横浜中学校「校外発展学習 in もてぎ」
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 【リ ハ ー サ ル】

■ 全員朝食を終え、それぞれの想いを抱きながらオリオンに集まりました。
朝食後でまだ目が覚めきっていないのか、若干のんびりとしたムードではありますが、昨日の朝とは違った緊張感がどのチームからも感じられます。


■ 生徒は、発表を自分たちがイメージしているようなものに近づけ、完成させるために様々なアクションを起こします。
パワーポイントを作成しているチームでは、内容に関しての話が広がりすぎてしまい、「みんな待って。話が広がって分からなくなくなってきているから最初に戻そう。」と軌道修正する声かけがされていました。自分たちの話が議論のポイントから逸れていると判断でき、また、どこから再スタートすればよいかが分かるようになっているのは、大きな成長です。
模造紙に大きな絵を描いているチームでは、模造紙を壁に貼り付け、遠くから見てチェックしています。そこから改善するべき点を考えて、どんな色を使っていくか指示を出していました。

「葉っぱが薄いからもっと濃くしよう。」
「そこに葉っぱを増やさない?」
「全体的に濃くしよう。」

作品に対して妥協は許さない生徒の熱い気持ちが伝わってきました。

■ 9時になり、全チームが一斉にリハーサルを行います。まだ準備が完了していないチームもありますが、本番を意識したリハーサルをすることで、ストーリーを整理したり、役割分担を確認したり、人前での話し方を意識したり等、自分たちの改善ポイントを発見することにつながります。

「気をつけ、礼。」
「これから発表を、始めます。タイトルは・・・。」
「そこは違うだろー。」

とリハーサル中でも気に入らないところは注意しているチームもありました。
マーカーペンをマイクに見立てて進行しているチーム、誰がどこを読むのかわからなくなりとまどっているチームや、持ち時間の5分間という時間を大幅に超えたり、また3分ほどで終わってしまったりと、どのチームからも課題が見えてきます。
リハーサルでの課題をメンバーと話し合い、修正ポイントをまとめます。

「棒読みにしないで、相手に伝わるようにしようよ。」
「パワーポイントの切り替えのタイミングもちゃんとしなくちゃ。」
「パワーポイントがなんか寂しいね、もっと色をつけよう。」

それぞれ自分たちのこだわりを作品に盛り込んでいきます。どのチームもラストスパートをかけ、発表の時間を迎えました。



 【発 表】

■ 発表会場に集まった生徒は、初めにくじ引きで順番を決めます。一番目の『団結チーム』は、自分たちが思い描く「自然の未来」を、模造紙を4枚つなげた大きなキャンパスに表現。インパクトは十分です。土壌生物が枯葉に及ぼす影響、鳥の糞が起こす自然のサイクルなどから、未来の自然のサイクルのあり方を提案しました。
質疑応答では

「大きな絵がとてもわかりやすくよかったです。」

と、チームを褒める感想がありました。

「良いことを言っていたのに、モゴモゴして発表しているからもったいない。」

というアドバイスもありました。

■ 二番目のチーム『BASEBALL’S』は水をテーマにとりあげました。パワーポイントと模造紙をうまく使い、大きな声で話していただけでなく、

「汚水で年間170万人の人が亡くなっています。」
「11年後世界の人口の約半分が水不足になります。」

と細かい数字を出していた点がとても印象的です。
「バイオトイレの水」を説明する際に、聞いている生徒に実際に水を持っていき匂いをかがせ、そして舞台上で水を飲むといったパフォーマンスも生徒には面白く感じられたようです。会場のどよめき具合がそれを物語っていました。
質疑応答でも「実際に体験をさせていたのが面白かった。」「水に関しての情報が多くてとてもわかりやすかった。」等の感想もあり好評の発表でした。

■ 『友情チーム』のテーマは「地球の未来」。未来の森について、

「暗くなり、犯罪が増えるのではないか。」
「ごみがたくさん捨てられているのではないか。」
「伝染病がたくさんあるのではないか。」

と未来に起こりうる問題を想定し、

「伝染病に関しての病院を設置する。」
「警備を増やす。」

という風に自分たちの考えを説明していました。

「自然をよくするためには、人間がしっかり管理をしないとダメだと思います。」

とチームの主張を言って発表を終えていました。自分たちの主張に自信が持てることは、チーム内での議論やリサーチがうまくいっていた証かもしれません。

■ 『チームバチスタ』は「機械と自然」について発表をしていました。
今問題となっている温暖化の恐怖を細かく説明し、そういった問題を機械の発達で解決していくと話していました。細かい情報とプレゼンテーションの流れがとてもよかったという風に生徒からも言葉がありました。

■ ASIMOを取り上げた『MOTEGI BOYS』と『友家V』では、それぞれのチームメンバーが「こんなロボットがあったらいいのに」と想像したアイディアが盛り込まれており、会場から好評を博していました。

「授業を教える先生ロボット」
「危険な作業を行うロボット」
「服を着るロボット」
「荷物もちなどの力作業をするロボット」

特に授業を教える先生ロボットに先生も、生徒も興味を持ったようです。

「生徒がふざけたらどうするのか?」
「先生をロボットがやったら、私たち先生はクビですか?」

などたくさんの質問が出て大変盛り上がりました。

「生徒がふざけても、ロボットは叱ることもできチョークも投げられます。」
「そういった場合は、社会の問題なので仕方ないです。」

時々、回答に困る場面も見られましたが、内容に関してはこれからもまだ話し合いの余地があるように見られました。今後ここから更なる考えの深化を期待します。

■ 全6チームが発表を終え、次は投票の時間です。
投票にはルールがあり、一人紙を2枚もらい2チームに投票をします。
自分のチームに投票してもかまいませんが、もう一枚は必ずほかのチームに投票をしなければなりません。
生徒はノートに書いたそれぞれのチームの感想を元に、投票を行っていきます。
投票後ノートに3日間のことを振り返り、生徒たちは5段階評価で自分を評価していきます。

 
 【評 価】

■ 閉会式の時間になりました。閉会式は、順位の発表、スタッフや先生からの挨拶などがあります。
一位は、機械と自然のつながりを発表した『バチスタチーム』。
二位は、ASIMOの未来を発表した『MOTEGI BOYS』となりました。



■ 順位発表の次に大場先生と辻井先生から表彰状の贈呈です。

「一人一人の意識が高く、エネルギーが多くありました。」
「メンバー全員が積極的に課題に取り組み、集中力が際立っていました。」
「チームでたくさん悩み、行動がとても活発的でした。」
「難しいテーマに取り組みながらも、高い質を求め努力を尽くしていました。」

とそれぞれのチームに当てはまるメッセージを送り、「グッジョブ賞」「チームワーク賞」「ナイストライ賞」など表彰状を渡していきました。一人一枚貰えるこの表彰状は生徒たちの努力の証です。

■ 次に3日間生徒たちと行動を共にしたLAからのメッセージです。あるLAから次のようにメッセージが送られました。

「全体的に発言量の少ないチームでしたが、1日目の後半から発言量がどんどん増えていき、今では1日目の状態がうそのように活発に話し合いができるようになっていました。みんなが変化していっているのを実感しました。ここでの経験をここだけでの活動でなく、これからの学校生活や様々な場所で生かしていってください。楽しかったです。ありがとうございました。」

各チームが、どのように変化していったのかをメッセージに込め、自分たちも楽しかったということを生徒に伝えていました。生徒たちも自分のチームのLAのメッセージを真剣な眼差しをして聴いています。

■ そして大場先生からのメッセージです。

「2泊3日、そして事前学習を含めて私が全体を見てきて思ったことを話させていただきます。お世辞でもなんでもなく今までみなさんがやってきたようなリサーチ、話し合いなどは、結果的に見て今年は非常に高いレベルのものでした。
まとまり、発表、そして中身を理解し、その上で自分たちの言葉として誰かに伝えようとしている姿勢がとても良かったです。自分のことについて迷ったり考えたりする人もいましたね。
事前学習と今とでは、みなさんは明らかに違うはずです。変化があるはずです。どういう変化が自分に起きたのか気づいてない人もいるでしょう。ここで感じてきたことを全部大切にしていって欲しいです。
すばらしい発表を本当にありがとうございます。LAやまわりのスタッフに感謝しましょう。」

最後に生徒は姿勢を整え、先生、スタッフを含め互いに「ありがとうございました」と感謝し、閉会式は終了しました。

■ これで横浜中学校のツインリンクもてぎでのプログラムは終わりました。一生懸命活動した生徒たち。その成果が現れるのはまだ先のことかもしれません。しかし人に「伝える」という意識は確実に彼らの中に浸透したのではないでしょうか。そして最後のプレゼンテーションで「伝わる」ことと「伝える」ことの違いにも気づき始めた様子。
これから先、様々な成長を遂げ変化していく生徒たち。『彼らの未来がどうなるのか?』新たなテーマの再出発です。