東京都立白鷗高等学校附属中学校「わたしたちのマニフェスト」
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 【リ ハ ー サ ル】

■ いよいよプレゼンテーション当日の朝です。生徒たちの気持ちも自然と高まります。まずはリハーサルをして、発表内容の最終確認です。「チームの主張部分で、根拠を示すはずだったスライドが入ってないよ!」「今から作ろう!!」と、プレゼンテーションをするにあたって、足りない箇所に気づいたチームがありました。また、「ずっと原稿を見ているよりは、チラッと見るだけにして、聴いている人に顔を向けた方がいいよ」「パワーポイントとのタイミングが取りづらいから、合図をくれないかな?」と、発表の仕方について話し合うチームの姿も見られました。


 【発 表】

■ プレゼンテーションは2会場で行われ、各会場8チームずつ発表します。発表順を決めるくじ引きでは、順番がアナウンスされるたびに一喜一憂の声が挙がりました。発表5分、質疑応答3分。いよいよプレゼンテーションの始まりです。

■ 「本田宗一郎は、夢を追い続けた人。同時に、人の役に立つものを創ろうとし続けた人でもあります。わたしたちが本田宗一郎だったら、社会に、そして人のために役立てるという気持ちで、新しい製品を作っていきます。たとえば、ASIMOが災害時や高齢者介護に活躍できる機能を付けます」「わたしたちがメッセンジャーだったら、世界中の人たちにメッセージを伝えられます。自然環境の現状、HWでの工夫された取り組みを紹介して、地球を守ろうと訴えかけます」。各チームとも、『わたしたちが○○だったら』どうするかについて、オリジナルの意見を披露していきます。

■ 各チームのプレゼンテーションが終わると、質疑応答の時間です。「『わたしたちが土の中で生まれたら』というタイトルでしたが、カブトムシとダンゴムシくらいしか出てこなかったんですけど、他の虫の視点では考えなかったんですか?」「どこにでもいて、数も多く誰でも見たことがあり、身近な虫ということで、2つを選びました」。「テーマに本田宗一郎を選んだ理由を教えてください」「ツインリンクもてぎへ来て、一番印象に残ったのが、やっぱり本田宗一郎という人の想いや情熱、考え方だったので、そういう人になりたいと思ってこのテーマにしました」。他チームのプレゼンテーションをしっかり聴いているため、どんどん質問の手が挙がります。

■ 全チームの発表が終わると、生徒全員に2票ずつ投票用紙が配られます。「自分のチームに投票してもOKです。必ず2票それぞれ違うチームの番号を書いて下さい」とSVから説明を受け、投票していく生徒たち。自分たちのアイディアに自信があるのか、迷わず自チームに投票する生徒の姿もありました。

 
 【評 価】

■ 3日間を締めくくる閉会式が始まりました。まずはツインリンクもてぎの青木さんから各会場順位の発表がありました。1位に選ばれたのは、A会場チーム5、C会場チーム15です。順位発表に湧き上がる歓声がおさまったところで、青木さんに応援メッセージをいただきました。「限られた時間内で非常に多くのチャレンジをしたと思います。プレゼンテーションを見ていて、良かったと思う点は4つです。まずは、全チームがテーマを深く探求して、独自性のある意見を持っていたこと。次は、発表方法が工夫されていたこと。3点目は、堂々とした態度で、聴きやすく、わかりやすい発表をしていたこと。最後は、聴く側の姿勢が良く、質問が多かったこと。この4点が揃っていたからこそ、いろいろな気づきがあったと思います。ツインリンクもてぎは、人と自然とモビリティの融合というコンセプトを実現した施設です。みなさんも、夢の実現へ向かって努力を続けてくださいね」。

■ 続いて、各会場1位に選ばれたチーム5とチーム15が、先生が準備してきた優勝盾を争って再度発表します。2回目ということもあり、両チームともに少し余裕が見られます。チーム5は、「わたしたちハッチョウトンボだったら」、絶滅しないためにどのような協力をしてほしいかというメッセージを人間に呼びかけていました。チーム15はタイムスリップをして本田宗一郎に会いに行くという設定の劇で、人の役にたつものを創りたいという想いがASIMOを生んだというメッセージを伝えました。先生方による決選投票。はたして栄冠はどちらのチームに輝くのでしょうか。結果は閉会式の最後に発表されます。

■ 3日間見守ってくださった先生方から全チームへ、それぞれの特長を表した賞が用意されていました。中野先生から賞が発表され、藪田副校長先生から賞状が授与されていきます。「ユニークフォーカス賞」「議論で妥協しなかったで賞」「みんなで歩み寄ったで賞」「アイディアにこだわったで賞」「ステップアップ賞」「チームワーク賞」「納豆すっぽん賞」「スラローム賞」「ロジック賞」「未来が見えたで賞」「積極的賞」「カメレオン賞」「調べ上手賞」「夢があるで賞」「パフォーマンス賞」「プロダクト賞」。サプライズプレゼントに驚き半分、照れくささ半分の笑みを浮かべる生徒たち。さらに、同行していたカメラマンさんからも、発表資料のビジュアルで優れていたチームへ、特別賞が贈られ、受賞したチーム3のメンバーはとても喜んでいました。さらに、プレゼンテーション準備の時間に、ASIMOに扮した生徒に歩き方や走り方など、ASIMOの動きをレクチャーしていた田所先生に、サプライズで「助演女優賞」が贈られ、生徒たちから歓声が挙がっていました。

■ いよいよ最優秀賞の発表です。栄冠と盾を手に入れたのはチーム5。チーム名が発表されると、歓喜のあまり立ち上がり、興奮を抑えきれない生徒もいました。賞状と盾を受け取るチーム5の生徒たちからは、喜びをかみしめている様子が見て取れました。

■ 藪田副校長先生から、閉会のご挨拶がありました。「世の中いろいろなことがあります。東京の夏は暑いです。地球も暑いです。今朝は地震もありました。こういった自然による現象を制しようと、人間は技術を発展させてきました。自然を壊しながら便利さを追求してきたのです。創ったものをなくすことはできません。『明日から車を一切使わないようにしましょう』と言っても、それは不可能な話です。ならば、創った以上は責任をもって子孫のために活かしていくことが大切です。今回のテーマは『わたしたちが○○だったら』でした。これは仮定なのか、夢なのか。『○○になったら△△したいな』というのは夢です。『○○という立場だったら』というのは仮定です。仮定ならば、立場を置き換えてみましょう。みなさんには、世界のさまざまな舞台で活躍するリーダーになってほしいと考えています。『わたしたちがリーダーだったら』を考えてみてください。1人ではできないことは必ずあります。夢を実現するために考えや想いを持ち寄ってチームになったとき、みんなの力・組織の力を発揮するリーダーが必要です。Hondaを引っ張ったリーダーは本田宗一郎、そして彼の想いを継いだリーダーたちだったのです。みなさんには、人類の夢を実現するためのリーダーを目指してほしい。そのきっかけとなる3日間だったと、後に振り返ることができるでしょう」。

■ 最後に、生徒代表による閉会の言葉です。「『友情カルテット』『リンクしよう』『人と人の心を』というキーワードで過ごした3日間はどうでしたか?チームで、学年全体で、友情を深められましたか?」。問いかけたられたことで、生徒たちは各々3日間を振り返り、想いを馳せている様子です。



■ 閉会式終了後、それぞれのチームメンバーとLAが輪になり、3日間を振り返ります。チームで行った場所、話し合ったこと、感じた気持ち。思い思いに話をしています。3日間の『わたしたちのマニフェスト』はここで終わりますが、未来へ向けてのマニフェストは、まだ始まったばかりです。