自修館中等教育学校「自修館チームディベロップメント学習」
HOME
 
 【開 会 式】

■ 「こんにちは!」という元気な挨拶と共に、自修館中等教育学校の一年生がやってきました。

■ 開会式では二見先生から「三週間弱この学年を見てきて、エネルギーを感じました。とてもよい学年になると思っています。そのエネルギーで、未来にむかって育っていきましょう。この三日間は、よく聞くこと。言葉だけを聞くのではなく、『どういう意味があるかな?』と考えながら、よく聞き、よく見て、感じると見えてくるものがあります。一見関係なさそうな『何かと何か』について、誰も見つけていないような関係を発見してみましょう。」と開会の挨拶。そして、B組の杉本くんの「一人の力ではなく何人もの力が合わさることで、大きな力がうまれていろいろなことに立ち向かえます。有意義な時間にするために、協力していきましょう」という言葉で、いよいよ<自修館チームディベロップメント学習>のスタートです。

 

 【体 験】

H C H

■ Hondaが創業以来作ってきた二輪車や四輪車がたくさん動態保存されているホンダコレクションホール(HCH)。ここでは「違いとその理由・・・発見」というテーマで、乗用車やバイク、レーシングカーなどの写真が2台ずつ載せられたワークシートが配られました。「あった!」目的の展示品を見つけた興奮を皮切りに、「これすっごく高い!」「Hondaの車なのにHondaじゃない会社のマークがあるよ」と次々に声があがります。前から後ろから覗き込んだり、写真を撮ったり、展示品の説明を読んだり、座り込んでワークシートに書き込んだり・・・。違いを探すスタイルは様々です。

■ リサーチを済ませたチームが順々に戻ってきました。発表へ向けて準備を始めます。「とりあえずみんな何を調べてきた?」「窓の形とか、ミラーの位置とか・・・」「ミラーどれくらい違ってた?」「5cmくらいだった」調べてきた具体的なデータを挙げて、模造紙にまとめてゆきます。「レーシングカーの形が違う理由ってなんだろう?」「ウイングがあった方が速いんじゃない?」「なんで?」と、もうひとつのテーマにも話し合いが広がります。

■ 発表する時間が迫ってきました。「誰のヤツを使う?」「誰がどこを発表する?」「最後にHondaへエールを送ろうと思うんだけど」発表する内容や形式についての話し合いが始まりました。

■ いよいよ発表です。「速く走るためには技術だけでなく、お金も必要。そのお金を確保するために、スポンサーの名前を入れているのだと考えました」「まず違っている理由から発表します。家族で乗る車とスポーツカーという大きな違いがあるから」「時代とともに変化していった形だと思います」目に見える具体的な違いから、抽象的な要因や背景へ。ここで感じた比較の視点が、新しい関係を見つけるための第一歩となるのです。
 

F F L

■ ファンファンラボでは、館内の展示すべての中からチームでひとつ何かを選び、それが過去においてどんな問題点を改善してきたのか、また未来ではどうなると予測されるのかを話し合います。


■ まずは、ぞろぞろとチームで館内を移動していました。とりあえず館内を一周してはいますが、特に目についたもの、興味をひかれたものはない様子です。まずはフィールドの確認というところでしょうか。


■ リサーチを終えて帰ってきたチームが、何について発表するか話していました。「ハイブリッド」「安全」「ASIMO」といろいろ意見が出ましたが、「ASIMOでいいよね」という一言で決定。他の意見を出した生徒も、特にこだわりもないようで「うんいいよ」と納得し、話し合いを始めました。


■ 発表内容は、見てきたモノを具体的に説明する内容がほとんどでした。過去においてどんな役割を果たしてきたのか、未来にどうつながるのかまでは、まだ話し合いが広がっていません。そこでHondaの小林さんより各チームの発表に質問を投げかけます。具体的なものが自分たちの身の回りにどう関わってくるのか、自分たちの考えは何かを問われた生徒たちは、一瞬顔を見合わせます。しかし小林さんに促されると、チームのうちひとりか二人はマイクをとって自分の考えをしっかり答えます。



■ その考え方がチームの意見として出てくるまで、LAはチームの状態を見守りながらじっくりとタイミングを待ちます。

 

H W


■ 人の手が加わった自然。一見矛盾するこの概念がハローウッズの大きなテーマです。
「この木、根元で曲がっているよね。何でだか知ってる?」「切ったからかなあ?」「この木はもともと人によって使われていた木でした。何に使っていたか知っているかな?」生徒たちは、キャストとの対話の中で人の手が入った森を散策し、人と自然の関係を考えていきます。


■ バクテリアを利用した循環の技術『森のトイレ』に到着しました。黄色い水に「汚い水!」反応する生徒たち。そこでキャストは語ります。「変なにおいする?しないよね。」「においを出す物質を食べてくれるバクテリアがいるんだよ」「では何で色は消えないんだろう」。自然の循環、当たり前のように感じている概念が徐々に大きくふくらんでいきます。自然の力で色を落とすためには、長い年月をかけて土の中で濾過されなければならない。自然の力の大きさを感じると同時に、時間や空間を超えた大きな循環が想起されていきます。


■ キャストウォークの中で、ぐるぐる広場に到着しました。自修館中等教育学校では、ぐるぐる広場に校旗を掲げ、各グループで校歌を斉唱します。校歌斉唱の前に小林先生が静かに生徒たちに語りかけます。「この校旗は始めてここに来たときから毎年掲げています。ここで校歌を歌う意味を、ぜひ考えてみてください。」



■ 生徒たちは思い思いにその意味を考え始めます。すぐに答えが出るものではありません。「先輩たちが歌ったから?」「伝統?」一人ひとりの中に生まれた、ふとした考え。その一つ一つが長い年月をかけて寄り集まり、学校のアイデンティティへとなっていくのです。