白梅学園清修中学校 「清修 発見・体験学習」
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 【発 表】

■ 各チーム、最終調整段階に入ってきました。熱のこもったリハーサルをしています。
「だれが何を言うの?」
「ちょっとこっち手伝って!」
「もう時間がないよ!」
生徒たちは発表を成功させる為に、時間ギリギリまで発表資料の作成とリハーサルをしていました。十分に資料を作ることができなかったチームもあったようです。時間が残り少ないこともあって、自然と早口になっているところが、必死にやろうとしている様子をよく表しています。ここまでの努力を実りあるものにして欲しいものです。

■ いよいよプレゼンテーションです。各チーム準備を整えてプレゼン会場に移動します。プレゼンテーションの内容は様々です。
あるチームでは、二酸化炭素を吸ってもらうように若い木を育てていることを説明しました。老いた木だと二酸化炭素をあまり多く吸うことができないので、老いた木は敢えて伐採した方が良いということを発表しました。また、参加型のクイズを用いて聴いている人の興味を引き出す手法や、ホワイトボードを使用し「CO2を吸う掃除機」を提案するなど、段階を追った構成の発表がとてもわかりやすいものでした。

■ 別のチームでは、昔の車と今の車の特徴を抽出し比較していました。今と昔の車では、「形」、「色」、「柄」が違うという結論を出しつつも、今後、種類(デザイン)を増やし、製造価格が安くなることなどを挙げ、未来に向けた理想的な自動車像を示したことがとても印象的でした。さらにこのチームは「車を買うときに何を重視して選ぶか」というアンケートを行い、その結果を模造紙で発表。そこからみんなが求める理想の自動車の絵を模造紙に描いたものを示していました。そこに描かれた車は、デザインが星の柄であったり、ポイントシステムでデザインの変更が可能であったり、窓が○型、燃料は水、車内に大きなテレビがついていたりと独創的なものとなっていました。

■ またあるチームでは、劇を用いて、ASIMOが出来上がる流れを示していました。恥ずかしがりつつも、最後まで頑張って芝居をし続けている姿が印象的です。この劇は、夢を叶えることができる素晴らしい技術が進化していくことを願って考えたそうです。
夢をもつこと、諦めないこと、失敗を恐れないこと、勇気をもつこと。ASIMOを作り出した技術者が考えていたことです。彼らは「成功は次のスタート」と常に考えて、失敗を恐れずに何事にもチャレンジしていこうとしていたのでしょう。こうした精神が乗り移ったかのように、勇気を持って「劇」という斬新な発表方法でプレゼンテーションを行ったことには大きな意義があります。

■ その他のチームでも、模造紙とパワーポイントの両方を駆使して自分達の主張を伝えていました。「安心・安全」を車と結びつけ、身体に障害をもつ人用の福祉車両を提案し、結論として「もっといろんなものを作るためにチャレンジし続ける中でも人のためになり、自然にやさしい安心できる技術」として「未来のASIMOファミリー」に終着点を見出しているチームもありました。

発表 発表

■ 発表が終わると質疑応答の時間になります。最初はあまり手が挙がらなかったのですが、時間が経つにつれて、段々と手も挙がるようになってきました。
「ASIMOについて、わたしたちの知らないことを調べていたのですごいと思いました」
「この短時間で劇をやることがすごいなぁと思いました」
「落ち着いて発表していたので聞き取りやすかった」
「他の人の意見を聞いて、それを基に予想図を作っている所が良かった」
「今、問題になっている環境問題をとりあげていて良かった」
「発表している人が紙を見ないで、聞いている人の方を見て話していたところが良かった」
といったように、良かった点を称えるものもあれば、
「専門用語の説明をもう少ししてくれたら良かったと思う」
「写真をもっと挟んだ方がわかりやすくなると思います」
「ホワイトボードを使う際に広がった方が見やすい」
「芝居のリアクションや声が小さかったので、もう少し大きくしたら良かった」
「パワーポイントの色の使い方で、蛍光色は見づらいので使わない方がいいと思った」
など、相手のチームのための「こうすればもっと良くなるポイント」をあげたコメントも聞かれます。これは初日の夜に先生方から課題として挙げられたテーマです。ここにも生徒たちの3日間での成長がうかがえます。
質疑応答の時間は、今よりもっと前い進んでいくためにはどうすれば良いのか、を考える絶好の機会です。また、自分達の主張をひとりよがりなものにしないためにも、第三者の意見というものは大変貴重なものです。

■ 発表が終わると投票の時間です。投票が終わった生徒は、ノートに200字で「自分が最も変化したと思うこと」を記入していきます。3日間を振り返ってみて、どのような変化を感じられたのでしょうか。

発表 発表
 
 【評 価】

■ まず、投票結果の発表です。
最も多くの票を獲得した1位はチーム5でした。2位は2チームあり、チーム4とチーム6でした。続けて、柴田副校長先生から各賞の発表とチームへのコメントです。

チーム1には「ベストオピニオン賞」が送られました。
「パワーポイントのアニメーションが工夫されており、見ていて印象に残りました。また『おつまみファミリー』が独創的で面白く、全体的に強調の仕方が上手かったです。」
と講評がありました。

チーム2には「ベストITスキル賞」が送られました。
「発表内容の視点が良く、パワーポイントのレイアウトや色づかいが大変良かった。便利であるということを言わずに、人間にとって安全であるということを捉えていた点が印象深いです。」
と講評がありました。

チーム3には「ベストセンシティビティ賞」が送られました。
「ASIMOとHWを結びつけていたこと、質問者に対して全員が同じ方向を向いて答えていたことがとても良かった。またプレゼンの裏づけが十分されていて良かった。」
と講評がありました。

チーム4には「ベストリサーチ賞」が送られました。
「チームで一斉に挨拶をするなど、チームの統一感があって良かった。また、質問者に対する態度が良かった。模造紙を使った理想の車の絵は大変わかりやすかった。」
と講評がありました。

チーム5には「ベストディスカッション賞」が送られました。
「発表の流れが非常に良かった。発表される内容が「ECO」というテーマで統一されていて聞きやすかった。」
と講評がありました。

チーム6には「ベストカレッジ賞」が送られました。
「劇で表現することは大変面白かったです。シナリオもよく見ると面白いシーンが結構あり、ASIMOが作られた歴史に沿ってやっていたのは良かった。」
と講評がありました。

講評の最後に、
「規則正しい姿勢で、独創的な発想を持った君たちの今後がとても楽しみです。開会式の時に言いましたが、自分たちの周りのスタッフの人たちに感謝の気持ちを伝えることはできましたか?入学時にこのような活動をすると、進級していくに従ってこのような活動で得た経験が活かされ、今の上級生が素晴らしい発表をすることが理解できます。ここで学んだことを今後の学校生活に活かしていってほしいと思います。」
と柴田副校長先生よりお話があり、閉会式が終了しました。

■ 閉会式が終わり、長いようで短かった2泊3日のプログラムも終了となります。生徒たちは疲れた表情というより、何かを成し遂げた達成感で満ちています。中には、3日間一緒に過ごしてきたLAと名残を惜しむかのように楽しそうに話している生徒もいます。また、プログラム前に話すことができなかった新たな友達と仲良く話している光景も見られます。学校に帰っても、自分の未来につながるようここで得た経験を活かしてくれることを願います。