自修館中等教育学校「自修館チームディベロップメント学習」
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 【発 表】

【リハーサル】

■ いよいよ最終日の朝、外を見ると季節はずれの雪が降り積もっています。満開の桜と雪の組み合わせは、なかなか見られるものではありません。朝食をとり終えた生徒たちが集まりはじめ、プレゼンテーションに向けたリハーサルが始まります。チームで考えてきたアイデアが他のチームの仲間たちに『伝わる』ために、チームの議論は続きます。

■ 発表内容に最後の検討を加えているチームもありますが、多くのチームが、パワーポイントに入れる写真の配置や、フォントの使い方など、どう表現をするかに力を入れています。「5分あるし、もう少しゆっくり話そう」とノートの『表現チェックシート』を活用するチーム、「広いなあ」「ちゃんと見えるかな」と発表会場を下見して、作成したパワーポイント資料を見直すチームなど、様々に工夫をこらし、取り組んでいます。


【発 表】

■ リハーサルの時間もあっという間に過ぎ、いよいよプレゼンテーションの時間です。順番を決める抽選のあと、チーム12からプレゼンテーションが始まります。『自修館チームディベロップメント学習』では、各チームが異なるテーマからプレゼンテーションを創り上げてきました。同じ体験から出発しても、実に幅広い切り口が生まれています。

■ 『□の先にあるもの』をテーマにしたチームでは、□の中を『技術』と捉え、Hondaが創り上げてきた歴代のロボットを紹介し、技術の先にある人間社会との関わりについてプレゼンしています。途中にちょっとしたクイズを挟むなど、聴衆を巻き込む工夫も巧みです。

■ 『環境がつくること、環境をつくること』をテーマにしたチームは、「環境が未来をつくり、未来が環境をつくる」という切り口を発見したようです。「より良い未来をつくるために、自分たちには何ができるか」を茂木町の取り組みを具体例として使いながら表現しています。自分たちがE関係図に描いた『協力』というキーワードでまとめています。

■ 『□を生き返らせるリーダー』というテーマの□には『自然』が入ったようです。オゾン層の破壊といった現在の地球が抱えている課題と真剣に向き合い、議論を重ねたようです。自然との対話を大事にする里山での体験と、燃料電池車などのHondaが考える環境への取り組みを結びつけ、「私たち全員がリーダーですよね」とメッセージを投げかけています。


■ 『ここで生きること』をテーマにしたチームは、茂木町の農家や案内してくれたバスガイドさんにインタビューした情報を土台としています。交通機関など、不便さを感じている点も紹介しながら、自然への憧憬や長年培ってきた伝統への想いなどを紹介しています。町に出て、直接関わった町の人々のやさしさや食の豊かさを実感した様子を丁寧に表現しています。


■ 質疑応答も活発です。ASIMOの魅力を紹介したチームには「みなさんのチームはASIMOにどのように発展してもらいと思っていますか」と議論を進めるような質問が出ています。「技術は具体的にどのように人の役に立つと考えていますか」「発表で取り上げていたアマゾンの森林についてもう少し教えてください」など具体性を求める質問も出ています。「人の手が入っていない森は荒れると言っていましたが、アマゾンなどの自然の森はどうなんですか」と視点を広げるような質問も出ています。プレゼンテーションはただ発表するだけの場ではありません。新たな議論のきっかけが生まれる大切な『探究』のプロセスとなっています。


 【評 価】

■ 全チームのプレゼンテーションが終わりました。活動の締めくくりとして、3日間の活動を評価していきます。1つはプレゼンテーションに対する評価で、これは各チームのメンバーによる相互投票で行います。

■ 続いて自分自身に対する評価です。15項目にそって自分自身の活動を数値化し、『3日間で自分が最もチャレンジしたと思うこと』について、200字で振り返っていきます。書きたいことがたくさんあって書ききれないのでしょう。生徒たちは熱心にノートに書いています。

■ 全員が書き終わったところで、短い休憩を挟んで閉会式を行います。最初にHonda「発見・体験学習」推進チームの青木さんから「議論を重ねていく中で、限られた時間で言いたいことを伝える難しさを感じたのではないでしょうか。学校に戻っても、引き続き様々な課題にトライしてください。ツインリンクもてぎは、人と自然、モビリティの共存をテーマとしています。来週バイクの世界グランプリが開催され、7万人の人が訪れます。みなさんと同じようにチーム一丸となって取り組んでいきたいと思います」と講評を頂きました。中学生でも大人でもチームを作り、活動していく難しさと大切さは変わりません。生徒たち一人ひとりが改めて3日間のプロセスを振り返っていきます。

■ 続いて投票結果の発表です。「チームでひとつの結論を導き出すのがいかに大変か、『探究』の面白さを体験して欲しかったのでここにきてもらいました」というメッセージのあと、上位3チームが古関先生、清水先生によって表彰されました。これから6年間を過ごしていく仲間からの評価に優勝チームは喜びを爆発させています。


■ 次に各チームのラーニングアドバイザーからチーム活動のプロセスが賞として贈られます。「追いつめられて生まれ変わったで賞」「議論を尽くしたで賞」「笑顔は無限のパワーで賞」など、チームとともに過ごしてきたLAならではの12の賞です。

 

■ そして先生から「皆さんどうしが、ほんの2週間前まで他人だったと信じられません。議論の最中に『なんで理解しくれないんだろう』と思うこともあったかもしれませんが、それは必要なことです。色々な考えがわかり、色々な答えが出るからこのプロセスが生まれます。3日間支えてくださった周りの人々に、感謝の言葉を伝えましょう」と講評がありました。


■ 生徒代表が壇上へ上がり、最後の挨拶です。「3日間のオリエンテーションで目標を達成しきれなかったチームもあると思いますが、この3日間の経験を生かし学校生活を楽しく過ごしていきましょう」



■ いつしか雪も降りやみ、太陽が顔をのぞかせています。3日間のチームディベロップメントのゴールは、6年間の晴れやかな出発点です。一人ひとりが『自修館チームディベロップメント学習』で得た気付きは、127名が6年間かけて発展させていくための大切な発見です。