![]() ![]() |
| ホーム>学校リサーチ:教育情報レポート>大学院の時代が来た (5)日本 |
| 大学院の時代が来た (5)日本 ≪2004年10月27日付 Newsweekより要約≫ |
|
2005年8月1日 |
| ■ 秋田空港から車で5分。秋田杉の森に囲まれた国際教養大学(AIU)は、人口約8000人の町にある小さな公立学校。2004年4月に開校したばかりのAIUには、まだ1年生177人しかいない。だが地方にできたこの新設校が、生き残りを模索する大学関係者の間で注目されている。
■ 公立校では珍しいユニークな教育方針を打ち出し、初年度の出願倍率が最高45倍に達する人気を集めたからである。専任教員の6割を外国人が占め、保健体育から代数学まで授業は「すべて英語」。学生は全員、在学中に1年間以上の留学を義務付けられている。 ■ 「多国籍間の会議で調整役を務められるような国際的なリーダーを育てたい」と、中嶋嶺雄学長は語る。優れた英語教育を実践し、角界で活躍する国際基督教大学に負けない大学にしたいと言う。 ■ 徹底した英語教育はその第一歩だ。英作文のクラスではマキャベリと国際政治をテーマにディスカッションが行われている。教授が次々に議題を与え、18人の学生がグループごとに議論を進める。英語で文章を書くためには、英語で考える訓練が欠かせない。「ツールとしての英語力」をめざしたカリキュラムが評価され、同校は今年、文部科学省が優れたカリキュラムを支援する「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に採択された。 ■ 学生たちは勉強に追われる毎日だが、全国から集まった1期生の志は高い。基地問題を抱える沖縄出身の学生の夢は、欧米の大学院で心理学を学ぶこと。同校に「アメリカの法制度」という授業があるのも魅力だったという。「AIUなら、英語力を伸ばしながら沖縄に役立つ知識も学べると思った」 ■ 一方で、単に英語力を伸ばしたいという気持ちで入学した学生も少なくない。留学に際し新たに授業料を払う必要はなく、安価で手軽に留学できるからだ。「実践力をそなえた国際人」を育てるという大学側の高い目標に、学生たちの意識が追いついていないともいえる。実際、専門教育はまだ始まっていないため、どんな教養を身につけられるかは未知数だ。 ■ だが現段階で評価を下すのは早すぎる。グローバル・ビジネス課程には、大企業での重役経験が豊富な教官を採用。アメリカのビジネススクールをモデルにしたカリキュラムを基に、英語で理論やストラテジーを学ぶ予定だ。3年後をめどに、専門職大学院の設置も視野に入れている。 ■ 「公立大学にとって(AIUのような特色を打ち出すことが)一つの生き残り策になる」と、出版社・大学通信の安田賢治情報編集長は言う。ここで育った学生が世界で活躍するとき、これまでの注目は高い評価に変わるにちがいない。 |
| このページのトップへ▲ |
| ホーム>学校リサーチ:教育情報レポート>大学院の時代が来た (5)日本 |