尚絅学院中学校「サイエンスキャンプ」
HOME
 【発 表】

■ 3日目の朝8時45分。ついにプレゼンテーション発表本番の日を迎えます。最後の準備とリハーサルに残された時間は70分と、そう多くはありません。どのチームもそれぞれ手分けしてプレゼンテーションの作成に入ります。発表の時に映し出すスクリーンを、パワーポイントで作成する生徒。模造紙に絵を描いてみんなにわかりやすいように主張を伝えようとする生徒。「この字の大きさなら見えるかな?」実際の発表会場を使って、最終確認を始めます。会場後方に移動した生徒から、OKのサインが出ました。どうやら、字の大きさに問題はないようです。

■ 「パワーポイントの締め切りはあと5分で終了です。」SVの声にあせり始める生徒たち。「このままだったら途中になっちゃう。」「途中でも他でフォローすればなんとかなるよ。」本番を迎えるにあたっての不安や緊張はみんな同じ。お互いに声を掛け合い励ましあいます。ひとまず資料が完成し、どのチームもいっせいにリハーサルに入ります。「え〜っと、次なんだっけ?」「パワポは誰が操作するの?」手順の確認にあたふたあたふた。本番は泣いても笑っても五分間一本勝負。どの生徒も真剣な表情で台詞を読み上げます。


■ リハーサルの時間が終わりいよいよ本番。くじ引きで発表の順番を決めます。チーム2が引いたくじは1番。会場から笑みがこぼれ、チーム2の緊張も少しほぐれます。くじを引き終わるとチーム2はすぐさまプレゼンテーションができるような体制に入ります。会場の照明が落とされ、生徒たちの立つステージがライトで照らされ、いよいよ本場です。

■ 「自然と共に生きる」というタイトルを背に、元気よくあいさつをして、チームでまとめた主張を述べます。「植物が多いまちをつくりたい。」「地域で話し合って、草木や花を増やす活動をみんなでするようにしたい。」理想のまちを絵にして表すという工夫も見られました。

■ 続いてチーム1。タイトルは「大切な森」。まずは地球温暖化に焦点を当て、すぐに森の大切さを主張します。「この地球に植物がないとどうなると思いますか?」草木になくなることで草食動物が死に、それを食べる肉食動物も死んでしまう。酸素ができなくなって、呼吸ができなくなってしまう。まずは問題提起をし、そこから解決策を考えていくという特徴的な方法が見られました。

■ チーム4のプレゼンテーションはある一家を舞台にした芝居を披露し、‘自然’と‘まちの便利さ’の共存を主張します。他の生徒からも「他のチームとは違って劇をして発表したのがわかりやすかった。」との意見がでました。「内容があまり劇に入らなかったので、劇以外にも説明を加えました。」と、このチームなりの工夫を披露しました。

発表 発表 発表

■ 最後の発表になったのはチーム3。タイトルは「命のあるものとないもの」です。まちには命のあるものとないものが共存していることからこのテーマを見出したようです。感情のあるないに命の存在を定義し、カブト虫の幼虫やASIMOを引き合いにして具体的に説明をします。昨日のリサーチで行ったFFLやHWで見たこと調べたことをうまく利用している様子が伺えました。

発表 発表 発表

■ 全チームの発表が終わると、投票に入ります。みんな自分のチームの結果にわくわくどきどき。閉会式を待って休憩に入ります。

 
 【評 価】

■ ついに、今回のプログラムの最後になる閉会式が始まりました。まずはHondaの小林さんからの発表の総括と優秀チームの発表がなされます。

■ 「みなさんは尚絅学院中学校という、未来に向かって学習することができる環境に身を置くことができ、それは大変喜ばしいことだと思います。自らの手で自らの社会を築いていってほしいです。新しい知識や技術で自らの未来を創っていってほしいです。これからも、学校という恵まれた環境で、創造と学びをもって探求していくという姿勢・ものやまちを創造していくという姿勢を忘れないでください。本当にあなたたちが仙台、日本、アジア、果ては太陽系をもこれから引っ張っていくことができるという可能性を感じることができる発表でした。よく調べ、よく学びました。今後の成長を期待しています。いっしょに未来を築いていきましょう。」

■ 続いて投票結果の発表です。僅差の結果、チーム4がみごと1位となりました。今回はどのチームも接戦で、他のチームを比べても優劣付けがたいものでした。続いて、先生から全てのチームに賞が贈られました。「シチズンシップ議会賞」、「シチズンシッププランナー賞」「シチズンシップにじ色賞」「シチズンシップスマイル賞」。チームの昨日までの発表に向けたプロセスを先生独自の視点で評価し、生徒たちに思いを込めて各チームに表彰状を手渡しました。

発表 発表 発表

■ 最後に、中村先生からみんなにメッセージが送られます。 「3日間ここで過ごしたわけですが、教科書や黒板を使うことはありませんでした。学ぶということがどういうことか。自分が知りたいと思って、話を聞きに行く。『チャレンジする喜びを知る』という一つのテーマにそって、普段しないことに挑戦することができました。『にじ色賞』とあったように一人一人のもつ色を活かしてほしいし、もっとみんなのつくったにじが輝いてほしいです。学校に帰っても、お互いを見て話してチャレンジしていってほしいと思います。そして、今日までお世話になったLAや見えないところで働いてくれた人、家で待っている家族に感謝してほしいです。」

■ 「まちづくり」という生徒たちにとっては、かなり大きなテーマでした。しかし、この大きなテーマで本当にひとつの形としてまとめる事ができるのかとの不安をよそに、Hondaのものづくりの精神やツインリンクもてぎの自然を背景にして、そこから切り口を見出し、どのチームもチームとしてひとつの形で解決策を見出すことができました。これは、まだ生徒たちの可能性のほんの一部でしかありません。生徒たちにはこの体験を胸にこれからもチャレンジを続けていってほしいです。