横浜中学校「校外発展学習 in もてぎ」
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 【リ ハ ー サ ル】

■ 昨日の朝とは打って変わって、今日はどのチームも真剣な雰囲気が漂っています。自分たちの伝えたいこと、気持ちをまとめるためにじっくりと話し合っている「自然の神」チーム、「タイトルを決めよう!」という提案に沿って発表の内容をまとめている「チーム3分間」、昨日までそれぞれが進めていた作業を確認し、再度二手に分かれて分担作業を行っている「冷し坦々メンイケメン」チーム、早くもリハーサルを始める「音速の貴公子達」チーム、進捗の程度こそばらつきがあるものの、生徒たちはいまやらなければならないことを自分たちなりに考え行動しているようです。

■ 通しのリハーサルを一回終えた「音速の貴公子達」チームの所要時間は10分、プレゼンテーションの規定時間を5分もオーバーしています。「どこの時間を削れるか考えてみよう」と発表に使う模造紙などを出すタイミングを考えたり、台詞を要約したりしているようでした。

■ 各チームともリハーサルや最終確認を終え、いよいよプレゼンテーションの会場へと向かいます。さて一体どんな発表が始まるのでしょうか。生徒たちの顔は緊張していたり楽しそうにしていたり様々です。



 【発 表】

■ プレゼンテーションの順番はくじ引きで決めます。各チームとも自分たちの発表の順番に一喜一憂しているようです。発表順は「冷し坦々メンイケメン」チーム、「音速の貴公子達」チーム、「自然の神」チーム、「チーム3分間」となりました。

■ 「各チームの発表の後に質疑応答の時間を設けます。なので、発表をよく聞いて、気になること、いいなと思ったことをメモして置くようにしましょう。」というSVからの言葉があり、いよいよプレゼンテーションスタートです。



■ それぞれのチームが自分たちの望む30年後を、2日間の施設見学、リサーチで調べたASIMOやエコエンジンを使った生活になる、と想像していました。「冷し坦々メンイケメン」チームや「音速の貴公子達」チームは、「ASIMOにばかり頼っていると人間が必要なくなるけれど、人間がやっては危険なこと、どうしてもできないこと、例えば伝染病患者の看護や大災害時の救助作業ができるようになって欲しい!」といったように、30年後の生活における問題点を考え、それを克服するための方法を見つけ発表を行っていました。

■ 質疑応答では「音速の貴公子達」チームの生徒たちが質問している姿がよく見受けられました。それだけ自分たちの発表の内容と他のチームの発表内容を比べて、違う点や気になる点に関する質問が多くありました。質問を受けたチームはその場でみんなで話し合い、チームとしての結論を出していました。特にそれまでの議論の時間などであまりそういった姿が見られなかった「自然の神」チームが「30年後にはどんな車に乗っていたいですか」という質問を受けて、みんなで話し合い、「燃料電池車!」という答えを導いていたことに、チームとしてまとまりが生まれたのだなと感じられました。

 
 【評 価】

■ 全てのプレゼンテーションが終わり、閉会式となります。閉会式では3日間ともに過ごしてきたスタッフや先生方からの言葉、プレゼンテーション順位の発表を行います。生徒たちは達成感に満ちた顔をしてそれぞれの席に座っています。



■ はじめに、横浜中学校の生徒のために、ASIMOからのメッセージビデオが送られました。「この3日間、様々な視点でいろいろなことを感じ、発見し、議論してきたと思います。それぞれが思ったことを発表しあい、新たなアイディアに出会って気づいたこともたくさんあると思います。皆さんが創造への一歩を踏み出した瞬間に出会えてとてもうれしいです。ここでやり尽くせなかった議論や課題の探求は、これからの学校生活でも続けていってください。最後に、私たちが大切にしている2つの言葉を贈ります。The power of dream. Together for tomorrow.夢を実現する力に気づき、一緒に協力して私たちの未来を作っていきましょう。」

■ 次はいよいよ表彰式です。プレゼンテーションの1位は生徒や先生方、スタッフなど、プレゼンテーションを聞いていた全員の投票によって決定します。どのチームも自分たちの発表に自信を持っているのか、妙にそわそわしています。栄えある1位を獲得したのは「冷し坦々メンイケメン」チームです。メンバーたちはほっとした表情をしています。他のチームの生徒たちはがっかりしているわけではなく、自分たちは一つのことをやり遂げたんだ、という満足感を覚えているようで、「冷し坦々メンイケメン」チームを祝福していました。

■ 辻井先生からの講評がありました。「5分の発表のために、とても長い時間を使ってリサーチや議論を重ねてきました。チームワークや互いに頑張りあうことがなければなしえなかったことです。その想いが形となったのが今回の発表です。みんなそれぞれがこの3日間で得たことを、これからの学校生活でも活かしていってください。」

■ 3日間生徒とともに行動してきたLAからもコメントがありました。「みなさんここに来たときは緊張してしゃべれない、という状況だったのが、時間がたつにつれ、自分の意見を述べたり、リーダーシップを発揮したり、他の人の意見に対して批判をして議論をしたりするようになりました。ここで経験したことをこれからの生活でも活かしてください。」というように、生徒の成長を実感させる言葉や、「はじめのうちは、議論をどういう風に進めたらいいのか、何をどう調べていけばいいのか分からない状態でした。しかしそのうち自分たちで考えて、その方法で議論したり、リサーチしたり、思ったことを発表しあったりしていました。ここで大事なのは、一人ひとりが頭の中で整理をして、思ったことを言い合う、それを誰かからやらされているのではなく、自分たちで進んで行っている、ということです。この経験はこれからの生活の中で十分に生きてくることだと思います。」というように、今後の生活に向けてのアドバイスをコメントとして贈っていました。

■ 最後に大場先生からこの「校外学習 in もてぎ」の総括の言葉が贈られました。「学校で一番最初にやったときのことを思い出してください。あのころ皆さんはチームでの話し合いのとき、まったく知らない人と活動していくことに緊張していたのか、目を合わせることも難しい、といったような状況でした。それが、みんなの前で意見を述べたり質問したり、発表できるまでになりました。皆さんは確実に変化していて、常にまだ経験していないところへ一歩一歩進み続けています。この3日間でした経験は必ず、今後の学校生活で活かせると思います。この学習に参加していない生徒にも影響を与えて、活躍していける人間になれることを望んでいます。」

■ 閉会式も終わり、スタッフと生徒たちはここでお別れです。帰り際、LAのところにいって「来年もまた来たい!」という生徒がどのチームにもたくさんいました。生徒たちそれぞれが3日間の充実感と、これからの生活に対する期待を胸に抱え、ツインリンクもてぎを後にしました。