NSG教育研究会 「NSG夏の発見・体験学習合宿」
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 【リ ハ ー サ ル】

■ 予定より早く朝食時間が終わりました。少しでも準備に取り掛かりたいという生徒たちの気持ちの表れです。会議室に移動するなり、一斉にプレゼン制作にとりかかります。

■ SVからアナウンスがあります。「みんな、とても早く集まってきましたね。この時間は制作の時間でもありますが、リハーサルを行う時間でもあります。各チーム、時間を指定して行います。その時、皆のプレゼンを聞いてくれるのは、他チームのラーニングアドバイザーです。本番と同じように、立ち位置やパワーポイントを動かす人などもきめて、行ってくださいね。」という一言が終わる間もなく、それぞれの役割を夢中になって行っています。

■ 一つのチームは昨日まで絵を中心にプレゼンをする予定でしたが、一夜あけて、劇という表現方法に変更したようです。他チームに見られないよう、廊下を出たところで小さな声で練習を繰り返しています。

■ いよいよ、リハーサルの時間が来ました。「最初のあいさつはどうすればいいですか・・・」と問いかけてくる生徒たち。「それは、SVやLAが決めることではなく、皆が決めることですよ。発表が始まりますよというのを会場に人にどうやって伝えますか?」。挨拶以外にも、模造紙の持ち方やマイクを渡す手順一つひとつを確認します。

■ リハーサルが終わると、LAからアドバイスがありました。「模造紙に書いてあるのは、読むための原稿、それとも、見せるための道具なのかな。皆が両脇に立って模造紙のほうを見て発表していると、聞いてくださいねという姿勢に見えないよ。原稿と見せる道具の使い方をもう少し考えてみて。」といった見せ方の工夫や「思いやりや笑顔が必要だという主張はわかったけど、それに自分たちがどう関わっていくのかが見えてこないな。自分たちはどうやって笑顔を増やしていこうと思っているの?」といった質問もありました。リハーサル後、原稿を修正したり、もう一度資料の見せ方を話し合ったりと、プレゼンテーションの開始時刻ぎりぎりまで一生懸命取り組んでいました。

 
 【発 表】

■ チームAの発表が始まりました。HWで聞いた内容から、どのように自然と人間がお互いを助け合っているのかを、具体例をあげながら発表しました。「かわら茸が癌の特効薬として研究されているのは、自然が人間を助けていることです。森の道沿いに置いてあった切った木の枝は、生き物の住処をつくること、つまり人間が自然を助けています。僕達が考えた共生は、バクテリアを使って、悪臭をなくすことです。人間が自然を助け、自然が人間を助ける『共生』という関係が必要だと思います」と最後に主張を全員で読み上げて発表が終わりました。

■ 発表が終わると、質疑応答の時間です。「例であがっていた風を利用して早く走る車は 
いつごろできたのですか?」「2002年です。」「プレゼンテーションで工夫したところは 
どこですか?」「写真を使って見やすくしたり、結論を声をあわせて言ったところです。」色々な質問があがりましたが、一つひとつ考えながら、丁寧に答えていきます。


■ 続いて、チームBの発表です。「私たちは、豊かな都市には自然、人間が生み出した技
術、思いやり、そして笑顔が必要だと思います。この4つをまとめた劇をやります。ご 
覧下さい。」少年がおじいちゃんの手をひきながら登場します。途中で見つけた虫をお 
じいちゃんに諭され、逃がしてあげたり、途中で転んでしまったおじいちゃんを助ける
ようとASIMOが登場するといったエピソードが展開します。最後に自然や技術の大切さ、そして「思いやりは人々が助け合うことでうまれ、そこにコミュニケーションがうまれます。それによって、豊かさと笑顔が生まれると、私たちは思います。」と結論を述べました。


■ 質疑応答で、なぜ途中まで絵を描いていたものを、劇に変更したのか問われると「最初は絵を描いたけど、細かいものがありすぎて、そこから何を言いたいのかわからなくなってしまうと思い、劇にしました。」と自分達の考えを伝えるために、どの表現方法が最適か、メンバーで悩み、話し合いながら選んだことを語ってくれました。

 
 【評 価】

■ 閉会式では、3日間の様子を見つめてきた先生方から賞状が贈られました。体調不良のメンバーを気遣いながら、作業を進め、自分の意見をぶつけ合いながら成長していったチームAには「相乗効果賞」が池田先生より送られました。チームBには「ネバーギプアップ賞」が安澤先生より手渡されました。3日間、皆が議論して話し合いながら成果を生み出してきた様子を称えた賞です。賞状を受け取る生徒達に大きな拍手が送られました。


■ 各チームとともに活動してきたラーニングアドバイザーからメッセージが送られました。「一つの目標にたどり着くプロセス、過程も結果と同じくらい大切です。知識がつながっていくのだという体験を大切にしてください。これからも経験したことから、たくさんのことを学んでください」「こういうチームになりたいということを初日に話し合ったのを覚えていますか。言葉を現実のものにするためには、なにが必要なんだろう。行動におこすということ。そして、失敗は悪い評価や間違ったことをすることや、挫折ではありません。今のやり方ではうまくいかないという、考えるための材料と知恵を得るということだということを忘れないで下さい」。


■ NSG教育研究会代表の小野様から閉会のご挨拶がありました。「皆が来たツインリンクもてぎはね、本田宗一郎さんという世界でもとても有名な企業をつくった人が関係している場所です。この人が語った言葉で、私が大好きなものがあります。人間は鳥を見て、空を飛んでみたいと思って、本当に実現してしまう。人間の能力って限りなく、すごいものだと。でも、それを実現するには、一人ではなく、たくさんの人が集まって500%、600%の能力になってはじめて実現できるのです。でも、逆に人が集まっても、チームとしてうまくやれないと、一人でいる時よりも、もっと能力が下がってしまう時もあるんだそうです。人間ってすごいけど、むずかしいよね、というようなお話を本田宗一郎さんはしています。皆はね、それをこの3日間で経験したのです。チームで活動してきて、自分の力を発揮することができましたか。その時に抱いた気持ちや経験を大事にしてください」。

■ 最後に、生徒代表による閉会の言葉です。「HWの森のトイレや、ASIMOなど、いろいろなことがすごいな、と思いました。」と、3日間で様々なことに驚き、また体験を通して吸収したことを語ってくれました。

■ 昼食後、生徒達は元気にバスに乗り込んでいきました。3日間で話し合い、考えることに挑戦し続けた生徒達は、きっと自信にあふれた笑顔で我が家に帰り着いたのではないでしょうか。