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LEE UFANの彫刻は、思索の旅のきっかけ 2005/11/21
  【本間 勇人】

◆ 横浜トリエンナーレの一環として、横浜美術館でLEE UFANの彫刻展が開催されている。館内の作品はカメラに収められないが、屋外のものはもはやパブリックで撮影が可能。公園内のオブジェである。しかし、作品自体のコンセプトは館内のものと同様。

 

◆ ものの背景(いやものそのものどうし)にある関係性を追求している、川原の石と鉄鋼上の鉄板の出会い。日常の中では、まったく無縁なもののどうし。それがLEE UFANによって関係性が創出される。自然と産業の出会い。この関係性を絶ったところに近代の弊害が生まれる。

 

◆ 近代の原初の回復。人間と自然の調和による自由と平等と愛の回復。言葉で言うとあまりに陳腐だが、それを作品空間の中で新たな存在と化して行く響き合いの旅を味わいたい。

 

◆ LEE UFANの作品は、残念ながらコンテンポラリー・アートでもポスト・モダニズムなアートでもない。効率性、計算可能性、合理性を求めて結果的に矛盾を生み出した近代の要素主義の道を廃して、本来の自由と理性と感性と平等性と愛の関係総体で成立している近代に立ち返り、近代の本来性の回復を考える旅へのいざないのトリガーである。


横浜美術館のファサードの前に作品が在る。


自然と産業のコラボレーションか?


自然と産業が響き合う直前の時空か。


鉄板の上の二つの石が妙に不安定。近代の不安か。その不安を響き合うことで解消できるかもしれないというのだろうか。

 

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