東京都立白鷗高等学校附属中学校「絆 〜人と人、過去と未来〜」
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 【リ ハ ー サ ル】

■ 3日目の朝を迎えました。プレゼンテーションに向けて、残りの時間はリハーサルが中心になります。この時点で発表資料の作成が残っているチームもあれば、2日目夜の時点で原稿の読み合わせに入っているチームもありますが、まずは一斉にリハーサルです。自分たちが伝えたいことはなにか。残された時間を有効に活用するためにも、自分たち足りないことをチームで確認する必要があります。5分間という持ち時間が有効に活用できているのか、自分たちのアイデアや主張が「伝える」だけでなく相手に「伝わる」プレゼンになっているのか、それを知るためのリハーサルです。

■ リハーサルが5分間を超えてしまい、改めて自分たちが本当に伝えたいポイントを絞り直すチームも出てきました。残す時間は長くありません。自然と議論にも熱が入ります。その他にも、より伝わりやすくなるように資料を修正する、本番の会場で動きも想定してリハーサルを行うなど、さらなる工夫ができると感じるポイントは様々です。模造紙は誰が持つか、どの部分を誰が読むか、パワーポイントは誰が操作するかなど、全て自分たちでマネジメントしていく中で、役割分担も明確になって来ています。残された時間は1時間弱。2泊3日で作り上げてきたチーム力が問われています。

発表 発表

 【発 表】

■ リハーサルの時間も終わり、プレゼンテーション本番を迎えました。まずは2つの会場に別れ、ルールを確認します。発表の順番を抽選によって決定し、いよいよ始まりです。2泊3日のチーム力が、どのような形で伝わるのでしょうか。

■ ASIMO、森のトイレ、ハイブリッドカー・・・。「きょう」というキーワードを各チームなりに捉えた視点、そこから多様なリソースが結びつき、プレゼンテーションへとたどり着きました。「ASIMOと『共生』するために、ASIMOに個性を持たせたらどうなるか、メリットとデメリットを考えてみました。」「自分たちで未来の車を考えてみました。」など、アイデアは様々です。生物が大量発生する恐ろしさを紙芝居で表現するチーム、自分たちが考えた「自然」「人間」「技術」の繋がりをキーワードの書かれた画用紙の組み合わせで図式化するチームなど、発表の仕方にも工夫がみられます。

評価 評価 評価

■ それぞれのプレゼン終了後には質疑応答の時間が設けられています。初日のFFLでは、Hondaのスタッフから質問をもらいましたが、今度は自分たちでそれを行います。2泊3日で紡ぎ上げてきた視点、それが各チームへの質問として現れます。


■ 「『ロボット三原則』という部分をもう少し具体的に説明してください」といった、興味を持った部分を具体化する質問もあれば、「みなさんはロボットと話をして楽しいと感じますか?」「『共棲』の字をあえて『棲』にした意図は何ですか?」などと、チームの視点の根底を確認するような質問もあります。「テーマの『きょう』をどう捉えたのですか?」「『きょう』は『今日』すなわち『現在』と捉えました」など、議論のきっかけになるような質問が生まれています。チーム内での議論、他チームとの対話、2泊3日での視点の広がりは、プレゼンの時間も続いています。

評価 評価 評価
 
 【評 価】

■ 「絆 〜人と人、過去と未来〜」も残すところあとわずか。最後は2泊3日の活動を評価する時間です。まずはプレゼンテーションそのものに対して。全てのチームのプレゼンが終わり、一人2票を投票します。それぞれの発表は、聞き手にどのように伝わったのか。生徒、先生方、LAによる投票がその評価です。

■ 投票に続いて、「自己評価」を行います。チームの議論での役割、リーダーシップ、思考のスタイルなど、15項目の視点で一人ひとりが2泊3日を振り返ります。

■ 自己評価の記入も終わり、閉会式に入りました。まず、Hondaの小林さんから生徒たちに応援メッセージが送られます。「普段あまり話したことのないチームで一つのことに取り組んだこと、素晴らしいチャレンジでした。プレゼンでは、パワーポイントなどの表現がうまいと感じました。内容も表面的に調べただけでなく、現状の課題を明らかにしていました。ただ、もう少しチャレンジしてもらいたいと感じた点もあります。企業では、製品を作るときに既存のニーズに応えるマーケットインという考え方と、潜在的なニーズに提案するプロダクトアウトという考え方があります。後者は、すぐには受け入れられなくても、市場を引っ張る力を持っています。それを生むためには、現状認識に続いて、原因を探る視点が必要です。そして『情報を活かす』こと。ASIMOについて考えるときにHWで得た情報はどう関わってくるのか、ぜひ考えてみてください。今日聞いた8つのプレゼン。そのリソースでみんなの視点を深めてください。みなさんの本当の探究の姿を期待しています。」社会に価値を提案し続ける企業という立場からのメッセージに生徒たちの表情も真剣です。

■ 続いて各会場の上位3チームが発表され、優勝チーム同士の決戦プレゼンが行われました。相互評価の中で選ばれたリソース。全体で共有することで、新しい視点へと繋げていきます。

発表 発表

■ 自己評価、そしてプレゼンへの評価が終わりました。最後にもう一つ先生方の評価があります。新しいアイデアへのチャレンジに「クリエイティブ賞」、なかなかまとまらなかった中で、土壇場に見せた素晴らしいチームワークに「火事場の底力賞」など、各チームの2泊3日のプロセスに賞が贈られていきます。ずっと見守っていた先生方から貰う、取り組みそのものへの評価。生徒たちから歓声が上がります。

■ そして鳥屋尾副校長先生から閉会の挨拶がありました。「最初にこの場所に来たときは、みなさんは無口になることも多かったですね。それが、次第にみなさんの中からアイデアが生まれ、議論が生まれてきました。一つのテーマを追いかける中で、お互いの良さが感じられたと思います。それぞれ価値ある行動です。それができたことに自信を持ってください。多くの人たちに助けられながら、9人・10人のメンバーそれぞれが一つの方向を向くことで、大きな力が出てきました。チーム力を高めようという目標は達成できたのではないでしょうか。Hondaの小林さんから原因を探究する視点という大きな宿題を頂きました。チーム力という目標の達成によって新しく生まれた課題です。私の『夢』は、みなさん一人ひとりが、社会に、世界に、地球に貢献して欲しいということ。自分だけの世界でなく、社会に関わることができる人間になって欲しい、チーム力はそのための一つです。次のステップである課題解決に向けて期待しています。」

■ 最後に生徒代表の挨拶です。「各施設を回って、最先端技術や、本田宗一郎の想いに触れることができました。プレゼンテーションに取り組む中で、議論の大切さ、他人を尊重する大切さを知りました。ロボットではなく、人間だからこそできる議論を続けていきたいと思います。」

■ 2泊3日ともに過ごしたLAとも別れ、ツインリンクもてぎでのプログラムは終了です。しかし、東京都立白鴎高校附属中学校2年生たちのチャレンジに終わりはありません。今回の活動をとおして、一人ひとりが感じた「絆」が素晴らしい未来を形作っていくのです。


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