かえつ有明中学校「サイエンス」
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 【発 表】

■ プレゼンテーション当日の朝を迎えました。今日は朝食前、6時45分から編集作業を開始したチームがあります。生徒たちには、「チーム全員がそろっていること」を条件に、早朝作業が許可されていました。集合時間になってもなかなかメンバーが集まらないチームもありましたが、集まった生徒たちはアイディアだけでも決めておこうと、眠い目をこすりながら話し合いをはじめます。全員そろったら、朝食もそこそこにホールに戻り、より質の高いプレゼンテーションを目指し、作業を進めます。
発表 発表

■ 本番が近づいていることで、生徒たちの間には微かな緊張感が漂っています。生徒たちはこの2日間の成果を、いったいどのような形にまとめていくのでしょうか。2日目夜の時点で、プレゼンテーション準備が完成していたのは半数以下。50分という限られた時間の中で、どのチームも集中してパワーポイントの修正、原稿作成に取り掛かります。完成してしまったチームも、最後まで工夫できるポイントを話し合いながら、原稿の読み直しなど、最終チェックに取り掛かります。

■ プレゼンテーションに与えられた時間は5分。SVの合図に合わせて各チーム一斉にリハーサルを開始します。5分を待たずに発表を終えてしまうチームもあれば、時間をオーバーしてしまうチームもあります。「この原稿どこか減らせないかな」「声に強弱をつけて話そうよ」「この字って遠くからじゃ見えなくない?」気づく改善点はチームによって様々です。それぞれの改善点に手を加え、いよいよプレゼンテーション本番を迎えます。

   
発表 発表

■ 8チームづつ、3つの会場の分かれてプレゼンテーションが始まります。テーマは<New vision for Spaceship Earth ―新しい宇宙船地球号―>。各チームは、どのような宇宙船地球号の設計図を描いてきたのでしょうか。発表の順番がくじ引きによって決められ、いよいよプレゼンテーションのスタートです。

発表 発表

■ 「地球には、温暖化をはじめたくさんの環境問題があります。人間はずっと地球に住んでいるのだから、宇宙船地球号に永く乗っていくために私たちができることを考えなければならないと思います」「技術にはいろんなデメリットがあるけど、技術を改善するだけではなく、使う人間にも問題があると思う」「今の地球環境は、事故が多い・水が汚い・空気が悪い・温暖化が進んでいるなど、いやだなと思うことがたくさんあります。そういう問題と、ハイブリッドカーはなにか関係があると思ってテーマに選びました。」「絶滅危惧種の動物を救うことは、人間の生活を幸せにすることにもつながると思う」。環境保護、技術の人間の関わり方、利便性の向上など、テーマに対する生徒たちの切り口はバラエティーに富んでいます。

発表 発表

■ パワーポイントにアニメーションをつけ、インパクトを持たせるチームもあれば、スクリーンに写真だけを映し、文章は模造紙にまとめたチームもあります。また、生徒たちが解説者・コメンテーター・専門家などに扮し、ニュース番組の特報に見立てたプレゼンテーションを行うチームもありました。「なんでニュース形式にしたんですか?」という質問に、「楽しそうだったから」と答える生徒たち。プレゼンテーションの成功の秘訣は、聞く人に分かりやすく伝えるだけではなく、自分たちが楽しむことも重要な1つの要素です。

発表 発表

■ プレゼンテーションの後は、他チームからの質疑応答。「Noxって何ですか?」「ハイブリッドカーの仕組みを教えて」というような、知識の確認をいっしょに行うような質問もあれば、「全ての車両に磁石をつけたら、モノがくっついちゃったり反発力が発生したりするから難しいと思う」とチームのアイディアの矛盾を突くコメントもあり、質疑応答は制限時間を越えて続きました。

■ 8チームのプレゼンテーションを聞き終わったら、投票を行います。いちばん良かったと思うチームを、メモを見てプレゼンテーションを思い出しながら書き込みます。どのチームが選ばれるのか緊張もあるでしょうが、どの生徒もプレゼンテーションを終えた満足感でおだやかです。3日間をふりかえって自己評価と200字シートを書いたら、閉会式会場へ移動します。

   
 
 【評 価】

■ 投票結果の発表の前にHondaの小林さんからの応援メッセージです。「プレゼンテーションは発表する人だけでは成り立ちません。多くの情報を提供してくれる人、そして発表を聞く人がいて、はじめて成り立つものです。発表をする側と聞く側が協力し合って、とても良いプレゼンテーションになっていました。みんなで考えた宇宙船地球号の設計図を、学校に戻ってからより太い実線で描いていってほしいと思います。」



発表 発表

■ 続いて投票結果の発表です。投票で多くの票を獲得したチームに贈られる「最優秀賞」「優秀賞」が発表されると、受賞チームから歓声があがります。中には、「え?うちのチームが優秀賞?」と、驚きを隠せないチームも。投票では選ばれなかったチームにも、先生からのプレゼントとして「チームワーク賞」「リサーチ賞」「パフォーマンス賞」「夢があるで賞」「グッドマナー賞」など、各チームの特徴を評価した賞が発表されます。この3日間、しずかに暖かくチーム活動を見守っていてくれた先生方からの思わぬプレゼントに、生徒は照れながらも笑みを浮かべています。

■ 各チームのLA、SVから一言ずつコメントが贈られます。「いつでも、いろんなことに自分のアイディアとイメージを持ってみると面白いよね」「やってみようかな、言ってみようかな、そう思ったけど途中で止めてしまったこともあると思います。その時のくやしさを忘れず、次は自分の足で第一歩を踏み出して下さい。」LAは、チームメンバー一人ひとりの目をしっかり見つめながら、最後のメッセージを伝えました。

発表 発表

■ 最後に生徒代表からの挨拶。「ここで学んだことを忘れず、学校の勉強に生かしていきたい」という言葉の後、青木先生から「今回の体験を214通りの受け取り方で生かしていってほしい。」「人に何かを伝えること、伝わることは人と人との繋がりです。世の中には色々な情報が溢れています。受け入れることは大切ですが、その情報を鵜呑みにするのではなく、常に自分で判断していってほしいと思います。」と閉会の言葉がありました。

発表 発表

■ 最初は慣れない場所、メンバーに不安そうな顔をしていた生徒たちでしたが、最後は晴れやかな顔でお互いに拍手を送り合いながら、3日間の「サイエンス」を終え、全員笑顔でチームの記念写真を撮りました。このチームはいったん解散ですが、それぞれの<New vision for Spaceship Earth ―新しい宇宙船地球号―>のデザインは、学校に戻ってからが本番。この3日間で新しく出会った友達と、これからの6年間でたくさんの未来へのアイディアを描いてくれることを願います。