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| 知性が育む気品とフロンティア精神 〜白梅学園清修中学校〜 |
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◆ 理科で問われるのは、もとになる知識と論理的な思考力。モノの名前や性質、そして基本的な法則を正確におさえ、それを論理的に組み合わせていくのが、科学的にものごとを考えていくために必要な基礎となる。月の満ち欠けの過去問で言えば、満ち欠けが地球と太陽と地球と月の位置関係によって起こるという知識と、そこから「今の位置関係はこうだから、2週間後にはこうなる」というように論理的に考える力が組み合わさることで科学的に理解できるようになる。 ◆ 社会でも基礎的な知識として都道府県名や憲法に関する基本的な語句などは欠かせない。その上で問われるのが、そういった知識を広い視点で関連づける思考力だ。例えば地理の農業であれば、都道県別の生産物の知識などよりも、日本全体で見た農業の課題や、輸出入のような世界との関わりが問われることになる。歴史でも各時代を掘り下げるよりは、歴史の流れを捉えているのかが重視されるようだ。具体的な勉強法として歴史であれば外交、文化などのテーマ別に年表を作ることや三権分立などの基本的な構図を自分で描いてみることが挙げられていたが、そういった全体像を捉える視点が大切になる。 ◆ 算数では大きく4つの力が問われることになる。まずは計算力で、これには数式にある共通点を見つけて計算を工夫するといった柔軟な思考力も含まれている。そして聞かれていることは何か、問いの本質はどこにあるのかといったことを問題文から正確に読み解く文章読解力も欠かせない。また日本語の問題文を数式に置き換えたり、図やグラフを言語的に読解したりする翻訳力、解きやすい問題を見抜くといった状況判断力も大切だ。 ◆ 国語でも対義語、同義語、慣用句、ことわざといった語彙力や漢字力は基本として欠かせない。また長文としては説明文と物語文が出題されるが、そこでは指示語や文脈、物語であれば登場人物の心情などから因果関係などの文章の構造を捉える力が求められる。また記述を通して自分の言葉で表現する力も大切だ。例えば物語文の登場人物の心情などが直接表記されておらず、状況や出来事から自分なりの言葉でまとめる力が必要になることがある。 ◆ おおまかに4教科を見てみたが、どの教科でも基本的な知識は考える上での土台として欠かせないだろう。そのうえで、そういった知識を組み合わせる、広い視点から捉えるといった、柔軟な発想力や思考力が大切になる。 ◆ ちなみに、なぜ理科・社会・算数・国語の順に説明をしたのかを戸塚先生に伺ったところ、「2科受験生に配慮した」という明快なお答えが返ってきた。確かに、2科受験生にとっては自分に必要な国語・算数の話を聞いてしまったら、あとは頭に入らなくなるかもしれない。集中した状態で理科・社会の話も聞くことによって、例え受験科目には関係がなくても、白梅清修の考える学力、求められる力を意識することにつながるだろう。こんな小さなところにも、先生方のおもてなしの心と柔軟な発想が隠されている。説明会の組み立て方ひとつにも、学校のコミュニケーションスタイルは表れるものなのだ。 ◆ 説明会の中で柴田教頭先生は“自立”“自律”“知性”が理念である『気品とフロンティア精神』につながるという話をされており、そのなかの“知性”として本質を見抜く力、全体像を捉えて抽象化する力、因果関係を見抜く力などを挙げられていた。まさにこの知性こそ、入試問題を通して白梅清修が見ようとしている力であり、大切にしている力であろう。 ◆ 実際に入試問題のポイントとして挙げられていた内容は、校内に展示されていた社会科の生徒の作品(世界史の好きな人物を一人ピックアップし、その人の生きた社会背景や人間関係などをまとめたレポート)や、別の日に取材させていただいた数学の授業などからも感じられた。 ◆ 開校して2年。まだ卒業生は出ていないが10年後、20年後には、授業や行事、入試などさまざまに形作られた白梅清修の理念に育まれた生徒たちが、気品を持って新しい未来を切り拓いていくことだろう。
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川頭 邦晴
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2008年1月25日更新
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