就実中学校「TEAM 47 〜My Challenge Project〜」
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 【発 表】

■ 台風も過ぎた10月9日、快晴の中でプレゼンテーション直前の準備が始まりました。
リハーサルをしたチームはLAやスタッフに意見を求めます。緊張から早口になってしまって、スタッフから「もう少しゆっくり読むといいよ」とアドバイスがありました。残り少ない時間に焦りながらも、生徒たちはこれから始まるプレゼンテーションにわくわくしている様子でした。

■ 廊下では、プレゼンテーションの段取りの打ち合わせの真っ最中でした。「それじゃあ、最初から“エコ“持ってればいいんじゃん」「いや、だけどさ…」”エコ“というものが何のことかはメンバーでなければわからないのでしょう。ある共通言語がチームで出来てきている様子でした。

■ 一方、芝生の上で直前までミーティングをしていたチームもいます。「なんで普段あんなに元気なのに、ステージの上だと声がでなくなるのかな?」とLAが投げかけます。あと30分ほどで本番です。生徒たちは自分たちの思いをプレゼンテーションにぶつけることが出来るのでしょうか。

■ 発表直前の最後の10分間でチームになった生徒たちもいました。誰に言われるでもなく全員が集中して作業に参加し、議論に加わります。この10分間の為にこれまでの3日間とおなじくらい密度の濃い時間となったのではないでしょうか。

 

■ いよいよ「私たちの未来に向けた提案」を披露する瞬間がやってきました。まず、くじ引きで順番を決めてから、プレゼンテーションが始まりました。発表の場では、発言をする生徒、パワーポイントを操作する生徒、レーザーポインタを使う生徒、模造紙の資料を掲げる役割の生徒など、様々なロールプレイがみられました。また、プレゼンテーションを聞いていた生徒から質問がたくさん投げかけられ、生徒たち全体が大きな意味でのチームであるという意識が垣間見えました。

■ あるチームは「環境破壊=人生終わり+夢が叶わない」という公式を立てて、自分たちが環境問題に対して現実的に直面していることを投げかけました。環境破壊によって、人が暮らしていけなくなれば、今抱いている夢もかなわない。だからこそ、一人ひとりが意識を持って、身近にできることから取り組んでいきましょうという主張です。

■ 身近なものと環境問題を組み合わせることで思考していたチームは突然全員で模造紙をペンでぐちゃぐちゃにするパフォーマンスを行いました。今しがた使い切ったペンやぐちゃぐちゃになった模造紙を地球環境を例えていました。「ふいにインク切れになったことはありませんか?でも地球のインクは簡単には補充できません。皆さんも何か身近なものに例えて考えてみてください」このチームはなかなかアイデアが出ずに停滞してしまっていたチームでした。熟考の末に出てきたアイデアだったようです。

■ また、あるチームはASIMOとエコを一緒にした「エコモ」の提案をしました。直前まで芝生でミーティングをしていたチームです。生徒たちは堂々と発表し、会場から笑いが起きるほどでした。沢山の質問が投げかけられ、またそれへの受け答えも自然な活き活きとしたものでした。

 
 【評 価】

■ 「本当にすばらしいプレゼンテーションでした。皆さんの発表を見るのはこれで2度目ですね。1度目から1ヶ月経っていますね。それから成長しているのがわかると思います。この2泊3日はこれまでの一学期間を凝縮したもので、皆さんにとって議論するとはどういうことなのか、チームとは何なのか、がわかったと思います。本当に良い体験をし、大事なことに気付いてくれたと思います。先生から全員に『去華就実賞』をあげたいと思います。気づいた人はいるかな。去華就実(華を去り実に就 く)は建学の精神ですね。この精神のとおり、とても実のある3日間を精いっぱい過ごせましたね、という賞です」と海野先生の全体に向けた講評で閉会式が始まりました。

■ 最優秀賞を受賞したチーム2、優秀賞のチーム1の表彰に続いて先生賞の発表がありました。「ステップアップ賞」や「議論で妥協しなかったで賞」など、3日間各チームの試行錯誤からうまれた成長を表現する賞が田中先生、丸川先生から手渡されます。生徒たちはうれしそうに賞状を受け取り、なかには賞状を二人で抱えて席にもどるチームもありました。

■ 難波教頭先生の挨拶が続きます。「今日は素晴らしいプレゼンテーションに感動しました。自分の事を思い出すと、先生の場合は、始めてのプレゼンテーションをしたのは21歳の大学3年生の時でした。それに比べて、皆は8年早いんですね。これを積み重ねていくと非常にレベルの高いものになると思います。この2泊3日間は、大変有意義だったと思います。皆はどうでしたか?拍手で表現してみてください。」と拍手での自己評価を生徒たちに求めました。すると最初は控えめながらも、やがて会場は拍手で包まれました。

■ 最後に代表生徒の挨拶です。「私たちはこのTRMにきてとてもよかったと思います。各施設では、環境の大切さや色々なものを学びました。なにより大切なのは、チーム内での話し合いだと思いました。最後にSVの石井さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。」

■ 昼食の前にチームの生徒とLAとで3日間を振り返りました。「1日目は自分の意見が強くて、2日目弱くなってきて、また3日目自分の意見が強くなってきた。」「男子と女子の間にまだ壁を作ってる人がいた。」「2日目で楽しいこともあったけど、自分にとってこの人はプラスとかマイナスとか、決め付けてしまった。その壁を壊すのが、まだ残ってる。」「気分によっていいときと悪いときの差が激しい」等々、生徒たちからの意見は様々です。「さあ、手を洗いにいこうか」とLAが立とうとしてもまだ、生徒たちは話したりないようです。他のチームが昼食に行ったあともこのチームは話しを続けていました。プレゼンテーションが終わっても、生徒たちの思いはあふれ続けています。

■ 昼食を終えたたところで、早稲田大学に通うLAから早稲田大学の見所ポイントを教えてもらって、東京に向かって出発です。こうして就実中学校「TEAM 47 〜My Challenge Project〜」が幕を下ろしました。生徒たちは少しづつ、チームになっていきました。本当のチームになるのは、もっと先の事なのかもしれません。しかし、“グループ”が“チーム”になっていく階段を駆け上がった実感は、大きな糧になったのではないでしょうか?