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■ 最終日の朝は、朝食前から集まってくる生徒たちで議論会場はにぎわっていました。生徒は眠そうな目をこすりながらもプレゼンテーションに向けて着々と準備を進めており、熱意に溢れています。
■ 資料や原稿ができたら本番に向けてのリハーサルの時間。企画会議で一度発表したとはいえ、まだ発表することに慣れていない生徒は少し伏し目がちで声も小さい様子。それでも自分たちの主張を聞いている人たちに伝えようと必死に言葉をつなぎます。リハーサルを聞いているLAの顔を時々見ながら「自分たちの言いたいことは伝わっているのかな」と少し不安な様子。
■ 一度リハーサルを終えると「もう少しゆっくりしゃべったほうが聞きやすくないかな」「でも、ゆっくりしすぎると時間が足りないよね」「もっと大きな声を出していこうよ」、初日には出てこなかったチームメンバーに対する積極的なアドバイスも飛び交い、自分たちのリハーサルの反省点や改善点を話し合いました。
■ 自分たちの主張を他のチームのみんなにも伝えたいという彼らの思いは様々なところに現れます。例えばあるチームは遠くに座っている人にも資料が見やすいように大きな模造紙を体が隠れてしまうくらい高く掲げていました。
■ 本番のプレゼンテーションを行う部屋でリハーサルを行っているチームもありました。全員の立ち位置をどうするか、どのくらいの声を出せば後ろの人たちまで声が届くか、といった実際やってみないとわからない課題も見えてきた様子です。形になってきた自分たちのプレゼンテーションを前に発表に対する実感もわいてきたようで表情にも緊張と真剣さが増していきました。
■ 少し話し合ってから再び発表。生徒は話し合った改善点に気を配りながら本番のプレゼンテーションに向けて最後の調整をしていきました。用意された時間は各チーム五分間。この時間内で生徒たちはどのような思考を表現していくのでしょうか。
■ リハーサルが終わったらいよいよ本番のプレゼンテーションです。生徒はみな緊張した面持ちで必要な原稿や資料、模造紙を持って発表会場へ向かいます。発表会場は先程までいた部屋と違い、照明が少し薄暗くしてあり厳かな雰囲気。「今からこんな場所で発表するのか」と少し緊張した表情を見せるとともに「よし、頑張ろう」と気合いを入れなおしている生徒もいました。
■ 発表の順番は各チーム代表のくじ引きによって決定。みな自分がどの順番になるのか神妙な面持ちでくじを引くチームメイトを見つめています。
■ 順番が決まったら発表です。最初のチームが壇上に上がると会場は静まり返り、あたたかい緊張感に包まれます。発表している生徒の演出はもちろん重要ですが、発表を聞いている生徒たちの振舞いも大事です。熱心にメモを取りながら発表を聞いており、発表しやすい雰囲気が生徒たち自身で作り上げられていました。
■ リサーチや議論に多くの時間を割いてきただけあって、同じ「私たちと『環境』」というテーマに基づいた発表もチームによって内容が大きく異なります。「もし私たちの生活にASIMOが入ってきたらどうなるのだろう」という疑問から出発し、ASIMOと人間がつき合っていく上でのメリット、デメリットについて細かく論じているチーム。「人間と生物は運命共同体」というタイトルを掲げHWで見かけた虫、人間相互に対して有用であるウッドチップについて説明し、「切っても切れない関係にある」ことを説くチームなど、各チームの着眼点が違います。
■ また、自然環境を自分の住む部屋に見立てて、「自分の部屋にポスターを貼ったりするなど、家具の配置を決めて暮らしやすいようにアレンジすることと同じように、環境も技術を用いて変えていくと過ごしやすいものになる」と自分にとって身近な事例を挙げることで『環境』という言葉の定義を追及するチームもありました。
■ 聞いている生徒たちから自分たちとはまた異なった視点から考えられている発表を聞いて、発表後の質疑応答の時間では、自分の意見や疑問を積極的に手を挙げて質問する姿がありました。例えば、「ASIMOの問題点を挙げてくれてわかりやすかったのですが、その問題点を解決するためには何をしたらよいと思いますか?」「ASIMOが世界にいる悪人に利用されることはないのですか?」といった質問が投げかけられ、思いついた人からどんどんマイクを持って答えていくなどチームワークを駆使して返答していました。
■ 発表が終わり、拍手の中演壇から降りていく生徒たち。発表をやり遂げた達成感からかその顔は満足そうでもあり、また発表したことで新たな課題も見えてきた様子。各チーム五分間という長くない時間でしたが、その五分間のために発表の何倍もの時間を費やし、頭をフル回転させて疑問や議論に取り組みました。話せば話すだけ疑問が生まれるおもしろさ・大変さ、調べれば調べただけ増していく好奇心。学ぶことの楽しさを知るとともに自分が普段では考えないような「ものの見方」を体現したのではないでしょうか。
■ プレゼンテーションが終わり、一人二票ですばらしかったチームへの投票を行います。その後、三日間を振り返り、自分がチームでどういった活動ができたか、自己評価を行い、ノートに書き込んでいきます。生徒にとってこの三日間の体験はどういったものだったのでしょうか。
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