共栄学園中学校「Kyoei&Honda最先端学習」
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 【チームワークと関係図】

E (Emotional)−関係図

■ 夕食をはさみ、どのチームも和気あいあいと和やかな雰囲気が流れています。ここツインリンクもてぎに来て初めて発表されたチーム編成、そして初めてクラスを超えたチームでの長時間の活動です。もてぎに来る前は、どんなメンバーとチームを組むのか不安だったり、他のクラスの人と話せるか自信がなかった生徒も大勢いましたが、たった半日で、それぞれのチームで交流が生まれ始めたようです。

■ しかし、この最先端学習がめざすコミュニケーションとは、互いの思考や感覚を受け入れ、相手の話を聞き、知的好奇心や創造力を刺激し合えるコミュニケーション。まだまだ、どのチームもパワーアップしていける可能性があります。


■ そこで、メンバー一人ひとりが、半日のチーム学習の中でどのような行動をとったか、どんな考え方をしていたかを振り返り、7項目の質問に「あてはまる」「あてはまらない」のどちらかで回答。全員の回答から、チームのコミュニケーションの「協調性」「独自性」「説得行動」「自己追求」のバランスを見てみます。


■ まずはどのチームも、自分たちのコミュニケーションが視覚化されたことで、興味を引かれてパソコンのまわりに集合。しかし、「独自性」=「自己中心的」であったり、「説得」=「自分の意見を押し通す」であったりと、そのコミュニケーションの解釈は生徒によってさまざま。中には「説得しないほうがいいんじゃない」「うちは独自性が少なくてよかったね」という意見も聞かれました。そこでLAが、コミュニケーションには多様な側面があること、生徒たちが実際に半日行ってきた学習を振り返り、「こういうのって独自性のある面白い意見だったよね」「コレクションホールでは、こんなふうにお互いを説得しようとしていて議論ができたよね」と、チームのコミュニケーション状態を再現します。


■ 今日を振り返ったら、次は「明日からどんなチームになりたいか」を話し合う時間。自分たちのチームならではの強みを生かしてもっと楽しいチームにしよう、というところもあれば、今日はあまり話ができなかったから言葉の飛び交うチームにしよう、と自らの課題を再認識しているチームも。そのイメージを、絵で表現します。


■ そして目指すチームの姿を、他のチームのメンバーの前で宣言します。3チームずつグループを組み、お互いの関係図に書いた絵を見せながらどんなチームになっていくか発表します。発表では、「どんなチームになりたいか」に加えて、「具体的にどんな行動をすれば、そのチームを実現できるか?」もあわせて発表。「話し合う」「話を聞く」など、いくつか行動プランが挙がっていましたが、いざ「話し合う」ためにはどうすればよいのか、という次の一歩の行動につながる提案はまだ出ていない様子。まだまだ、チームがパワーアップしていくためにできること、考えるべきことは生徒たちの中に眠っています。

 



 

I (Intelligence)−関係図  

■ めざすチームのイメージが決まったら、それを具体的な議論をとおして行動に移していきます。模造紙を広げ、一人1本マーカーを持って、「今日見てきたもの」からはじまってそこから連想する言葉、関係があると思われる言葉をつないでいきます。



■ 最初のうちは、自分の書いた言葉に自分で言葉をつなげていく生徒が多い様子。他のメンバーが書いている文字に興味を示し「おまえ何書いてるんだよ〜」と時折ツッコミや笑いがはさまるものの、言葉同士はなかなかつながりません。ところが、LAから「ほかの人が書いたものにも言葉をつなげていいんだよ」と促されると、せきをきったようにカラフルな線が入り乱れはじめます。他者が考えたものに自分の意見を重ねるということに遠慮があったのでしょうか。しかし一度言葉同士がつながりはじめると、その後は一気に会話が加速します。

■ みんなの知っている言葉がつながったところで、さらなる問いかけ。翌日からチャレンジする探究テーマのキーワードは『都市』。「みんなが書いた関係図の中で、『都市』とつながりのない言葉はありますか?」そうSVに聞かれて改めて関係図を見直すと、どの言葉もなんとなく、都市とつながりがありそうです。「『虫』は都市とは関係ないよな」「え、なんで?都市にも虫はいるし、逆のことになるけど都市には自然の生物は棲みにくいっていうこともあるよ」「そうか。」本当に『都市』とつながらない言葉はほんのわずかのようです。

■「じゃあ、今模造紙に書いてある言葉は、『都市』とどんな関連があるんだろう。そのつながりをみつけて、書いてみよう」。いつの間にか、模造紙は「つながり」をあらわす黄色い付箋でいっぱいになりました。この言葉たちが、明日からの探究の切り口をみつける手がかりとなることでしょう。