![]() ![]() |
| ホーム>学校リサーチ:教育情報レポート>英語圏への留学事情 |
| 英語圏への留学事情 ≪2005年4月6日付 毎日新聞より要約≫ |
|
2005年4月6日 |
| ■ 少子化に伴う「大学全入時代」の一方で、日本からの海外留学が急増している。英語圏諸国では留学生受け入れをビジネスとしてとらえる政策がとられ、大西洋の島国・アイルランドでは昨年から日本人学生獲得のための留学ビジネスに力を入れ始めた。
■ アイルランド第二の都市コークにある国立コーク大学は、芸術、文学、ビジネス、医学など8学部あり、学生数1万5000人が学んでいる。うち1200人が世界60カ国からの留学生で日本からは4人、マレーシアや中国からは100人を越す。 ■ 現在コーク大学に留学している日本人に話を聞くと「この国の文化と歴史にひかれた」「英国との複雑な歴史や、英語とともに公用語となっているゲール語に興味を抱いた」「高いIT(情報技術)、ソフト開発能力を学べるのが魅力」と、留学の動機はさまざまだが「英語力を高められ、人々の心がユッタリして温かい」という評価は一致する。 ■ 留学生の平均生活費は、下宿代4200ユーロなど年間1万2500ユーロ(約175万円)で、これに平均1万ユーロ(140万円)の授業料が加わる。地方から東京の私大文系に進んだ場合、年間280万円かかるとされ、アイルランド留学は約40万円増で実現する計算になる。また、就労にはさまざまな法規制があり「留学生のアルバイトは実質、出来ないと考えた方がいい」と留学生はアドバイスする。 ■ ダブリン工科大(DIT)は実践的な技能・職業教育が特色の県立カレッジ。工芸、人間環境システムなど6学部はダブリン市内各所に分かれ、本部は中心部のビジネス街にある。教務・国際関係担当のキラン・ダフ学部長は「21世紀は世界の若者が共に学び、交流する時代。学生2万人のうち1割を留学生にするのが夢だ」と話す。欧州連合(EU)以外からの留学生は30カ国350人で、中国(200人)が圧倒的に多く日本人は2人だけ。 ■ アイルランド国内の大学院や学部留学に必要な英語力は、TOEFL(英語能力検定試験、677点満点)で550点以上。英語に関心を持つ日本人学生の場合、TOEFLで400〜450と言われるだけに、留学には語学学習が必要となる。養成を担う政府公認の語学学校は、ダブリン市内だけで大小60校を数える。 ■ 開校3年目の「ISIアイルランド校」によると、高校生プログラムの場合は、年間授業料が1万2000ユーロ(約168万円)、食費込みの寮費が2万4000ユーロ(約336万円)。「聞く」「書く」「話す」のほか、課題を与え調べさせ、それを説明させる授業などに力点を置き、1年後に現地の中等学校(日本の高校1年)に入学させる。同校カウンセラーによると、留学に成功するタイプは「物おじせず、何ごとにも積極的、前向きな人」「深く考えず、いいかげんな人」の2パターンに分かれるという。 ■ OECDなどの統計では、日本人の海外留学者は約7万8000人(32カ国)。留学先はアメリカが圧倒的で4万6810人。以下、中国1万4692人、イギリス6202人、オーストラリア2407人、ドイツ2182人と続く。上位10カ国のうち英語圏が6カ国、人数で70%強を占める。 ■ 国際化が進む今、中学を卒業したばかりの子が「英語がうまくなって、世界中の人と仲良くなりたい」と海を渡っている。昨秋、ダブリンの女子校「ラスダウン・スクール」に進んだ女子学生は、留学は中学3年になって思い立ったと話す。アイルランドを選んだのは「日本人が少なく、治安もいいと聞いたから」。最初は単語しか聞き取れなかったが、半年で授業もほぼ理解できるまでになった。将来に就きたい職業は未定だが「できれば大学も海外で」と考える。父親も「留学で多くの友人をつくり、異文化を理解する人間になってほしい」と語る。 ■ 南部の港町コークで語学留学生の受け入れ・留学先斡旋会社を経営する日本人によると、「中途で帰国するのは、なぜか男性が多い。女性は伸び伸び海外生活と勉強を楽しんでいる。」と語る。7年前からこの仕事をはじめ、世話した日本人は約1000人にのぼり、うち8割が20〜30歳代の女性だった。英語力上達目的の留学は、1週間から1年までと期間は様々。「残念なのは、日本人留学生が日本の文化や歴史を知らないこと。現地の人から聞かれても答えられない姿を見るたび『会話が弾み、より親しくなる機会なのに』と、もったいなく感じる」と前出の経営者は話す。 ■ 海外留学への扉は、日本国内で開けることもできる。米国の大学が88年に開設したネバダ州立大日本校(東京新宿区)が先駆け。94年にカリフォルニア州立大も加わり「ネバダ・カリフォルニア大学国際教育機構Japan(NIC)」となった。現在の学生は18〜55歳の450人。前職は会社員、主婦などさまざま。入学時の英語能力もTOEFLで360〜620点と幅があるが、1年後には大半が450〜500点の学部入学レベルに届く。修了生は5000人を超え、米・英の大学で留学の夢をかなえている。廣田和子代表は「日本校の1年は留学を成功させる転換教育の期間。欧米の参加型の教育スタイルにいかに順応するかが最も大切。」と言う。 |
| このページのトップへ▲ |
| ホーム>学校リサーチ:教育情報レポート>英語圏への留学事情 |