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■ いよいよ発表の日がやってきました。生徒たちは朝食と取るとすぐにチームごとに発表の準備にとりかかります。全員が食事を終え、そろったタイミングでプレゼンテーションに向けたリハーサルが始まりました。
■ リハーサルを通して生徒たちは、1チーム5分間という時間を有効に活用できているか、表現がただ伝えているだけでなく、相手に伝わるものになっているかを体感します。残された時間はおよそ30分。「ちょっと棒読みすぎるかな」「読み方を変えれば時間はかかるけどみんなにわかってもらえるよ」など、パワーポイントが完成済みだったためか、原稿に関する部分に意識を集中させていたチームが多かったようです。
■ 「終了です」というSVのアナウンスがあったあとも、生徒たちはなかなか作業をやめようとしません。名残惜しそうな表情を見せる生徒もいます。プレゼンテーション会場へと向かう途中でも議論が途切れることはありませんでした。
■ いよいよこの3日間でのチーム活動の集大成を大勢の人に知ってもらう時間がやってきました。全体で2つのグループに分かれた生徒たちは、それぞれの発表会場へと向かいます。少し緊張して落ち着かない生徒も見られましたが、プレゼンテーションが始まるとほとんどの生徒がスクリーンや模造紙に釘付けになってプレゼンテーションに聞き入ります。プレゼンテーションは各チーム5分間、その後2分間の質疑応答の時間が設けられています。
■ 現在のエコカーの限界を超え、次世代のエコカーを独自に考案し、発表するチームがいくつかありました。太陽パネルが付き、プロベラや避雷針が装備されていて、家庭用コンセントで充電できる車を発表したチームがあります。晴れ日も、風の日も動き、雨の日は雷の力を利用でき、曇りで風がない日は家で充電して動かす車というアイデアです。そこに対して、質疑応答では「避雷針はエネルギーを地面に逃がしてしまうのではないか」「プロペラを外装すると空気抵抗が生まれ早く動かないのではないか」など、技術的な面を様々な角度から検討するような鋭い質問が数多く出てきます。すでに、太陽光と風力で動く車がモナコで開発されていることを突き止めたチームもあります。車を題材に扱ったチームが多かったこともあるでしょう、アイデアがどこまで現実的に考えられてるか、次々と鋭い意見が出されました。
■ 別の視点からエコカーにアプローチしたチームもあります。前日のリサーチで、エコカーが普及しない理由をHCHのスタッフに聞いたときに「みんなはどう思うの?」と言われたチームは、他のチームや先生、スタッフなどに「エコカーを買いたいと思うかどうか」というアンケートをとったようです。「スタンドがない」、「どこで買うか修理するかなどの情報がない」などを理由に反対する意見が多くありました。そこから「エコカーが普及しないのは、今のメディアの伝え方に限界があるから」という課題を見つけだし、新しいCMを考え、ステージ上で演じたのです。この独特のアプローチには他のチームの生徒たちも感心していました。
■ さて、森のトイレを超えるテクノロジーを提案するため、実験を重ねてきたチームがありました。
大きなペットボトルの底を開けてネットを貼り付け、下から順に土、砂、落ち葉を入れ、最後に炭を乗せます。いよいよ、実験開始です。一日目に入手した臭いのある、色のついた水を上から入れます。下からは、チームの実験装置で浄化された水がでてきました。他のチームの生徒が確認すると、どうやら臭いはかなり薄くなった様子。ステージでは1度しか実験できませんでしたが、準備段階の実験では、何回も濾過すると、色も薄くなるという結果が得らたそうです。これは、炭にある小さな穴が、臭いと色を取るという機能を果たすため。質疑応答では、「何故、炭に浄化機能があるのか」という質問が出されましたが、どういうメカニズムで臭いと色がとれるのか、他の材質で代用できるのかはまだチームで検討中で、今後の課題として残ったようです。
■ 様々な視点とアイデア、そして活発な質疑応答に彩られたプレゼンテーションとなりました。ただアイデアを出すだけでなく、多角的に検討するような質問が多くありました。「空気中の二酸化炭素を冷やしてドライアイスにして地中に埋める」というアイデアに対して「地中に埋めたドライアイスは時間がたてばどうなるのか」という質問は盲点だったようですが、チームですばやく相談し、「温度と圧力を保つことのできる特殊な容器に入れて埋める」と回答するなど、チームの枠を超え、会場全体で議論をするようにプレゼンテーションが進んでいきます。最後の瞬間まで、考えることに対しての「挑戦」は続きました。
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