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コンセプトへの共鳴 〜宝仙学園理数インター〜

◆3月9日、宝仙学園理数インターは、教育関係者を対象に入試報告会を行った。1927年の設立以来、「仏教主義精神を基調とした人間教育によって品格と知性を兼ね備えた人をつくる」という建学の精神の元、78年の伝統を紡いできた同校。4月から21世紀型の新しい学校として男女共学の「理数インター」を開設する。入試報告会から見えてくるのは、伝統校の新たな歩みの姿である。

◆理数インターには、56名の入学者が、一期生として集うことになった。学校選択者たちは何を求め、理数インターへと足を運んだのか。《理数インター 一期生の保護者・生徒からのご要望とご質問》という資料には、その一端が現れている。

◆まずは保護者の感想・要望を見てみよう。「保護者として理数インターに期待したいことは、スクールコンセプトそのものの実践である。」「好奇心を引き出せるような教育をしてほしい。」「海外の大学にも目を向けられるような生徒に育てて欲しい」といったコメントが多く見られる。学校選択者に向けて、『リベラルアーツ』『理数教育』『グローバルスタンダード』といったメッセージを発し続けてきた理数インター。一期生として集った保護者は、そのメッセージを真剣に受け止め、そのメッセージが実現することを求めている。

◆では子どもたちはどうであろう。「まだ何も決まっていないことを皆と一緒に決められることを楽しみにしています」「最先端の科学を勉強して、将来は科学者になれるようにがんばりたい」など、高い志がコメントに現れている。一期生として伝統をつくりあげていくのだという誇り、そこから生まれる将来へのビジョンは、新たな学校にとって何にも勝る推進力となるであろう。子どもたちもまた、理数インターの掲げるコンセプトに触れ、共鳴しているのだ。そのことは、桜蔭や渋谷教育学園幕張などの学校に合格した生徒が、理数インターへの入学を選ぶといった動きとしても現れている。

◆学校の発するメッセージが受け手に明確に伝わっている。それは、両者の間に細やかなコミュニケーションが存在してきたであろうことを示している。《理数インターQ&A》という資料には、40ページ近くにわたって、学校へ寄せられた質問とそれに対する回答が載せられている。内容も、入試や募集などはもちろん、学習内容、行事、施設、イベント、スタッフなど多岐に渡っており、新たな学校に向かう上での不安や心配に丁寧に答えている。

◆学校と学校選択者の細やかな対話。その中から生まれた理数インターの歩みは、注目しておく必要がある。



川頭 邦晴

2007年3月16日更新

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