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Los Angeles Times の記事より

2003年12月2日
by 野田 亜矢子

■アメリカでは、2004年秋学期の入学願書の受付がはじまっている。カリフォルニア大学系(UCバークレーやUCLAなど)、カリフォルニア州立大学系(USCなど)などカリフォルニア州にある公立大学の願書は11月末で願書受付が締め切られた。

■そんな中、11月20日のLos Angeles Timesの一面に興味深い記事が載っていた。【UCLA, Cal Rejections Baffle High SAT Scorers】というタイトルの記事である。記事によると「SATのスコアが1490点(SATは1600点満点)、また高校での学業成績もハイスコアを取ったにも関わらず、UCLAとUCバークレーを不合格になった生徒がいた。その逆に、SATのスコア1000点以下でも両大学に受かっている生徒もいる」という。

■これは、アメリカの大学への入学試験が日本とは大きく違い、日本の大学のように1回の入学試験や偏差値で決定するのではないということが、大きく影響しているからだ。学業成績(GPA)と民間の教育テスト会社が実施している統一テスト(SAT-I)は大学側が入学者を選抜する際に考慮する大きな要素であるものの、「ただ勉強できればいい」という観点で合否を決定せず、上記のほかに、自立心、行動力、指導力、物事の捕え方、社会への貢献度などを含んだ【personal factors - 一人一人の人間像】までをその評価の対象としている。

■そこで、【personal factors】の評価基準として、どのような項目があるのか、あげてみた。

1.生徒会活動やクラブ活動、地域での活動(音楽、運動、芸術、ボランティアなど)
特にキャプテン、リーダーをしている場合その指導力が高く評価される。

2.小論文(パーソナル・ステイトメント、エッセイ)
「将来どのような社会人になりたいか」「もっとも尊敬する人」など、人生に対する姿勢や社会に貢献するためのユニークな特性を簡潔にまとめたもの。受験者の多角的な情報を小論文から読み取り、入学させるにふさわしい人物か否かを判断する。

3.推薦状(学校によって異なる)
教師・スクールカウンセラー・コーチ・地域活動の指導者的立場にある大人2〜3人に書いてもらう。社会的立場の高い人や有名な人物に頼むより、受験者自身を良く知っていて、本人の成績、性格、人生についての考え方など、受験者の人間性について詳しく、積極的に推薦してくれる人物に推薦してもらうことが大切。

4.大学との縁故関係
特に私立大学において、両親や兄弟・姉妹、祖父母などが、その大学を卒業、在学している場合、有利にはたらく。これは、志望大学の校風やプライドを持っている家族から、大学生活について良い影響を受けている。その結果、精神的な準備ができているだろう、という考えからきている。

5.家庭環境や逆境
アメリカでは、何の苦労もなく高校で学んできた生徒よりも、人種や低所得者家庭、シングルペアレントなどで差別を受けていたとか、不幸な出来事や心身のハンディキャップなど、より不利な状況をいかに乗り越えてきたのか、乗り越えようとしているのかという点が評価される場合が多い。家庭の経済的な問題から、高校もアルバイトをしながら通っただとか、クラブの費用や生活費の一部を自分でだしているというのは、好印象を与えるようだ。


■今、日本の高校生も、海外大学への進学に目を向け始めている。海外の大学を考える上で、すぐに「英語の力をあげる」というところに目が行きがちである。それよりも自分が何をやりたいのかをしっかりと考え、日々の学校生活をきちんと送ることが、なによりも大事なのかもしれない。

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