近畿大学附属豊岡中学校 Honda「発見・体験学習」
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 ■ 体験

2日目は朝からHalloWoodsの里山へ入りました。5チームを2グループに分け、各グループにキャストが1人つきます。里山の随所にある「しかけ」に対し、キャストの解説が入ります。ただ話を聞いているだけではなく、里山を歩くということをはじめ、実際に自分たちで体験してみることもあります。森のトイレではトイレの裏に周ってバクテリアを用いた循環機能を見ながら、そこできれいになった水を実際に飲んでみる生徒もいました。
HWは自然の山ではなく、人の手が加えられた里山です。人の手が入ることによりバランス保っており、一度人が手を入れたら、この先も入れていかないとバランスが崩れてしまいます。例えば、木を切るにしても、次へ次へとつながるように木を切ります。また、人が一方的に手を入れているわけではなく、落葉から土を作り、野菜を作るなど、人間も自然の恩恵を受けています。このようにHWの里山では全部がひとつの輪に繋がっており、人と自然とが昔から関わっています。HWでの体験を通し、人と自然という大きな枠組みでの循環のしくみを学びました。
   
 
バスに乗り込み、ツインリンクもてぎの外周路を巡り、ゴミ処理場と汚水処理場施設の見学です。ここでは、ツインリンクもてぎ内で行われている循環を、実際に自分たちの目で見ます。ツインリンクもてぎでは、施設内で出たゴミを100%循環リサイクルしています。ゴミは水と、水分を出したあとの絞りかすに分け、焼却などの処理を行っています。汚水処理場では微生物を使い、汚水を分解し、きれいになった水を下水などに再利用しています。汚水処理施設では実際に処理の過程を見せてもらうことができ、近くによってデジカメで貯水の様子を撮影したり、施設の方の説明をメモに取ったりと、積極的に情報収集をしました。はじめは施設内の臭いに顔を顰めていた生徒たちも、処理の段階を追うごとに、臭いも収まっていき、HWの森のトイレに続き微生物の果たす役割を体験しました。
   
       
 ■ 議論

一通りの体験を終え、いよいよ最終日のプレゼンに向けたテーマ決めを行います。いきなりテーマを打ち出すのではなく、まずは『自分たちのチームでは自然の表現とは何なのか』を関係図づくりを通して考えます。関係図をつくるにあたり、まずは一人一人がTRMについてから体験したこと、感じたこと考えたことを、チームで1枚の模造紙に書き出していきます。そこから、関係のありそうなものを線でつなぎ、関係図をつくっていきます。SVからは、「つながり方には似ているもの同士などもあるし、逆というつながりもあるのではないでしょうか」というヒントが出されました。関係図と同時にもう一つ、『自然と○○(経済・法律・芸術・科学)』というつながりを考えます。これは、一見自然とは関係のなさそうなものをつなげることで、生徒の想像の幅を広げます。前夜にHondaの尾アさんからお話のあった「関係のなさそうなもの同士でも関係がある」といったこともここで改めて活きてきます。体験や見てきたものなどの目に見えるつながりは簡単に見つけられますが、感じたことや考えたことといった目に見えないもの同士を関係させる理由を見つけるのに苦労している様子がうかがえます。こうしてバラバラに見えた情報が徐々に繋がっていき、チームで共有するキーワードが浮かび上がってきます。
 

ディスカッションの後に行った発表では、各チームの考えたつながりを発表しました。「どこをどうしたらここが繋がるのか」を互いに聞きあい、自分たちのチームだけでは見つけられなかったつながりを、他のチームの発表を聞くことで発見しました。



昼食後は、作成した関係図をもとに「表現ってなんだろう」を話合い、考えます。関係図から浮かび上がってきたキーワードと、チームで考えた「表現」をつなげ、最終のプレゼンテーションに向けたテーマが決まっていきます。ここでチームでの「表現とは」が、まとまったチームから、プレゼン企画書を作成します。企画書ではテーマ、リサーチプランなどを決めますが、まだ「表現って何だろう」を話し合っているチームが多く見られました。他のチームの発表を聞き、「ここも繋がるのでは?」と悩みながらもさらに関係図を深めていくチームが多いようです。どこで何をどのように調べるか、といったリサーチプランが出来たところからホワイトボードに書き出し、リサーチを開始します。リサーチにかける時間も各チームに任されているため、自分たちで納得がいくテーマが見つかるまで、リサーチには出ずに話し合っているチームもありました。
 
 ■ リサーチ

チームごとに立てたリサーチスケジュールをもとに、各施設で必要な情報をリサーチします。限られた時間の中で、いかに自分たちに必要な情報を集めるかも、リサーチには大切な要素です。
HCHに向かったチームは館内の掲示されているスペックボードを書き写したり、展示されている車両を各チームに配布されたデジカメで撮ったり、スタッフにインタビューを行ったりと、車の歴史やビジュアル面からも情報収集を行っていました。
HWでは各専門知識をもったスタッフが待機しており、FFLのスタッフにはASIMOのこと、1日目に講演してくれた尾アさんに科学技術のこと、HWのキャストには、午前中のキャストウォークを通じて疑問に思ったことや、Hondaの小林さんなどにインタビューすることができました。展示してあるものだけではなく、スタッフもトリガーとなります。話を聞くほどにもっともっと深く話を聞きたくなるようで、どのチームも中々インタビューが終わりませんでした。
リサーチを進めていく中で、思い通りにいくことばかりではありません。途中、チームで集まり、LAと一緒に再度テーマやリサーチ方法について話し合いをしているところもありました。改めてテーマの方向性をチームのメンバーそれぞれが確認できたところでリサーチ再開です。『自然の表現を表現する』という大テーマは同じでも、関係図の作成をはじめ、チームごとにたてたテーマに同じものはありません。そのため、リサーチ内容も質問内容もチームごとに異なり、必要な情報を集めるために、HWに待機した各スタッフの前で順番待ちをする姿も見られました。
 
 ■ 編集

リサーチ終了後、ホテル戻ってプレゼンの準備に入ります。
はじめはどのチームもテーマ固めや、各々リサーチしてきたものをチーム内で発表しあうなど、情報の共有、意識共有を行いました。1時間程経つと、調べたりないと感じた部分やもっと深く調べたいと感じた部分をインターネットでリサーチしたり、プレゼンに向けてのパワーポイント作りのためにパソコンを開くチームが増え始めました。調べた内容をまとめた文章だけでなく、リサーチ時にデジカメで撮った写真なども利用し、ビジュアルを多用したわかりやすいプレゼン資料を作成しています。Pptだけでなく、模造紙を使うチームも多く、各チームオリジナルのプレゼン資料を作成しています。Pptを作成する人、台本を考える人、パソコンを使いインターネットでリサーチする人など、生徒ひとりひとりが自分のやるべきことを考えチーム内で役割分担をし、作業の効率化を図ります。
夕食後に引き続き行われたプレゼン準備では、間に一度企画会議が入りました。企画会議では、各チームにアドバイザーがつき、現時点でのプレゼンの内容や発表スキルについてブラッシュアップを受けます。他者からのブラッシュアップにより、自分たちに足りなかったものに気付き、発表スキルも中身に関してもプレゼンの一層の充実を図ります。各チームともアドバイザーからの指摘を受け、残り時間に焦りを感じつつもさらに中身のあるプレゼンテーションに仕上げようと、作業の終了時間まで、どのチームも手が休まることがありませんでした。
 
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