ、あまりちゃんとした形になるものではありませんが、自分達の考えを取り入れたいと思いました」と回答していました。


■ 「世界とのつながり」というタイトルで発したチームは、ツインリンクもてぎで色々なことを調べた結果、世界を中心として全てがつながっているとういことを発見したようです。例えば、砂漠化した中国の地域で植林している企業があることなどを具体例としてあげます。「温暖化がなくなったときは、世界が一つの輪になっているときだと思います。私たちはつながっていることの大切さがとてもよくわかりました」と、自分達の発見や感じたことをまっすぐに主張していました。


■ このほかにも、努力の輪という「失敗から成功そして新たな挑戦」を人間は繰り返していくのではないか、といった新たな図を描いて発表するチームや、協力の輪や未来の輪など、様々な『輪』を桜丘の生徒達は発見し、しっかりと自分達の考えを発表していました。

   


 【評 価】

■ ツインリンクもてぎの青木さんから、応援メッセージがありました。「『輪』というテーマについて、皆様一生懸命考えてこられたと思います。HCHやHWでのリサーチ活動や議論を通じて、チームワークの難しさ、そして大切さが実感できたのではないでしょうか。プレゼンテーションにおいても、どうやってわかりやすく伝えるのかといったことを今回の体験で学べたのではないかと思います。お互いにいろいろなことを気づき、吸収できた場であったと思います。発表を聞く姿勢もとても真剣で、よかったです。このチームワークを大切に学校生活でもトライ・チャレンジして、自分たちの夢の実現に向けてがんばっていただきたいと思います」。


■ 続いて、宮腰先生の司会進行のもと、平井先生より表彰状が贈呈されました。「表彰状の贈呈の前に、一言。プレゼンテーションをやってみて、どうでした?難しかった?これからも勉強していくことになりますが、言いたいことを持つということはとても大切です。それと同じくらい大切なのは、理由があること。そして、説得力を持つこと。高校生になると、それを日本語だけでなく、英語で言えるように勉強します。それには、中学3年間で国語力や数学で学ぶ論理力。そして、その他の教科からも色々なことを学んでください。それが、皆さんの力となります。来る前に予想していたより、とってもよくできていたと思います。よくがんばりましたね」。


■ まずは上位3チームの表彰です。どのチームも呼ばれてすぐは、きょとんとした表情をしていました。どうやら、自分たちが上位になると思っていなかったようです。やがて実感がわいてきたのか、「あ、やった!!」という喜びの声が聞こえてきました。「それぞれのチームもがんばっていたので、賞があります」と宮腰先生。今回のテーマにかけて「輪になったで賞」や「チームワーク賞」といったチームの成長を称えるものや、「グッドデザイン賞」や「The Power of Dream賞」といったプレゼンテーションの構成力や発想力を称えるものもあります。


■ 最後に宮腰先生から「まずは、3日間がんばった自分に小さく拍手。チームメイトに大きく拍手。最後に、全体に向けてさらに大きく拍手」少しずつ拍手が大きくなり、表彰式が終わりました。


■ SVから「最初に何かを話し合おうとするとき、桜丘の生徒の皆さんは身を乗り出すようにして話し合う方が多かったです。この様子がとてもいい桜丘の「輪」だな、と思っていました。きっとこれから学年があがるにつれて、その輪もより力強い結束になっていくのだと思います。ぜひ、この仲間を大事にしてください」。出発前にもう一度、LAやチームのメンバーとわずかな時間ですが、この3日間を振り返ります。瞳を閉じて、3日間振り返るチームもあれば、まずは表彰状をメンバーに見せ、「やったね」と声を掛け合っているところもあります。思いがけず、最後に全生徒が「3日間ありがとうございました!!」とスタッフに挨拶をしてくれました。突然のことですが、スタッフ一同、とてもうれしい瞬間です。


■ 生徒たちがロビーからバスにのって、出発します。LAと最後の握手を交わす生徒たち。うまくいかなかった悔しさや、達成感など、色々なものを持ち帰ったのではないでしょうか。スタッフが見えなくなるまで、元気よく手を振り続けながら、桜丘の生徒たちが帰って行きました。