春日部共栄中学校「HONDA『最先端教育プログラム』」
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 【チームワークと関係図】

E (Emotional)−関係図

■ 夕食後、ホールオリオンに集まって、夜のプログラムが始まりました。まずは今日一日を振り返って、自分がチームでどんな役割をしたかをノートに書き出します。とはいえ、一日を短時間で振り返るのはなかなか難しいことです。そこで、ある程度役割の書き出しが終わると、メンバーは7つの質問に「あてはまる」「あてはまらない」で答えるキャラクターチャートに入力します。自分たちのチームのコミュニケーションがどのようなバランスで行われているかが、「協調性」「独自性」「説得行動」「自己追求」の4つの項目でグラフ化されます。そのグラフを参考に、実際にチームがどのようなコミュニケーションをとっていたかを議論する時間が始まりました。

■ チームでどのような話をしてきたのか、その時のやり取りはどのようなコミュニケーションだったのか。そんな疑問から始まった議論に、生徒たちの表情は様々です。悩むような表情を浮かべてじっと何かを考えている子。自分がどう考えているかをとにかく話し出す子。何が悪かったのかを徹底的に追求しようとする子。グラフというものに表現されることによって、生徒たちは議論のきっかけを見つけることができました。

■ 議論が活性化して、一日を振り返ることができたら、今度は三日間でどのようなチームになりたいのかを議論し、宣言する時間になります。まず自分たちが認識したチームの状態と交わされているコミュニケーションから、どう変わりたいかを議論します。そしてこの三日間が終わった後になっていたいチームの状態と、そのために行なおうと考えたコミュニケーションを「文字を使わない絵や図」で表現します。それぞれのチームが工夫を凝らしてイメージを作り上げます。完成した関係図は隣のチームに向けてお互いに発表します。その時には目標を掲げるだけでなく、その目標にどうやったら近づけるのかも一緒に伝えます。発表が終わったらそれぞれのチームナンバーが書かれた壁に張り出します。三日間、生徒たちはこの関係図を見ることで、自分たちが話し合った理想のチームについて振り返ります。

 

 

I (Intelligence)−関係図

■ 三日間を通じたチームの目標を決めた生徒たちは、次なる関係図で具体的にそれを実行していきます。チームのメンバーそれぞれが「今日見てきたもの」やそこから「感じたこと」「考えたこと」を言葉でつないでいき、さらにお互いの単語もつながりを発見するたびにつないでゆきます。最初のうちは自分の連想に夢中になっていた生徒たちも、E-関係図を書くときにチームの状態やコミュニケーションについて考えたことがあったのでしょう。徐々に他のメンバーが書いた単語との間にも線を結ぶようになります。中にはひとつの単語からほとんどすべてのメンバーに線が引かれている関係図もありました。

■ そうして完成した関係図を前にして、最終日のプレゼンテーションテーマが発表されました。テーマは2つ。
1.「自然と人間 〜自然と人間が共生するために〜」
2.「ロボット(最先端技術)と人間 〜技術が進歩した先にあるものはなんでしょう?〜」
このテーマとどのようなキーワードが結びついていくのかをI関係図を通して考え、テーマに対するイメージを深めていきます。

 

■ 生徒たちは今完成した関係図の中から、テーマと関係があるものを探して書き出してゆきます。「ASIMO・バイク・車・植物や森」といったようにツインリンクもてぎの施設で見たものや体験したものはもちろん、それ以外にもとても興味深いキーワードが並びます。
たとえば「発明・知恵・快適・くらし・頭脳・努力・感情・会話・成長・便利」といったキーワードです。自分たちが連想した単語が実はテーマと関係し、結びついていたことに生徒たちは気づいたのではないでしょうか。様々な単語が結びついたことによって、テーマに対するイメージも広がっていきます。

■ 完成した関係図はさきほどのE-関係図の横に貼り出します。そしてお互いのチームが貼り出した関係図を見に行きます。チームごとに関係図の単語や線の書かれ方、テーマと結びつけたキーワードなどが異なることを発見し、生徒たちは興味津々といった様子です。自分のチームだけでなく、12チーム全てのアイディアや発想が刺激となり、一人ひとりの生徒の発想を広げていくのです。明日はいよいよ二つのテーマについて話し合い、どちらを選択するのかをチームで決定していきます。