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NTS教育研究所スタッフによる【学び】をキーワードにしたコラム




入試が語る学びのコンセプト〜かえつ有明中学校


◆ 1月12日土曜日、かえつ有明中学校で今年度最後の学校説明会が開催された。入試直前ということで、出題傾向や入試要項の説明を中心とした説明会であったが、教科ごとに出題の傾向だけでなく、各教科で求めているポイントや考え方が明確に語られていた。
 
◆ 聞いて印象的だったのが、理科の説明の中で明確に語られた「読解力と表現力が必要になる。」という部分。これは理科だけでなく、かえつ有明の入試問題全体の大きなテーマではないだろうか。以下具体的に各教科を見ていこう。

◆ 国語では基礎的な語句の知識などが大切になると同時に、説明文と物語文合わせて6000字程度の長文問題が出題される。求めているポイントとして挙げられていたのが、丁寧で正確な文章読解力・記述力を交えた総合的な国語力。なかでも文章全体の展開やテーマを捉える力と、自分の言葉で表現する力が大切になると語られていた。

◆ 算数では正確な計算力と数学的な思考力がポイントになるようだ。例えば計算問題や数列の問題では、与えられた条件に隠された法則性を読み取る発想力が求められるし、平面や空間の図形をイメージする力も求められる。また文章題では題意を読み取る読解力も求められ、式の立て方など、解答にいたる考え方も採点の対象になっている。

◆ 理科や社会においても、単に知識を問うよりも、様々な知識を組み合わせて解答を導き出すような問題や、実験結果や統計資料、リード文を読み取る問題が出題されている。記述式の問題も出題され、「主語なども意識した記述を心がけてください。」と受験生に向けたメッセージが送られていた。

◆ 文字、グラフ、図形など素材は異なっても、ものごとを読み取り、法則性を発見していく発想力はどの科目でも求められているし、そうした考えや発想を表現する力も求められている。これこそが入試を通して見ていきたい力であり、入学した後に待つ学びのコンセプトなのではないだろうか。

◆ 説明会、入試問題という場を通して、子供たちに「身につけてほしい、育んでほしい力」を感じさせるかえつ有明中学校。こうした一つひとつの活動に込められた丁寧なメッセージ性こそが、多くの受験生に注目される理由の一つであろう。
 

 

川頭 邦晴
2008年1月17日更新

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