東京学芸大学附属国際中等教育学校「国内ワークキャンプ」
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 【発 表】

■ いよいよ最終日となりました。最終日ということで生徒達も意気揚々。早めに会場に来て、プログラムが開始する前から話し合いを進めている生徒達もいます。まずプログラムの最初に、リハーサルの時間が与えられます。まだ、完全に発表の準備が整っていないチームもありますが、何とか発表に間に合うように一生懸命話し合いやリハーサルを繰り返しています。

■ 本番のプレゼンテーションの時間は5分。制限時間内に発表するということは簡単なようで非常に難しいものです。劇を発表に取り入れたチームは、話すタイミングや間などを実際に演じながらペース配分を掴むべくリハーサルを繰り返している光景はとても印象的です。

■ LAも生徒達が発表で躓かないように、注意点やポイントをさりげなく伝えています。発表が近いこともあって焦りが出てきたりもしますが、ここまでの努力を無駄にしないためにも最終調整に余念がありません。リハーサルが終えたら、いよいよ各チームのプレゼンテーションの時間です。自分たちチームの主張をどのような形で表現してくれるのでしょうか。そして『Myselfuture』というテーマをどのように発現してくるのでしょうか。

発表 発表 発表

■ プレゼンテーションは6チームずつ、2つの会場で行われました。プレゼンテーションの前に「独自性」、「公共性」、「妥当性」についてSVが確認します。他のチームの発表を聞くにあたり、この3つが発表の中に存在しているかどうか、を確認しながら評価していくことになります。次に発表の順番を決めていきます。一番手はやはり緊張するということもあって、一番を引いたチームは「うわー」といった声が上がっていました。

■ ついに待ちに待った最初のチームの発表です。この3日間の成果を他のチームや先生方に対して発表していきます。「自然との共存」がテーマの発表では食物連鎖に関する議論が活発化して、人間がどのような位置付けにあるのかということや食物連鎖を支配しているものは何かを考えさせられるきっかけとなっていました。

■ 「環境問題」をテーマにした発表では現在地球が直面している環境問題をジュース(アイスフロート)に例えて説明をしており、ジュースで例えたこともあって他のチームの反応も良く、質疑応答も盛り上がりを見せていました。また、生活習慣を少し工夫するだけで二酸化炭素排出量をかなり抑えることができ、一人一人のそうした行為が全体として大きな成果を招くということを再確認させられるような発表もありました。

発表 発表

■ また、「自然」について発表したチームは「森の音を聞かせる」という試みをしていました。また劇を用いて、いかに私達が電気の無駄遣いをして生活をしているかを表現していました。今回、劇を用いて発表をしていたチームは多く、中でも印象深かったのは「寄付」という行為を「伝説」という形で表現し、将来自分が環境保護に対して寄付という形で貢献していけるような人間を目指したい、という意思を示した発表です。ユーモアを交えた劇というスタイルの表現によって、会場内が笑いに包まれ、本番のプレゼンテーションも盛り上がります。

■ 会場の雰囲気が活発になると同時に、質問をする生徒も多くなってきました。質問の仕方が慣れていない生徒は、質問している過程で自己完結してしまう、ということもありますが、「質問をしよう」と挙手したことは少なからず彼らの成長につながっていくことでしょう。発表に慣れてくると、パワーポイントを使用する際に、背景が白で文字が黄色だと見にくい、などの発表の仕方に対する声も会場から聞こえてきます。発表を経験して、相手に伝えることの難しさ、自分が理解しやすい発表を実感することができたのではないでしょうか。

発表 発表

■ プレゼンテーションが全て終わったところで、投票に移ります。各生徒に投票用紙が2枚配られ、自分達が一番良かったと思うチーム(1枚は自分のチームに投票可)に投票します。また、LAも投票に加わります。投票後、自己評価シートの記入を行いこの3日間を振り返りました。

 
 【評 価】

■ 閉会式にあたり、まずHondaの吉本さんより講評がありました。
「全体として、すべての発表においてよく考えられてとても素晴らしかったです。中でも面白いと思ったことは劇を発表に用いたことです。あのような伝え方は会社のプレゼンテーションでも利用できそうです。Hondaという会社は、「そんな馬鹿なことできるはずない」と世間で言われていることにもチャレンジしてきたからこそ、現在のような世界規模の会社になることができました。みなさんの発表の中にも、そんな奇抜な発想のある発表がもう少しあるとさらに素晴らしかった」。
生徒達の今回の活躍を期待しつつ、今後のより一層の活躍を期待すべく、もっと色々な多様性を考え新たな創造を生み出していくことを願うお話を頂きました。

■ どのチームにも、会場を笑いに包んだ発表やパワーポイントを駆使した発表など、素晴らしい発表がたくさんありました。『Myselfuture』というテーマは簡単に解釈できるテーマではありません。ただ、未来を見据えて自分達がこれからどうしたら良いのか、ということを真剣に考えた痕跡が、発表を見ていると手に取るようにわかります。今回の3日間の体験から新たな何かを得て、「変わった」という感覚を自分自身で早く実感できる日が来ることを願っています。

■ 最後に福泉副校長先生から閉会の挨拶がありました。
「ここに着いた時と比べて、変わりましたか?」と投げかけ、多くの生徒から手があがっていました。「この3日間自分はどのようなことをしてきましたか。自分だけが変わったのではなく、チームの中の一人ひとりが変わってきたから、今のみなさんがいるのです」。
福泉副校長先生のお話を聞いた生徒たちは、プログラムが始まってからの活動を思い返したことでしょう。
チームワークもバラバラであったり、発言できなかったり、ということもありました。しかし、3日間のチームでの活動を通して、生徒自身が変わらなければならない、と感じることができたのでしょう。徐々にチームもまとまってきて、意見も出し合うようになってきました。そして、最終的に発表という1つの目標に到達することで、実感として「自分の中での変化」に気づくことが出来たのではないでしょうか。
ここ茂木での体験が今後の生活の中で活かされ、活躍していくことが楽しみで仕方ありません。