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■ 3日目の朝、「S.I.T in Motegi ’07」の最終日を迎えました。今日、生徒たちはプレゼンテーションを行います。まずプログラムの最初に、リハーサルの時間が与えられます。本番のプレゼンテーションの時間は5分。まだ、完全には発表の準備が整っていないチームもありますが、まず、生徒たちは、この5分という時間を実際に体験してみます。本番を想定し、発表の体勢をとります。
■ 「では、始め。」
SVの合図がかかりました。生徒たちは、チームの挨拶から始まり、今日までにまとめた自分たちのリサーチ、意見を発表します。自分の担当する部分の原稿を読み、そして、次の担当の生徒にバトンタッチしますが、ところどころスムーズにゆかない場面もみられます。また、パワーポイントの画面の切り替えと、発表がうまく噛み合ない場面もみられます。
■ 「はい、やめ。」
5分が過ぎました。まだ、発表が途中のチームもあります。5分という時間が短く感じられたチームも、また、逆に長く感じられたチームもあったようです。リハーサル終了後、チームで話し合いが行われました。5分間で自分たちのプレゼンテーションが収まるように、再度編集作業が行われます。加えて、発表内容もさらにブラッシュアップしてゆきます。
■ その後、もう1度リハーサルを行うチームもありました。2回目は、先ほどよりもいくぶん発表の流れがスムーズになったようです。また、あるチームは、実際にプレゼンテーションが行われる会場へ行き、舞台に上った感触、雰囲気を確かめます。100席ほどの椅子がずらりと並んだ会場は、先ほどリハーサルした作業の会場とは異なった緊張感のある空気が漂っています。
30分間のリハーサルの時間は終了しました。さあ、待ったなし。生徒たちはこれからプレゼン会場へ向かいます。
■ プレゼンテーションは10チームずつ、2つの会場で行われました。まず、発表の順番を決めるため、チームから1名前に出て来て、くじを引きます。くじを引く生徒も、それを見守る生徒たちもやや緊張の面持ちです。さて、順番が決まったところで、いよいよ、「地球環境を考えて」というテーマのもと、各チームの発表が始まりました。発表の後に、3分の質疑応答の時間が設けられています。
■ 今回、生徒たちの関心は、主に環境に優しい自動車(ハイブリッドカーや燃料電池車)に集中したようです。ただ、同じ興味対象であっても、それぞれのチームによって考察の視点、議論の展開はさまざまです。
あるチームは、環境に優しいハイブリッドカーを普及させるために、大量生産して市場価格を下げるという提案をしますが、別のチームは、それ以外にも、社会の認知こそが必要であると述べ、面白いCMを作ってたくさんの人々に知ってもらうことも重要ではないかと主張します。さらに、あるチームは、ハイブリッドという考えを敷衍して、ハイブリッド飛行機なんてものは作れないだろうか、と自分たちの夢を語ります。
■ さらには、車こそ環境破壊の根源。「車を殲滅(せんめつ)しよう」という提案まで飛び出してきました。しかし、もし、車がなくなれば、自動車会社は倒産し、多くの人は職を失うという理由、その他諸々の理由から、結果として、車のない社会を作るのは不可能だという結論にチームとしてはまとまりました。しかし、質疑応答の時間に、本田技研工業の小林さんからコメントがありました。
「車を作る会社で働いている私が言うのも何ですが、簡単にあきらめないで。」
会場がどっと笑いに包まれました。
「車がなくなり、失業者が出たとしても、代替のものが補ってくれるかもしれませんよ。」
未来を担う子どもたちの豊かな発想の芽を伸ばすことこそ、これからの地球環境において大切なことなのかもしれません。
■ 地球環境に優しい車以外にも、全く新しい冷房のシステムを提案するチームがありました。室外機から出てくる温風を使って水を沸騰させ、その蒸気でタービンを回して発電し、その電力を冷房に再利用する。ある種、永久機関のような装置です。
その他にも、HWの道に敷かれているウッドチップについて発表したチームもありました。また、あるチームは、番外編として、トイレとエンジンを組み合わせた珍装置を提案しました。各チーム、オリジナリティ溢れるプレゼンテーションが出来たようです。
■ プレゼンテーションが全て終わったところで、投票に移ります。各生徒に投票用紙が2枚配られ、自分達が一番良かったと思うチーム(1枚は自分のチームに投票可)に投票します。また、先生方、LAも投票に加わります。
開票結果を待つ間、生徒たちは、200字シートに、「この3日間で自分がもっとも変わったと思うこと」について書き、また、自己評価シートの記入を行い、しばしこの3日間を振り返りました。
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