村上市立村上第一中学校  「豊かさ探し 〜未来発見プログラム」
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 【発 表】

■ 各チーム、最終調整段階に入ってきました。
「ここは私が言うね」
「そんなにゆっくり話していたら時間内に終わらないよ」
「パワーポイントの順番がおかしくない?」
生徒たちは発表を成功させる為に、時間ギリギリまでリハーサルをしていました。リハーサルをしてみることで準備不足な部分が浮き彫りになってきたチームもありました。



■ いよいよプレゼンテーションです。各チーム準備を整えてプレゼン会場に移動します。SVから発表に関する注意事項が話された後に、順番を決めるくじ引きをします。どの生徒も緊張しているようで、話し声も聞こえてこなくなりました。自分のチームの発表で頭がいっぱいなのかもしれません。

■ プレゼンテーションの内容は様々です。全部で16チームあるので16通りの考えがそこにはあります。
あるチームでは科学技術と自然にスポットを当て、技術力を高めて豊かさを追い求めるだけでなく、環境問題も配慮して技術力を伸ばさなければ、本当の豊かさを手に入れることはできない、という主張をしていました。このチームは最後に、

「ゆ」…ゆっくり一歩ずつ
「た」…たいせつにしていこう
「か」…科学と自然
「さ」…最初からやっておけばよかった

「あいうえお作文」を用いて「ゆたかさ」を表現をしており、大変面白いものに仕上げていました。

■ 別のチームは「たとえHondaが技術を駆使して素晴らしい機械を作ったとしても、結局はその機械を使う人がどう使うかが問題であり、良い使い方をするにはこころが豊かでないといけない」という主張を繰り広げました。その意見にHondaの方が大変興味をもたれ、色々と質問され、意見を求められていました。現在Hondaでもその取り組みをしていていると聞いて、生徒たちもやりがいを感じたのではないでしょうか。

発表 発表

■ またあるチームでは、食物を食べることができることが「豊かさ」であると主張。HWで見つけた食物を徹底的にリサーチして、写真で見せながら説明。本当の「豊かさ」とは、ただ食物を食べるだけでなく、安心できる食物を食べることができることにあると結論づけました。パワーポイントに映し出される野菜を見ていると、普段食べている野菜も多く、そ1つ1つが安心できる状態で手に入れることができる現在の日本社会の素晴らしさを再認識することができます。

発表 発表

■ その他のチームでも、模造紙とパワーポイントの両方を駆使して自分達の主張を伝えていたり、市販されている飲み水とHWの川の水を比較したものを発表したり、ASIMOの長所と短所を示して、ASIMOを使ったリサイクルを主張したものがあったりと、色々な考えが発表されていました。

■ 発表が終わると質疑応答の時間になります。多くの人の前で発言することに緊張したためか、はじめのうちはなかなか手が挙がりません。しかし、時間が経つにつれて、段々と手も挙がるようになってきました。

「自分たちと同じような主張の発表だったけど、自分たちと違ったところに目をつけていて良かった」
「話し方がうまかった」
「自然環境を中心にまとめられていて良かった」
「写真の使い方にインパクトがあってよかったです」
「パワーポイントのレイアウトが見やすかった」
「ASIMOのことがとても詳しく説明できていて良かった」

という発表を褒めるものもあれば、

「パワーポイントのスピードが速すぎてよくなかった」
「もっとゆっくり話した方がいいと思う」
「パワーポイントの字が小さくて見にくかったので、もっと字を大きくした方が良かった」
「文字は大きくて良いけど、色を使った方が見やすくなったのでは」

というアドバイスもありました。
質疑応答の時間は、今回の発表を更に良くするためにどうすれば良いか、を考える機会にもなります。また、自分達の主張をひとりよがりなものにしないためにも、第三者の意見というものは大変貴重なものです。

■ 発表が終わると投票の時間に入ります。投票用紙は1人2枚です。投票が終わった生徒は、ノートに200字で「自分が最も変わったなと思うことや印象に残ったこと」を記入していきます。2日間を振り返り、それぞれ思い思いのことを書いているようです。

■ 発表を終えた生徒たちがプレゼン会場から閉会式の会場へ移動してきました。みんなホッとした表情をしているのが印象的です。自分たちの調べてきたことを存分に活かし、満足のいく発表をすることができたのでしょうか。

 
 【評 価】

■ 閉会式が始まりました。まずHondaの新井さんから講評がありました。
「二日間お疲れ様でした。本当の豊かさというテーマのプレゼンテーションは、私たち大人がやろうとしても簡単には出来ないようなテーマです。そんな中でやり遂げたことは大変素晴らしい体験です。発表を聞いていると、Hondaの技術的な部分に着目をして、『進歩』や『進化』という言葉がたくさん出てきたことが印象的です。進歩というのは技術的な面だけでなく、精神的な面でも進歩はしていきます。昨日まで知らなかったことを今日知った。昨日までできなかったことが今日はできた。この2日間の体験を通して皆さんは少なからず進歩したと思います。これからも社会に出て行くにあたり、一歩ずつ進歩していってほしいと思います。」

■ 次に、中村先生から講評がありました。
「一泊二日の短い時間の中でよくまとめて、どのチームも最後まで頑張ってくれたと思います。皆さんの良さを再発見することができました。」

続けて、各賞の発表です。各会場で最も獲得票の多かったツインリンク賞はチーム5とチーム13。ビジュアル賞はチーム4。チームワーク賞はチーム14。アイデア賞にはチーム8とチーム11が選ばれました。

■ LAからのコメントが生徒たちに送られます。自分たちの担当LAのコメントに生徒たちも興味深く耳を傾けていました。LAからの最後のコメントはどのように生徒の心に届いたのでしょう。




■ 次に生徒代表の挨拶がありました。
「たくさんの人の前で発表することの難しさや、Hondaの技術、話し合うことの大切さを知ることができました。学校でも話し合いをして、考えをまとめていくということをしていきたいと思います。LAの皆さんありがとうございました。」


■ 最後に三浦教頭先生から閉会の言葉がありました。
「お疲れ様でした。体験学習が始まる前、この2日間でどれだけ成長してくれるか、と期待と不安でいっぱいでした。最後の発表を聞いて不安は安心に変わりました。発表の準備をしている姿はとても集中していて、その姿こそが豊かさの一つであると感じます。今回のプログラムをやり遂げたことが一生の宝物になることでしょう。開会式で話した『人の話を聴く』ということに関して、うまく出来た人もいれば、出来なかった人もいると思います。人の話しを『聞く』ことも大切ですが、そこから『聴く』ことが出来るようになって欲しい。LAの方のコメントを聴いていたときの皆さんの姿はまさに『聴く』ことができていた状態でした。これからも意識して『聴く』ようにして欲しいと思います。皆さん2日間よく頑張りました。」

■ 閉会式が終わり、1泊2日のプログラムも終了です。生徒たちは、会場を出てバスに向かいます。2日間をともに過ごしたLAと名残惜しそうな面持ちで別れ際に言葉を交わします。プログラムを通して言葉を交わすようになった新たな友達と仲良く話している光景も見られます。短い時間の体験ではありましたが、今回のプログラムを通じて生徒たちがそれぞれ「何か」を感じて、今後の学校生活に活かしていくことを心から願います。