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■ ホテルに戻って夕食を取った後、会議室に集まってまずは今日見て来た情報を共有します。模造紙に「今日見てきたもの」をキーワードに思いつく言葉を書き、その言葉に関係すると思うもの、連想されることをつなげて行くのがI関係図です。単に見てきたものを並べるのではなく、見たものがどんなつながりを持っているか広げるためのものです。最初はどう書けばよいのか戸惑っている様子も見受けられましたが、「それいいじゃん」「それってもう書いちゃったよ」「エッ!それは違うんじゃない!」と、4つの机からは様々な声が聞こえます。互いに刺激しあって、新たなひらめきが発生する。生徒たちの柔軟な感性は更に進化しています。
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■ ここまでチームでいろいろな課題に取り組み、徐々にコミュニケーションも取れるようになってきました。でもまだまだ、議論という状態には到達していません。そこで、議論するというのはどういうことかを考えるために、ひとつのプログラムを行いました。
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■ 2チームずつがペアになり、1チームは円形状に並べた椅子に座って「自分たちの書いたI関係図からどんなカテゴリーが見えてくるか」について話し合います。もう一方のチームはその外側にたち、話し合いの様子を静かに見守ります。3分間の議論の後、外側のチームは内側のチームの議論の様子についてアドバイスをします。感情をぶつける"非難"ではなく、相手を尊重しながら提案する"批判"を実践するのです。これを数回繰り返します。
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■ 最初は「みんなが意見を出し合っていて良いと思います」「順番に話していたので分かりやすかったです」など感想を述べるに留まっていましたが、徐々に何を言えば思いが伝わるかを意識できるようになって来ました。「制限時間を気にして混乱しているのか、議論が元に戻ってたから気をつけて」「指差しや声の大きさで、何について話をしているか良く分かった」「先輩に頼りすぎでは」など、全員が意見を言う環境が、これまで尻込みしていた生徒にも変化を与えます。議論のポイントを見る視点も自分たちなりにはっきりしてきたようです。これを4回くりかえすうちに、どのチームも、全員が議論に参加するように変化していきました。
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■ また、意見を言うだけでなく、発想や考え方の異なる意見に耳を傾けることも身に付いてきたようです。発言をさえぎって自分の意見を押していた生徒も、一歩引いて意見を聞き入れる姿勢が垣間見えます。皆で議論を重ねる重要性に気付いたのでしょう。
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■ 最後に、生徒たち3チームだけで、「自分たちの議論のしかたについて」を議論します。1チームが内側に座って議論、2重目のチームはその議論のしかたについてアドバイス、そして3重目は、2重目チームのアドバイスのしかたについてアドバイスします。これを繰り返すことで、他のチームの意見を参考にしつつ、これからどんな議論をしていきたいのかが見えてきたようです。
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