|
■ 前夜から早朝にかけて薄曇だった空が、朝の陽の光と共にかき消えていった最終日。朝食を食べ終えてチェックアウトを済ませた生徒たちが、集合時間よりも早くからぞくぞくと集ってきました。「昨日の続きだけどPptどこまでつくったの?」「原稿書いてきた?」、先に到着して編集に取り掛かろうとする生徒は、後から到着する生徒たちと次々と声を交わしていきます。
■ 全チーム揃ったところで、残された時間を確認するためにも一日のスケジュールをLAと確認していきます。「あと一時間かぁ…間に合うのか?ちょっと急ごうよ」、どのチームもLAや先生たちがせかすまでもなく自分たちで時間を意識して活動ペースを挙げていきます。
■ ホールのあちらこちらから「みんな集まって、一回Pptの流れをみて」「誰が模造紙もつ?」「発表原稿間に合わないよー!?」と焦りと興奮が入り混じった声が聞こえてきます。本番会場でリハーサルを重ねているチームは、「そこじゃ遠くて模造紙見えないよ」「次話すの誰?」「あ、僕だ」、互いの声が声を、動きを生み出しあい『自分たちの伝えたいこと』が伝わるよう洗練されていくのです
  
 ■ ついにプレゼンテーションの時間がやってきました。12チームが二会場に分かれて各会場6チームずつが発表を行ないます。3日間、チームでが考え抜いた『理想の都市』が表現されていきます。
■ 『人と自然が共存した都市』をテーマに考えたチームは、リサイクルの有用性について話し始めました。多くの人がリサイクルをすることで資源を節約することができる点について説明し、それを日々の生活の中で実施していけるように「援助が受けられるシステム」について提案しています。
■ 別のチームは、テーマを『楽しく、仲良く、協力』することができる都市を表現しました。このチームは、初日の夜に「自分たちが目指すチーム」を話し合った際に挙がったキーワード『楽しく』『仲良く』『協力』をコンセプトにした都市を提案します。自分たちがこの3日間で実現してきたことを、どのようにして多くの人が住む都市という空間で実現できるか、をメリット・デメリット両方の側面から考えています
■ 「自由」をテーマにした都市、失われつつある「自然」を取り戻すための活動を続ける都市、エコと笑顔を両輪として「この都市に住めば、あなたの意識は変わります!」と力強くメッセージを込めたチームと、全てのチームが全く異なり、それぞれに多様なアイディアと切り口が表現されていきました。
■ 発表後の質疑応答も、密度の濃い時間が生まれます。「リサイクルをした際に『援助』が受けられると言っていましたが、その援助は誰が払うのですか?」「都市の役所が払ったとしても、それは住んでる人たちの税金だと思うのですが」と提案されたアイディアを受け止めながらも、それを実現可能にするための課題点を見つけて質問を投げあいます。また、地面と車に磁石を付けることで、石油等の資源エネルギーを使用しないインフラを考えたチームには、「その車や道路をつくるために、何が必要ですか?」と素朴な質問
が投げかけられました。また、「住めば変われるのですか?」と率直な質問も出てきて、自分たちはわかると考えて「伝えた」メッセージが相手に「伝わっていなかった」ことに気づき丁寧な説明を行ない始めるなど、質問をしあうことで少しずつ内容が磨かれていくのです。。
  
|