共栄学園中学校 「Kyoei&Honda最先端学習」
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 【議 論】
■ いよいよ具体的な探究テーマへと進んでいきます。前日には、自分たちの見てきたものや知識が「都市」とどのような関連を持っているのかを考察しました。「人の交流」「お金」「酸素と二酸化炭素」「動物」・・・、都市を構成する多様かつ複雑な要素の断片が、少しずつ見え始めています。

■ 朝最初のトリガークエスチョンは、「なんらかの理由で、ツインリンクもてぎだけが世界から取り残されてしまいました。それはなぜだろう」。さっそくチームで話し合いにとりかかります。大地震、宇宙人の襲来、温暖化の影響を受け海面上昇によって水没、ゴジラの復活、などなど、わいわいと楽しくアイディアを交換します。一見とりとめのないおしゃべりにも見えますが、「じゃあどうしてツインリンクもてぎだけは残ることができたんだろう?」と問いかけられると、「ここには都会にはない自然がたくさんあるから」「ロボットやクルマとかの最新の技術があるから」など、このフィールドの特徴をとらえて自分たちなりに条件づけや関連づけをはじめます。と同時に、その答えは、彼らが考える「都市」の切り口の手がかりにもなっていきます。

■ そしてプレゼンテーションテーマは、「取り残されてしまったこのツインリンクもてぎのフィールドに、都市をつくろう」。各々、自分たちが考えるツインリンクもてぎのアドバンテージを土台に、都市のイメージを描きはじめます。まずは、自分たちの目で、再度このフィールドを確認することから、行動スケジュールを決め、リサーチに出発します。



 
 【リ サ ー チ】

■ 昨日は駆け足でめぐったHondaコレクションホール、ファンファンラボ、ハローウッズを、昼食をはさんで4時間ほど自由に見てまわることができます。「とりあえずひととおりまわってみようか・・・」というチームもあれば、「都市には自然が必要だから、ハローウッズに行って話を聞こうよ!」とすでに目的を定めて行動を決めるチームもあります。





■ Hondaコレクションホールに来たいくつかのチーム。情報収集のしかたもそれぞれです。入口で、「50分後に集合ね!」と言ったきり、どっと館内に散らばって行ったチームがあります。特に目的があるようでもなく、バイクにまたがってみたり、コンピュータパネルで画像を見たりと思い思いに楽しんでいる様子。担当LAに聞いてみると、「まだ、自分たちが創る都市のイメージを持っていないんです。それに、みんなで話し合って行動しようとか、役割分担をしようという雰囲気にもまだなっていない。この時間は、まずはそれぞれが『面白い!』『これって都市のヒントになるかな?』というものを感じて見つけられるのが先だと思っています。そうすれば、一人ひとりの中に『話したい』『伝えたい』ことが出てくるのでは。」とのこと。しばらくは生徒の様子を見守ります。

 



■ また別のチームは、要領よく手分けをして写真撮影などを行っています。ひととおり終わって早めに集合したところで、一人が屋外のレストアルームを発見。「あそこに行ってみてもいい?」とLAに確認し、チーム全員そろって出かけます。レストアルームとは、Hondaコレクションホールにある展示品を動く状態で保存するための修理・メンテナンスを行う専門の場所。作業中のスタッフに「失礼します」と声をかけると、インタビューに応じてくださいました。メンバーがかわるがわる、興味のあることを質問しています。



■ ふと横を見ると、先ほど館内に散らばっていったチームの生徒が一人まぎれこんで一緒になって話を聞いています。自分のチームとは違って、メンバー全員で質問をしたりメモを書き込んでいるこのチームの姿を見て不安になったのか、館内に駆け戻ってチームのメンバーに「ねえねえ今なにしてるの?」と話しかけていました。「今はこれをする時間ですよ。だからみんなで役割を決めましょう」そうLAが伝えるのは簡単なことです。しかし、こうして自分から「何かしなくちゃ」と気づくことが、生徒を動かすエンジンになっていきます。ここまでぐっとがまんして待っていたLAもほっと一安心した様子で、話し合いの輪に歩み寄っていきました。


■ レーシングコースや遠くの山々を見渡せるスイートルームで昼食を楽しんだ後は、ファンファンラボでASIMOステージを見学。その後、いったん全チームが集まってミニミーティングを行います。自分たちが創る都市のイメージを再度確認し、そのためにどんな情報を集めるのか話し合います。午後のリサーチはあと2時間しかありません。貴重な時間を大切に使うために、LAもアクセルを入れてチームの話し合いを促します。写真やパネルなどの資料は集めたものの、それが「都市」とどうつながるのかはまだ漠然としたままのチームが大多数。

 

■ そこでLAから「自分たちだけの情報っていうのは集められたかな?展示してあるものは、他のチームの人たちも見ているよね。あなたたちにしか集められない情報っていうのがあれば、いい材料になるんじゃない?」と言われて、スタッフへのインタビュー項目を懸命に練っている生徒たちもいました。少しずつではありますが、「どうやって行動したらいいだろう?」と考え、自分のできることを見つけてチャレンジをしていく姿が見られるようになってきました。