自修館中等教育学校「自修館チームディベロップメント学習」
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 【発 表】

【リハーサル】

■ いよいよ最終日。朝食の様子からも生徒たちの興奮と緊張が感じられます。食事を終えるとすぐにまずは全体で一斉にリハーサルを行ないます。5分間という表現時間を体感した生徒たちは、模造紙の見せ方、話す順番、パワーポイントと読み上げる原稿とのタイミングの合わせ方などを、入念にチェックしていきます。自分たちの「伝えたい」ことを、「伝える」ために。各チームはプレゼンテーションまで残された時間を確認し、リハーサルと最後の編集を続けていきます。

【発 表】

■ あるチームは、「介護をしてくれる」というASIMO普及によるメリットと、「ASIMOが何でもできるようになると人間がだめになってしまう」とデメリットを挙げて、プレゼンテーションを行ないました。ASIMOも自動車も、莫大な時間や費用をかけて作り上げるものであるため、社会に普及するのは難しい、とした上で、環境への配慮と未来への配慮が必要というメッセージを投げかけています。
また、『技術の先にあるモノ』というテーマでプレゼンテーションを行なったチームは、新しい技術が生まれたら、その技術を使ってさらに新しい技術が生みだされるという点に注目をしました。「技術に限界はない!」という結論を、熱意をもって会場に投げかけています。

■ 一方、『ASIMOができるまでをめぐる冒険』というテーマでプレゼンテーションを行なったチームは、未来のASIMOを想定し、ASIMOが各地域の暮らしに馴染めるようにカスタマイズ可能にするべきだ、という主張やアイディアを会場にぶつけていました。電気がなくても動けるように、ASIMO自身が歩くことによる摩擦をエネルギーに変えることができたらよいのではないか、という主張には、「摩擦で動かすといっていましたが、どうやって摩擦を起こすのですか?」という鋭い質問が会場から飛び出す一幕も。しかし、ここに対しては質問を受けたチームもしっかり考えていたのか、「手足など関節の動きの摩擦を利用してます」とすぐに切り返す姿が見られました。

■ このほかにも、「人間が二酸化炭素を出さないようにするにはどうすればよいですか?」「予算が足りないというのは、会社側の予算ですか?それとも買う人の予算ですか?」など、自分たち自身が議論の途中でぶつかった疑問点を他のチームに質問として投げかけるなど、生徒たちは聞いていたチームの発表に対して感度鋭く質問を繰りかえしていました。中には、地球が循環しているという発表に対して、「酸性雨が降ったら循環はどうなるんですか?」と質問を投げかけ、発表チームのメンバーが思わず「考えていませんでした」と返答する場面も。しかしそこに対して、同じチームのメンバーがすかさず横から「酸性雨を減らすための努力をしなくてはなりません」と返答するなど、今まで考えてもいなかったことについても、その場で考え、答えていく姿が活発に見られました。生徒たちは質疑応答により、チーム同士でお互いの思考を拡げていったのです。

 
 【評 価】

■ すべてのチームの発表が終わり、投票を経た後でいよいよ閉会式が始まりました。
まずは、順位発表と、生徒たちの3日間、そしてこれからの未来に対して、Hondaからの応援メッセージが送られます。
「一人一人が考え、チーム一丸となって過ごした3日間。テーマから皆さんが考え、議論し、発表した中で見つけた『こうあったらいいな』『こうなったらいいな』と思うことを、どうやったら実現できるかを考えていってください。Hondaでは「夢」を大切にします。ただ夢を見るだけでなく、限られた時間の中でどうやったら実現できるのか。今回の皆さんの経験を活かしていくことで、一人一人の夢を大きく咲かせていただければと思います。」

■ 次に、3日間の活動を見守ってきた先生からも、生徒たちにメッセージが送られます。
「2泊3日楽しかったですか?プレゼンをする時に感じた、「何を伝えよう、どのように伝えよう」という気持ち。それは非常に大事なことです。また、他の発表を聞くことでも「あ、そうか、なるほど」と思うことはあるでしょう。そうやって自分が調べたこと以外からも、たくさんの発見を得ていくことができると思います。失敗は失敗で終わるから失敗になる。成功するまで続ければ、次につなげられれば、それは失敗ではありません。この経験を元に、学校に戻ってからの探究の授業に活かしていきましょう。」

■ 全チームに向けて、それぞれのチームの特徴を称えた賞状が各チームのLAから送られ、
「この茂木での3日間、いろいろとアドバイスをしてくれてありがとうございました。」という生徒代表の言葉で、茂木での3日間は幕を閉じました。チームディベロップメント学習での探究はこれで終わりですが、個々の「探究」は、まだ始まったばかり。この3日間をスタートラインとして、生徒の新たな毎日がまた始まっていきます。